大須は萌えているか?

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F1[21] アメリカGP 予選

年齢を重ねるにつれ、生活のリズムを崩すと翌日のパフォーマンスがガクンと落ちる傾向が強くなってきている気がしてて、土日でも極力決まった時間に寝て、いつも通りの時間に起きることを心がけている私です。つまり何が言いたいかというと、北米や南米で行われるレースをリアルタイムで観るのは無理、というコトです。しかし、今回のアメリカGPはフジテレビNEXTの実況が野崎さん、解説陣は川井ちゃんと森脇さんと皆還暦過ぎちゃってるんですが、こういう深夜(ていうか明け方)の中継のときにはどうやって体調管理しているのかちょっと気になったりしています。……前置きが長くなりましたが、F1アメリカGP予選。

ハミルトン有利のサーキット、かと思いきや

アメリカGPが開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)といえばハミルトンがたいそう得意としているサーキットであり、ハイブリッドターボ時代になってからはメルセデスがずっとポールを取り続けているサーキット。なので、今回もメルセデスが主導する形で進んでいくんだろう……と思っていたら、メルセデス勢なかなかに苦しむ結果となりました。ハミルトンがフロントロウ2番手に食い込む形にはなりましたが、ハミルトンが目一杯やってもポールが取れなかったというのは、COTAの結果としてはなかなかに驚き。

メルセデスパワーユニットの信頼性にも問題を抱えているようで、なんとボタスは今回もICEの交換となり、5グリッド降格。メルセデスPUという括りでいうとベッテルラッセルも規定数超えのPUコンポーネント投入でそれぞれ5グリッドダウンとなっており、過去のシーズンでは極めて高い信頼性を誇っていたメルセデスPUとしてはちょっと信じられないような状態になってきてますね。具体的な問題点は明らかにされていませんが、チーム側も完全には問題点を把握しきれていないようですね。

ボッタス車にエンジン6基目を入れたメルセデス「問題を完全には理解しておらず、常に懸念を抱えている」F1第17戦金曜 | F1 | autosport web

にしても、ハミルトンよりもボタスのほうがダメージ大きいのもちょっと気になるところではありますが……。ただ、ハミルトンのPUもシーズン最後まで無事な保証も無さそうで、もしかするとこの信頼性問題がチャンピオンシップの行方を左右しかねないような気もしてきますね。メルセデスにとって一番避けたいのはレース中にマシンが止まってしまうことでしょうが、もしハミルトン車にそれが起きてしまったりしたらシャレになりません。

一方でレッドブルは非常に順調な仕上がりとなっているようで、とりわけペレスのタイムが良いのが大きいですよね。メルセデスはボタスが下がってしまう分ハミルトンが単独で戦わざるを得ない状況ですが、レッドブルは2台で戦えますし。ペレスはもしかするとポール穫れるのでは、ってくらい好調でしたが、最後の最後にパラついてきた雨の影響もあってか、まとめきれなかった感じ。

‘I felt like this could be my day’ says Sergio Perez as he misses out on maiden pole in Texas | Formula 1®

結果としてフェルスタッペンがポール、ペレスが3番手という形で奇数列を固めた格好になったので、スタートを上手く決めればレッドブルがかなり有利な展開になりそう。もちろん、ハミルトンもこれで諦めるようなドライバーではありませんが。勝負の行方に興味津々ですが、とりあえず接触は起こさないようにしていただきたいですね。

フェラーリマクラーレンも真っ向勝負

コンストラクターズ3番手を争っているマクラーレンフェラーリもここではかなりの真っ向勝負の様相となっていますが、予選ではフェラーリ勢が3列目を固めてその後ろにマクラーレンの2台、という格好。ただ、フェラーリサインツがソフトスタートという形になってるので、必ずしもフェラーリ優勢とは言えなさそう。サインツはソフトスタートは意図していたものではなく、2回目のランでミディアムを履いてタイムを更新するつもりだったのが、コンディションが良くなくってタイム更新できなかった、という説明。

“No, no, not a gamble – just a compromised situation that we saw that we wanted to do the soft first and then beat the lap time on the medium, and then the track got a bit slower at the end of Q2,” he said. “No one improved in the second run. And we had reserved the medium for the second run and normally it’s quicker but this time it was slower because the wind picked up, so we need to analyse what we could have done differently there because it obviously puts us on the back foot going into tomorrow.”

via: Leclerc thrilled to beat both McLarens in COTA qualifying, but Sainz braced for tough race on soft tyres’ | Formula 1®

ソフトタイヤのデグラデーションがかなりキツイみたいなので、1ラップアタックでもミディアムでタイム更新狙えると踏んでいたってコトなんですかねえ。結果的にかなりの誤算になってしまったんじゃないかと思いますが、決勝でどこまで順位を守れるか。ノリスに言わせるとソフトもそこまで悪いタイヤではない、というコトなので、サインツのタイヤマネージメントでどこまで戦えるかが見もの。

McLaren pair surprised to be behind Ferraris in Austin, but looking forward to being ‘hunters’ on Sunday | Formula 1®

そういう意味では、同じくソフトスタートが確定している角田にとっても第一スティントが正念場ですね。もし前戦みたくスタート前に雨が降ったりすればタイヤ選択がチャラになってラッキーなんですが。

ていうか、アルファタウリは金曜日の出遅れから上手く立て直してきましたねえ。ガスリーと角田が今回も揃ってQ3に進出したというのはちょっと驚きでした。なんか良いチームになってるなと。角田もソフトタイヤを使ってではありますが、2戦連続でQ3進出できたというのはポジティブですよね。最近は目立ったミスも無いし(前戦決勝でのスピンは、ハミルトンとのバトルを優先した結果なので……)。速さと手堅さのバランスをじわじわ掴みつつある感じでしょうか。

アルファタウリももう少し頑張ればアルピーヌにコンストラクターズで追いつける可能性がある(12ポイント差)ので、角田が決勝でも結果を出していくことができればここの争いも結構面白くなってくるかも。