しばらくブログでおでかけネタを書いていなかったのですが、それはまったく出かけていなかったワケではなくって、単にブログを書くのをサボっていたからだったりします(主にDEATH STRANDING 2のせい)。しかしこのまま書かずに終わるというのも備忘録的な意味でよろしくないので、ちょっとまとめて書いておこうかなと。
例によって、『駅メモ!』の新駅アクセスと、鉄印をもらうのが目的の鉄道旅の話になります。
ようやく能登半島へ行った
本来であれば北陸地方はとっくの昔にコンプしていたハズなんですが、以前能登半島に向かう途中に大雨によって羽咋駅から先に進めなくなるというトラブルがあったため、羽咋から先だけが未アクセスという状態になっていました。
いい加減なんとかしたい、ということで6月上旬に意を決して能登半島へ向かうことに。
ただ、普通にJR経由で行くのもつまらないので長良川鉄道に乗って終点の北濃まで行き、
そこからなんやかんや(詳細は諸般の事情により書けない)九頭竜湖のほうへ抜けて、越美北線に乗り換えて福井で一泊。
翌日、JRとのと鉄道を乗り継いで無事能登半島の穴水駅にたどり着くことができました。
……『君は放課後インソムニア』は観たこと無い作品。車内には能登麻美子のサインもありました。ていうか、『花咲くいろは』のラッピング列車もまだ走っているし、西岸駅の「ゆのさぎ」駅名標も健在なのはちょっとビックリでした。
穴水駅ではまだ一部震災の痕跡がありつつも、無事鉄印をもらうこともできました。以前に各所で代理販売されていた鉄印も買ってはいたんですが、やはり現地まで来て買いたかったんですよね。ただ、近くにある飲食店がなぜかこの日に限ってみな休業となっており、駅に隣接する道の駅でお弁当を買って昼食に。
帰りの列車には、一般車の後ろに「のと里山里海号」という車両が連結されていたんですが、これは団体客用の車両となっていたみたいで、普通の切符では乗車不可。時間帯によって、団体専用になっている場合と、個人でも予約すれば乗れる場合があるみたいですね。能登半島地震で被災した方が語り部として乗車し、そのときの状況を伝えるなどしているようです。
直近でも、大雨の影響で線路の法面が崩落するなどして予約受付を休止していたようですが、復旧できたみたいですね。なんでこう災害が相次ぐのか……。
東北地方乗りつぶし
続いて6月下旬、有給を絡めて2泊3日で東北へ。まだ乗れていない路線がぽろぽろあったので、それらを乗りつぶしていく目的。本数が非常に少ない路線もあるので、頼むからダイヤ乱れないでくれと祈るような気持ちでした。
まずは新幹線を乗り継いで新潟へ行き、特急「いなほ」に乗り換え。駅のホーム上に乗り換え改札があるんですねコレ。
陸羽西線が運休しているのは災害のせいではなく、線路と交差する道路のトンネル工事の影響のため。なんで道路のトンネル工事で鉄道が止まるの……?と思ってしまいますが、どうも陸羽西線のトンネルのすぐ真下に新しい道路トンネルを掘っていて、その間隔がごくわずかしか無いもんだから安全確保のために鉄道を運休している模様。しかもトンネル工事が予定よりかなり遅れているらしい。
代行バスで新庄まで行き、そこから奥羽本線に乗り換えて秋田方面へ。新庄から院内の間は大雨災害の影響で1年近く代行バス輸送となっていましたが、今年の4月25日から運転が再開されている形。ただ、もともと電化されていた区間を非電化として復旧させたとかで、ディーゼル・ハイブリッド車両のGV-E400系が投入されていると。
1日に1本だけ秋田まで直通する列車があるみたいですが、ほとんどは院内のとなりの横堀駅までの運行となってますね。GV-E400系はこの非電化の区間をひたすらピストン輸送する感じになっているワケですね。
ともあれ、未アクセスだった陸羽西線と新庄から北の区間がアクセスできたので、これで山形県はコンプとなりました。
この日は秋田まで行ったあと、羽後本荘まで行って一泊。翌日、これもまだ乗れていなかった由利高原鉄道に乗車します。鉄印をやっているため、乗らざるを得ない。
