大須は萌えているか?

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F1[11] 日本GP決勝

タイトル決定戦となった、F1日本GP決勝。

決勝結果:
2011 FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX - The Official F1 Website

決勝後ドライバーコメント:
Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

決勝後記者会見:
FIA post-race press conference - Japan - The Official F1 Website

なにかが違う鈴鹿サーキット

今年は2006年以来5年ぶりに、鈴鹿でF1の決勝を観戦しました。

しかし、金曜日にも感じたコトなんですけど、グランドスタンド裏のGPスクエアとか、F1開催期間中にしては寂しい印象があるんですよね。日本の自動車メーカーは参戦していない、さらにブリヂストンも居なくなったおかげで、でかいPRブースを出すところが無くなってしまったので。唯一マルボロがなんかやってましたけど、禁煙しちゃったからなぁ……。5年でいろいろ変わっちゃいましたね。

今回は名古屋から近鉄でサーキットに向かい、朝8時くらいには到着。白子駅からの直通バス乗り場はガラガラで、もう少し混んでいるかと思ったら拍子抜け。F1関係は午後からなので皆ゆっくりなのかなぁ。でも空いているにこしたコトないので、早めに来て正解だったかな。

物販ブースなどうろうろしたり、朝からトンテキ串など買い食いしたのち、チケットを購入した2コーナーC2席へ。可夢偉応援席のすぐ下くらいのポジション。その後FCJによるサポートレースを見たり、また買い食いに出掛けたりしているウチにスタンドも混み合ってきました。

そして今年のフォーミュラレジェンドの走行マシンは中嶋悟がドライブする、ロータス101・ジャッド。ホンダエンジン搭載車じゃないのがちと残念ですが、これはこれで中嶋がオーストラリアでファステストラップを叩き出したマシン。

あと面白かったのは、レース前にコースマーシャルの皆さんがハンドマイク持ってスタンドに向かって挨拶とかをしていたコト。こんな光景初めて見ました。さらには、「がんばれ日本」「がんばれ東北」と書かれたプラカードを掲示していたり。

レース終了後には、サーキットを出たところでこれまたコースマーシャルの皆さんが観戦客との記念撮影会みたいなのを実施していたりと、メーカーブースが減ったりしてしまったぶん、サーキット側で少しでも盛り上げていこう!みたいな雰囲気を感じましたね。

日本GPの観客動員数は最盛期に比べれば少ないですが、それでもまた増加傾向にあるとのこと。日本のメーカーが全然居なくなってどうなるコトかと思いましたが、すごいじゃなイカ

日本GP(鈴鹿)の観客数、去年より9000人増加: FMotorsports F1

ベッテル VS バトン

そんなワケでレースの話。ベッテルは1ポイントでも取ればチャンピオン決定というレースのハズなんですが、スタートでベッテルがえげつないくらいにバトンに幅寄せ。お前はミハエルか。バトンはタイヤをグリーンに落としてしまい、ハミルトンに先行を許してしまう形に。ペナルティあるか?とも思ったんですが、特に無し。

ただ、そんなコトをするくらいベッテルは勝ちにこだわっていたんでしょうね。

今回、レースペースはベッテル、バトン、アロンソがほぼ拮抗する形に。しかし、やはり今週末のマクラーレンはマシンの仕上がりで一歩先を行っていましたね。バトンやアロンソに比べて早め早めのピットストップを行っていたベッテルですが、2度目のピットであっさりバトンが逆転。セーフティーカー後もベッテルに付け入る隙を与えませんでした。

アロンソベッテルに対して大きなリードを築くほどではありませんでしたが、タイヤをコントロールしながらうまくペースメイクしたバトンが鈴鹿初優勝。ベッテルと真っ向からやりあって優勝するなんて、こんな強いバトンはマクラーレン移籍後初めて見るよーな気がします。お見事でした。

ただ、ベッテルもきっちり3位フィニッシュを果たしたコトで2年連続のワールドチャンピオン獲得。マクラーレンがここまで強くなったレースでベッテルのタイトルが決定した、というのも皮肉な話ではあります。マクラーレンはとにかくシーズン序盤の出遅れがすべての元凶でした。シーズン終盤にここまでマシンの完成度を高めても、時既に遅し。

