Q3が盛り上がった、F1日本GP予選。
予選結果:
2011 FORMULA 1 JAPANESE GRAND PRIX - The Official F1 Website
予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Japan - The Official F1 Website
ベッテルは本気だった
記者会見なんかでは「勝つことだけ考えるよ」とかコメントしていたベッテル。しかし、そうはゆーてもあと1ポイント獲得すればチャンピオンなワケです。無用なリスクを冒す必要は全くないワケです。にも関わらず、全力で鈴鹿を攻めてのポール獲得。
今回、予選本番になってもクルマの仕上がりとしてはマクラーレンに分があるように見えました。マクラーレン勢に対して、ベッテルはなかなかそれを上回るタイムが出せない。ついにレッドブルの連続ポール記録が途絶えるか……と思いきや、最後の最後にベッテルがポール獲得。もう気合いと根性でもぎ取ったポールでした。
最後、バトンも会心のラップを刻むもベッテルに9/1000秒届かず2番手。ハミルトンに至っては、最後アタックラップに入り損ねたようです。ハミルトン曰く、ミハエルに妨害されたとのこと。たぶん、ミハエルも慌てていたんでしょうけども。
ただ、こういう状況でもポールを獲ってみせるというのは、なんだか今年のベッテルを象徴しているような感じもします。
こうなるとバトンとしてはなんとかスタートでベッテルの前に出たいところですが、どうなりますかね。マクラーレンは決勝のレースペースにも自信があるようですが、あとはタイヤがどこまで持つか次第でしょうか。
しかしまぁ、ここまで来たらベッテルに勝って決めてもらいたいですねぇ。
可夢偉7番手スタート
フリー走行で苦戦しているように見えた可夢偉、しかしQ1ではまさかのトップタイムをマークしてびっくり。Q2でもぎりぎりトップ10に食い込み、イギリスGP以来のQ3。Q3ではタイヤ温存のためノータイム、本来ならそのまま10番手スタートとなる、ところだったんですが。
可夢偉はQ3セッション開始後程なくしてピットアウトしてコントロールラインを通過、しかしタイムを記録せずにピットに戻りました。ただ、同様にタイヤ温存のために傍観を決め込んでいたミハエルとロータス・ルノーの2人は特に動かないまま。
レギュレーションでは予選セッションでノータイムのクルマが複数台いた場合には、「計測ラップに入ってタイム更新の意思があった者」を上位にすると定められているそうで、コントロールラインを通過していた可夢偉はその意思があったものと見なされ、7番手に繰り上がりという形に。
Kobayashi to start from seventh after grid reshuffle - The Official F1 Website
ミハエルらもセッション終了間際にそれに気づいて慌ててコースインしたみたいですが、時間が足りずに計時ラップに入れなかったみたい。ザウバー、なかなかやるじゃない……!
ともあれ、可夢偉はトップ3チームすぐ後からという絶好のポジションからのスタート。大いに期待したいところ。これまでの流れからして可夢偉はどこまで来るか不安だったんですが、なんかここ一番での勝負強さは凄いですね、可夢偉。
そんなワケで決勝の注目ポイントは、べってるのタイトル、バトン最後の意地、可夢偉の奮戦、の3つ。楽しくなってきました。