鉄印がもらえるのは終点の矢島駅なんですが、鉄印がもらえる時間(9時~)より早く到着する列車だったため、しばし駅の周囲を散策。由利高原鉄道も鉄印のバリエーションが結構多いんですが、中でも名物になっているのが「まつ子さん直筆」の鉄印。まつ子さんというのは、この矢島駅の構内にある売店を切り盛りしている方なんですが、70代という年齢にも関わらず非常に元気&気さくなキャラクターで、いろんなメディアでも紹介されているという。
せっかくここまで来たのならまつ子さんの鉄印をもらおう、ということでお願いしたんですが、開店時間のちょっと前に駅にやってきたまつ子さん、なんとお店の鍵が無くなってしまい店が開けられないとのこと(スペアキーも無いらしい)。それでも鉄印の記帳はできるとのことだったので、なんとか鉄印をもらうことはできました。
これで全国版の鉄印帳はコンプリート、後日申請をして鉄印帳マイスターカードをもらうこともできました。まあ、現在全国版に加えてエリア版の鉄印帳も順次発売されているので、結局まだ鉄印帳巡りは続くんですけどね……。
しかしなにが凄いって、帰りの列車に乗り込んで発車を待っていたら、まつ子さんがやってきてお菓子をもらいました(「もろこし」という小豆と黒糖のお菓子)。鉄印を書いたお客さんに振る舞っているものみたいなんですが、私が鉄印をもらったあと、どうやったかは知りませんが店を開けることができたみたいで、それでお店から持ってきてくれたという。
ちなみにまつ子さんの鉄印は500円と、通常のものよりも200円高い値段になっているんですが、そのかわりまつ子さんの店の商品券200円分をもらえるという形になっています。ただ結局、私は商品券を使いそびれてしまったので、そのまま商品券も持って帰ってしまいました。……これはまた矢島駅を再訪して使うべきか?
にしても、秋田内陸縦貫鉄道といい、この由利高原鉄道といい、秋田の鉄印路線はホスピタリティが素晴らしいな……。
由利高原鉄道に乗ったあとは、JRで秋田まで戻り、さらに列車を乗り継いで大館へ。そこから花輪線に乗って盛岡へと向かいます。盛岡からは快速「はまゆり」に乗り継いで釜石へ。「はまゆり」は普通の切符で乗車できる快速列車ですが、指定席車もあるとのことだったので指定席券も買ってみました。わりと空いてましたが(自由席のほうはそれなりに混んでた)。
釜石で一泊し、三陸鉄道で宮古まで行ったあと山田線に乗り換え。宮古から盛岡までを結ぶ路線ですね。
この花輪線・釜石線・山田線というのがまだ全然アクセスできていない路線だったので、これらをまとめて乗るというのがこの旅の大きな目的のひとつだったんですが、どの路線もシャレにならないくらい本数が少ないので、うまく乗り継ごうと思うと時間的な選択肢がかなり限られてしまいます。山田線などはあまりにも本数が少ないので、同じく宮古から盛岡を結ぶバスを利用したほうが便利という説もあります。ていうか、山田線の乗車券でバスにも乗れるという取り組みが実施されているんですね。
JR山田線乗車券での106特急・急行バス乗降について(2025.4/1~2030.3/31) | 岩手県北バス(公式サイト)路線バス・高速バス・貸切バスの情報
ただまあ、せっかくなのでなんとか山田線にも乗りたいと考え、乗り継ぎアプリでいろいろ調べた結果、大館から花輪線~釜石線と乗り継いで一泊し、翌日山田線に乗るというスケジュールになりました。ていうか、山田線って基本的に朝と夕方に列車が集中しており、宮古からだと朝の9時19分の列車が行ってしまうと、次は15時54分まで列車が無いという有り様。まあ、朝も9時19分の前は5時23分発の川内止まりの列車があるだけなんですが。
そんな路線を乗り継いでいくワケなので、ダイヤの乱れが発生するとホントシャレにならない感じだったんですが、このときは幸いにもダイヤの乱れが発生することなく、すべての路線を乗り継いでいくことができました。山田線で盛岡までたどり着けたときは、心底ほっとしましたね。盛岡から西の田沢湖線もまだアクセスできていない区間があったため、ここからは「こまち」に乗り換えて秋田へ戻ります。逆に、「こまち」がちょっと遅延したのですが、このあとの時間には余裕があったため特に問題なし。
