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『DEATH STRANDING』をクリアした感想(ネタバレなし)

ちょうど1ヶ月くらい前に、『『DEATH STRANDING』めっちゃ面白い』って記事を書いたんですが、この記事を書いている本日ようやくクリアしました。

【PS4】DEATH STRANDING
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ソニー・インタラクティブエンタテインメント

なんでこんなに時間が掛かったかって、もちろん平日は会社勤めで働いているせいもあるんですが、メインストーリーから脇道に逸れまくっていたせいも大きいです。以前読んだGAME Watchのレビュー記事では「50時間ほどプレイしてエンディングまで見て」と書かれてましたが、私がクリアまでに費やした時間は150時間を超えていました。

これはストーリーの進行に影響の無いサブミッション(ていうか配達任務)が豊富にあるってコトでもあるんですが、それらのミッションを恙なく達成するためのインフラ整備がまた楽しかったのです。平地では国道を建設し、山岳地帯ではジップラインと言う高速移動できるロープウェイ的なものを整備し、「あ、こことここを繋げれば大幅なショートカットになるやん!」という発見をすると、テンション爆上げでついついぶっ通しでプレイを続けてしまうのです。

クリアまで攻略サイトの類いは一切見ずにプレイしましたが、それでもなんとかなったのはこのゲームの特徴でもある「ソーシャル・ストランド・システム」のおかげでしょう。到達した拠点で通信を繋ぐと、他プレーヤーの建設物や乗り物、さらには歩いたルートが獣道や足跡といった形で自分の世界に反映されるワケです。で、「なんでここにジップラインがあるんだ?」「なんでここに獣道があるんだ?」というのを追っていくと、「ああ、この配送任務をこなすためだったんだ!」というのが見えてくる。これ、すごくよく出来たシステムだなあと。

加えて言うと、自分がこの世界に建てることができる建設物の総量には上限がある(拠点に通信を繋ぐ&そこの配送任務をこなして親密になることでこの上限値が引き上げられる)んですが、ストランド・システムで出現した他プレーヤーの建設物はこの上限とは関係無いんですね。なので、如何に他プレーヤーの建設物を有効活用するか、というのもキモになってきます。他プレーヤーの建設物の位置なんて自分でコントロールできるものではないので、そこはある種のアドリブ力というか、「あるものを上手く使う」という知恵も必要になってきます。

これは乗り物にも言えるコトで、自分で用意したトラックを降りてジップラインで山を越え、その先は適宜他プレーヤーが乗り捨てているトラックを調達……といったコトもあるワケです。そして自分が乗り捨てたトラックも、どこかで他プレーヤーに使われているのかもしれません。これ、まさにシェアリングエコノミーですね。そういや、先にリンクしたGAME Watchの記事には

ファストトラベルで移動できるのはサムの体1つのみで、荷物を持ちながら飛ぶことはできない。なので、この機能を使う場面は少なかった。

via: 「DEATH STRANDING」レビュー - GAME Watch

とありますが、確かに配送荷物は運べないものの、遠くの拠点近くにあるジップラインを整備したいとか、遠くにいるミュールが持ってる素材を強奪したい、なんていうときには、ファストトラベルで拠点移動をし、乗り物や武器を現地調達するコトで用事をスムーズに済ませられたりもします。本筋のストーリーを一直線になぞるだけでは見えてこない面白さが多いんですよ、このゲーム。

実のところ、本筋のストーリーに絡む配送任務はそこまで頭を使わなくていい(難易度上げすぎると投げ出すプレーヤーも増えちゃうでしょうし)んですが、本筋に絡まない配送任務は時間制限があったり、クール便で持っていけとか言われたり(雪や雨が降ってるところ以外は、トラックに積まないと荷物がすぐに傷む)して、挙げ句に「この制限時間でこれだけの荷物をどうやって運べば……?」と途方に暮れるような依頼もあるのです。

そうした任務を、どのような配送ルートを辿って、どのような乗り物を使って(あるいは乗り継いで)、どれだけの量を一度に運べば良いか……なんていう段取りを考えるのがこのゲームの一番面白いところでした。だからこそ、ついつい脇道に逸れまくってしまうのです。マップを見て他プレーヤーの建設物を見て想像を巡らし、見当を付けた場所をほっつき歩いてより便利なルートが無いかと探索し、そこを乗り物で走ってみたりジップラインを立ててみたりし、上手くハマった瞬間がとても快感。

そうこうしている間に放置していた建設物はどんどん傷んでいってしまい、放置しすぎると機能停止してしまいます。なので、特に重要な建設物はマップで耐久度の残り具合をチェックし、必要に応じてメンテナンスするワケですが、このメンテナンスに使う資材をどこから調達して(だいたいはミュールをボコボコにして強奪する)、どこにプールしておくかなんていう段取りを考えるのもまた楽しい。……こういう段取り考えるの好きなんだな、俺……。

ただ、ゲームのすべてが良かったかと言われるとそうでも無くて、独特な世界観を理解するのには結構時間が掛かったし、エンディングに至るまでの展開は結構冗長に感じたし、BT座礁地帯に行くたびに毎回入る演出が地味にウザし、等々あるんですが、それを補って余り有る面白さはありました。実のところ、まだストーリーのすべてを理解できているワケではないんですけども。だって○○が○○○の○○だったってことは、じゃああの○○は○○の○○なの?とかね。

クリア時の配達人グレードは350ちょいの「伝説の配達人」だったんですが、クリア後のオマケ要素もあるみたいだし、コレまだ上げられるのかな?(実のところ、クリアまでにすべての配送任務でLEGEND達成できていたワケでもないし)。そんなワケで、やり残した配送任務をもうちょっと楽しもうかな、と思いますが、とりあえずは一区切りですね。最近はゲームにのめり込むコトもめっきり無くなっていたので、ここまでプレイしてしまうゲームに出会えたのは幸運でした。しかし、そろそろゲーム以外のことにも時間使わないと……。