フェラーリにも翼を授けて欲しい気もする今日この頃、F1インドGP決勝。
決勝結果：
2012 FORMULA 1 AIRTEL INDIAN GRAND PRIX - The Official F1 Website
決勝後ドライバーコメント：
Race - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
決勝後記者会見：
FIA post-race press conference - India - The Official F1 Website
よんれんしょお
またしてもベッテルですよ。しかもまったく後続に隙を与えない完璧な勝利ですよ。ここまで来るともはや勘弁してくれと言いたくなるレベル。それでも、アロンソが2位に食い込んだのはポジティブな話ではあるんですけどね。ただこれも、ウェバーのKERS不調に助けられた格好ではあるんですが。
ここまでベッテルが強くなったのはシンガポール以降の空力アップデートが非常にうまく機能しているからなんでしょうけど、この開発力たるや素晴らしいですねぇ。
今年のレッドブルは他チームが採用した空力トレンドを後追いしているイメージもありますが、後発のアドバンテージを活かしてより洗練した形で実現できているってコトなんでしょうね。そうはいっても、他チームはダブルDRSをマネするだけでも苦労してるワケで……。
今回のレースで印象的だったのは、思いの外（？）良いスタートを切ったウェバーがベッテルに牽制されたあとあっさり引いたコト。チームオーダーではないような気がしますが、ウェバーとしても完全にベッテルをサポートする体制に入っているなぁと。ポイント差を考えたらやむなしってとこですか。
今回はトラブルもあってアロンソにやられたウェバーですが、順調ならば1-2フィニッシュになっていたハズ。今のレッドブルの強みは2人のドライバーが共に速いってところで、ベッテルにしてみればウェバーはアロンソのプッシュを防ぐ強力な盾になるワケですよ。孤軍奮闘状態のアロンソはそこが辛い。マッサも復調傾向とはいえ、やはりまだ物足りない。
とはいえ、去年のアブダビみたいにベッテルがうっかりノーポイントという展開もまだあり得るので、アロンソはそこに賭けるしかありません。あるいはマニュエッティ・マレリに裏から手を回して……げふんげふん。
そのほか
しかし全体的には盛り上がりに欠けるレースだったような。最後ウェバー VS ハミルトンとかありましたけど、まぁそんくらいかな。ハミルトンがピットストップでステアリング交換したシーンはすごかったですね。3秒ちょいでタイヤとステアリング交換するとかイミフ。川井ちゃんも驚いてましたけど、F1のステアリングって取り付けたら一瞬で作動するようになってるんですね。数秒のウェイトすら無しで。これってかなり凄くね？
マッサとライコネンもずっと接近してはいたんですけど、ストレートで伸び悩むライコネンはフェラーリを仕留めきれず。予選1位から7位のドライバーは、アロンソが5番手から2位までジャンプアップした以外は位置関係変わってないんですよね。ペナルティも無かったしね。そういうレースでもきっちり順位を上げるアロンソすげーって話ではあるんですけどね。でもまー退屈でしたね。
あと、予選で没落気味だったフォースインディアの片割れ・ヒュルケンベルグが8位入賞。彼、これで3戦連続入賞。なんかザウバーの候補と囁かれると同時に調子が上がってるような……。カーティケヤンもミハエル・シューマッハより上の順位で完走（間違ってはいない）するという偉業を達成しましたし、これはインド大勝利と言っても良いのではないでしょうか。
可夢偉は……なにも言うべきことのないレースだったなぁ……。