タイトルを獲得したベッテルは喜びを爆発させて、2コーナーのランオフエリアでスピンターンを披露(写真じゃわかりにくいですけど)。

これにはスタンドも拍手喝采。いいぞベッテルもっとやれ。正直、決勝を見に来た理由の半分以上はベッテルのタイトル獲得の瞬間を見に来たようなモンですから、素晴らしいシーンが見られて良かった良かった。ベッテルは、ヘルメットを被るときにドライバーズパレードでの熱狂的なファンの姿を思い浮かべたとコメント。

There were so many excited people when we did the drivers’ parade today and that was my last thought when I put my helmet on. For drivers, it doesn’t get much better than this, a sunny day and all the fans excited to see what you do - I think that’s what life is about. And so, to wrap up the championship here is difficult to put into words - it’s more than fantastic.

via: Sebastian Vettel:Race - selected team & driver quotes - The Official F1 Website

シーズンが退屈なモノになってしまうのは考え物ですが、ベッテルにはまた鈴鹿でタイトルを決めて欲しいなぁ。たぶんこの先、また何度もチャンスがあるでしょうしね。

ともあれ、セバスチャン・ベッテル史上最年少の2年連続ワールドチャンピオンおめでとー!!

可夢偉は残念

7番手スタートで俄然期待の高まった可夢偉は、決勝では残念ながら13位フィニッシュ。いや、さすがにセーフティーカーのタイミングでミディアムに換えて、それで最後まで引っ張るという作戦は……ねぇ。チームメイトのペレスはうまいこと順位を上げて8位フィニッシュしているだけに、なおさら残念。なんかザウバーのレース戦略って……。

それでもまたヘアピンでのオーバーテイクを披露するなど、見せ場もありましたけどね。ドライバーズパレードでは、応援席のあるCスタンド前でクルマを下りて、スタンドまで近づいて手を振るなどサービス精神満点でした。可夢偉って、こういうファンに対する姿勢も含めてプロだなぁ。また来年、素晴らしい走りを期待します。

あ、ちなみにテレビ中継でもちらっと使われていた応援席の「可夢偉コール」ですが、あれフジテレビのスタッフぽい人が前説(?)やって仕込んでました。

西コースウォーク、そして帰路

レース終了後、しばらく席に留まっていたんですが、17時半から西コースを開放して自由にコース上を歩くコトができる「西コースウォーク」なるものが行われるみたいなので参加してみました。ヘアピンもしくはデグナーのゲートから入場できるようになってるんですが、開始15分くらい前にデグナーゲートに並ぼうと思ったら、すでに列の最後尾が逆バンク付近まで伸びているというすさまじさ。

ようやくコース内に入れたときには完全に日も暮れていたんですが、さっきまでF1が走っていたコースを歩けるというのは良いですね。ホント今の鈴鹿はいろんなファンサービスを考えているんだなぁ。

ダンロップコーナーからデグナーを抜けてヘアピンまで歩いてみたんですが、歩いてみるとヘアピンの勾配とかが良くわかって面白い。路面にタイヤカスとか落ちてないかなー、とか思ったんですが、全然見当たりませんでした。

真っ暗な鈴鹿のコースってのもなかなか新鮮。

西コースウォークで時間潰したおかげで帰りのバスも待ち時間ほぼゼロ。近鉄はまだ少し混雑があったようなので、しばらくあとの特急券を買って白子駅前の居酒屋で飲み食いしてから帰路に。しかしバス・電車共に人の流れがとてもスムーズで、サーキット・公共交通機関ひっくるめて鈴鹿のF1開催時のオーガナイズってすごいなと。これが25年の歴史か。

Twitter見てたら、マーク・ウェバーはじめ何人かのドライバーもレース後近鉄で名古屋に向かったようですが、それもこの鈴鹿の運営のすばらしさ故でしょう(?)。

ありがとう鈴鹿、また来ます。