大須は萌えているか?

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Audibleが聴き放題制になってめっちゃ嬉しいんだけどコンテンツを消費する時間が圧倒的に足りないよねっていう話

おおむねタイトルがすべてなので以下は蛇足です。

けっこう前から、Amazonが運営しているAudibleっていう会員制オーディオブックサービスを利用しているんですけど、この記事を書いている2022年1月27日からサービス内容が大きく変わりましたね。

今までは、月額1,500円の会費を支払うことで毎月1枚の「コイン」が付与され、そのコインを好きなオーディオブック1冊と交換できるという形でした。交換したオーディオブックはAudibleを退会してもアプリから聴くことができ、もし月に1冊以上のオーディオブックを入手したい場合は直接お金で購入するか、コインを3枚3,600円で追加購入してそこから交換する、という形。

毎月の会費の範囲内でやりくりするならば月に1冊のオーディオブックを入手しておしまい(他に会員は無料で聞けるポッドキャストが配信されたりはしてますが)だったんですが、今日からこれが「聴き放題」に変わったんですよね。つまり、コイン制は廃止で、月額の会費を払っていればオーディオブックがどれでも聴けるっていう。ただ、全部が全部聴き放題っていうワケではないようで、お金を払って購入しないと聴けないタイトルもあるようです(聴き放題に切り替わる前に使い切れずに残ったコインは、引き続き使用できる)。

聴き放題の対象タイトルは12万以上あるという謳い文句ではあるんですが、もし自分が聴きたいタイトルに限って有料が多い、とかだったらイヤだな……とリニューアル後のサイトをざっと見てみたんですけど、見た感じ結構満足できそうです。自分が今までコインと交換してきたタイトルはだいたい聴き放題対象になっているようだし、そのうち聴きたいと思っていたタイトルで聴き放題対象で無いのは伊藤計劃『ハーモニー』(『虐殺器官』はもう入手済み)とか、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』とかくらいでした。洋書は聴き放題に含まれていないものが多いようなので、洋書マニアの方には改悪かもしれません。洋書のオーディオブックを愛好している方がどれだけいるかはわかりませんが。

今後聴き放題対象で村上春樹の作品もリリースされるというし、つい最近直木賞取った米澤穂信『黒牢城』も聴き放題に含まれている(当然『古典部シリーズ』も)ので、十分満足できるラインナップかなと思います。私はもうコインと交換済みですが、『三体』シリーズなんかも聴き放題対象ですね。

あと嬉しいのは、シリーズ物で巻数がたくさんあるもんだから入手を躊躇ってたものが聴けるようになったコトですね。主にライトノベル方面なんですが。最近は西尾維新物語シリーズをコツコツ集めていたんですが、これもまとめて聴き放題対象になっちゃったもんだからびっくりです。あとおっさんホイホイなところとしては『スレイヤーズ』シリーズや『魔術師オーフェン』シリーズもあったりするので、この辺だけでもお腹いっぱいになりそうな気配。

あと以前江戸川乱歩の作品集を聴いてみたら思いの外面白かったので、他の作品集もまとめて聴いてみたい。

……ただ、こうなると困ってくるのは「いつ聴くんだ」という話だったりします。

私は主にウォーキングしているときとか、クルマの運転中にオーディオブックを聴いているんですが、ゆうてもウォーキングが1日1時間〜1時間半程度、クルマはごくたまにしか乗らないので、倍速で聴いても月に60〜70時間分程度聴くのがやっと。おまけに、オーディオブック以外にもいくつか音声コンテンツは聴いていて、ポッドキャストでニュースやちょっとした番組を聴いたり、『音泉』でアニラジ聴いたり、たまにAlexaでKindle本の読み上げを聴いたりもしているワケですよ。もう音声コンテンツを聴く時間が圧倒的に足りない。

一方で、部屋にいる時はNetflixAmazon プライムの配信やらHDDに録りためている番組やら買ったまま観てないBlu-rayやらが目白押しになっており、これはこれで消化せねばなりません。だけどPS5でゲームもやってしまいます(まだアイマスやってる)。コンテンツが洪水のように溢れかえっており、完全にオーバーフローしております。嬉しい悲鳴ではあるんですが、どうしたものか。こういう定額見放題・聴き放題っていうサービスは便利なんだけど付き合い方が難しいな……とも思ってしまうのでした。

こういうのが当たり前の時代に育ったならば、「ファスト映画」だの「本の要約紹介」みたいなモノが一部で流行ってしまうのも分かるような気もしてしまいます。昔ならそもそも選択肢がそこまで多くなかったので、お金を出したコンテンツに丁寧に向き合っていたんだけど、選択肢が爆発的に増えた結果選べなくなってしまい、コンテンツの取捨選択にも「コスパ」という概念が絡んできてしまう……。

しかしまあ、昔に比べたら天国みたいな時代にはなったんだろなあ、とは思います。