秋田駅からはバスで秋田空港へ行き、空路で愛知に戻った……んですが、このとき初めてプロペラ機に乗りました。しかし、ジェット機よりも軽いせいかサクッと離陸したのが印象的でしたね。そんなに揺れたりもせず、なかなか快適でした。
山田線と田沢湖線を乗り継いだことで、岩手県と秋田県もコンプ。これで、『駅メモ!』的には東北で残っているのは青森県のみ(津軽半島の先っちょ)ということになりました。
わずかな新駅を取りに広島&島根へ
続いてお盆休みの話。7月の末に手術を受けていたので、術後の経過がどうかもわからないので特に出かける予定は立てていませんでした。しかし、思いの外大丈夫そうだったので、ほんならちょっと出かけるか、ということで広島方面へ。とはいえ、ほんとに何も手配していなかったので新幹線は埋まっており、青春18きっぷを利用しての在来線旅。
なんで広島へ行こうと思ったかというと、
といった理由からです。
在来線旅と言いつつ、ちょっと時間的なアレで姫路から広島まではちょっとワープしつつ、
新しい広島駅の電停へ。めちゃ人がいっぱい居ました。こんな混雑している路面電車、全国でここだけじゃなかろうか。雰囲気的には富山駅にちょっと近い気もしますが、こちらは駅の2階まで路面電車が上がってくるというのがユニーク。
上の写真奥に写っている「交通案内所」と書かれているところで鉄印も貰えるんですが、そもそも鉄印って鉄印帳と、その鉄道会社の切符を持っていないと買えない、というのがルール。しかし、広電って基本的に現金もしくは交通系ICなどでの決済になるわけで、鉄印をもらうためには一日乗車券みたいなのを買わないと駄目なんだろうか……?と疑問に思い、窓口で「これから交通系ICで乗ろうと思っているんですが、鉄印って買えますか?」と尋ねてみたら、あっさりOKでした。というワケで、中国・四国エリア版の鉄印帳とセットで購入。
そのあと路面電車に乗り込み、新しくできた松川町の電停まで乗車。
中国・四国エリア版の鉄印帳にはアストラムラインも参加しているため、松川町から八丁堀まで歩いて白島線に乗り、新白島まで行ってアストラムラインの切符と鉄印を購入。そのままアストラムラインに乗って大町まで行き、JR可部線に乗り換えて広島まで戻りました。広島からは芸備線に乗り、三次まで行って一泊。
翌日は大雨の予報が出ており、かなりヒヤヒヤした行程に。とりあえず三江線の廃駅にアクセスしにいくためにレンタカーを予約していたんですが、三次駅付近に唯一あるレンタカー屋さん(タイムズレンタカー)が駅から徒歩15分くらいという絶妙に中途半端な場所にあるのがめんどくさい。レンタカーってもっと駅近にあるものではないだろうか……。この時点ではまだそこまで強い雨が降っていなかったので良かったですが。
三次からは江の川に沿うように国道375号が走っているのでそこを辿っていけば良い感じなんですが、三江線の駅をきっちり見て回りたいと思うとちょっと大変ですね(三江線は国道から川を挟んだ反対側を走っていたりするので)。さすがにそこまでやる時間は無かったので、とりあえず三江線の駅の中でも「天空の駅」としてアイコニックな存在だった宇都井駅を目指しました。今でもそのまま駅が残されており、階段も上れるようになっているんですね。ちなみに下の写真の手前に写っているワゴンRスマイルが今回借りた車なんですが、宇都井駅まで来る途中、結構狭い道を通ったりもしたので軽で正解でした。
残念ながら駅のホームまでは入れず。
三江線の廃線から7年以上が経過していると思いますが、まだ駅や鉄橋など残っている感じですね。これ撤去する費用も馬鹿にならないだろうしなあ。
廃線になる前に一度三江線に乗ったことがあったんですが(そのときはまだ『駅メモ!』はやっていなかった)、改めて車で来てみると「なんでこんなとこに鉄道走らせたんだろう……」と思ってしまいます。自動車が今ほど普及していない時代には必要だったというのは理解するんですが、川と山に挟まれたところを延々と走る路線なんて、どう考えても災害リスクが高いですしね。逆に考えると、よく7年前まで存続できてたよなあ。
三江線に一通りアクセスできた(江津からある程度の範囲は以前山陰本線からレーダーでアクセス済み)ので、これで広島県と島根県もコンプ。本州で残っているのは津軽半島の先っちょだけになりました。あと問題は、いつ津軽半島の先っちょまで行くか……。
なお、三次へ引き返す際にかなり雨脚が強くなってきて、こりゃレンタカー返却したあと駅までタクシー使わないと駄目か?と思っていたら、レンタカー屋さんに着く手前くらいでちょうど雨が小ぶりになったため助かりました。運がいいのか悪いのか。
んで、当初の予定では三次から福塩線に乗って神辺まで行き、そこから井原鉄道に乗り換えて鉄印をもらいつつ岡山方面へ行く、というプランだったんですが、列車の運行情報を確認すると大雨を見越して福塩線の三次〜府中間は早々に運休となることが発表されていたので、芸備線で広島に戻り山陽本線経由で神辺、そこから井原鉄道というルートにしました。その後、芸備線の広島〜三次間や、山陽本線も雨の影響で止まってしまったみたいなので、ちょっと時間がズレていたら身動きが取れなくなっていた可能性がありましたね。ほんと、運がいいのか悪いのか。
井原鉄道の鉄印をもらいつつ(2回目)、倉敷まで行って一泊。翌日は中国・四国エリア版から鉄印に参加した水島臨海鉄道に乗ります。『駅メモ!』的には以前レーダーで取っちゃってた路線ですが、乗るのは初めて。
せっかくなので終点の三菱自工前まで乗りましたが、だいたい想像した通りの景色でした。
三菱自動車の生産拠点というと、愛知県の岡崎とこの水島製作所ですね。三菱自動車ってつい最近、トランプ関税の影響やらなんやらですんごい減益になったとニュースになってた気がしますが、株価見るとそこはもう織り込み済みというか、市場は静観の構えという感じですね。
折り返して倉敷まで戻ったあとは、ちょっと時間があったため美観地区をちょっと歩いた……らその近くになんかすんごい店(?)があったけどなんですかこれは。入らなかったけど。
倉敷駅に戻ったあとは山陽本線で岡山まで行き、今度は岡山の路面電車・岡山電気軌道に乗車。ここもエリア版から鉄印に参加しているので乗らざるを得ない。そして鉄印をもらえるのが、駅などではなく東山線の終点近くになる「おかでんチャギントンミュージアム」という施設。
水戸岡鋭治さん、鉄道絡みのいろんなところで名前を見かけるなあ……。
「チャギントン」ってそもそもなんじゃい、って話なんですが、イギリスで制作されている子供向けのCGアニメみたいですね。機関車トーマス的なアレか。岡山駅に戻ったとき、そのチャギントンを再現した列車が居ました。
チャギントンミュージアムも明らかに子供連れの家族向け施設、という趣きなので、おっさん一人で入るのは場違い感が半端ない……んですが、スタッフの方もすぐに「鉄印ですか?」と察してくれました。助かります。
そのあとは、ひたすら在来線を乗り継いで名古屋までもどりました(ワープなし)。JR西日本の新快速には「GPSキラー」の異名を持つ223系2000番台の車両がある(断熱加工された窓ガラスがGPSの感度を著しく悪くする)んですが、どうやらちょうどこれに乗ってしまったようで帰路はなかなかうまく駅にチェックインできず、思わず一本あとの列車に乗り換えたい衝動に駆られましたが、それはまた別の話。
そのほか
7月には東海エリア版の鉄印帳を購入し、愛知・三重あたりの路線を再履修したりもしていたんですが、記事が長くなってきたので省略。ただ、その中で伊勢鉄道の鈴鹿駅で金の鉄印帳(全国版)が売られていたので思わず購入。
これ、2021年に鉄印帳の1周年記念として限定販売されたものだと思うんですが、なんでまた伊勢鉄道で在庫があったのかは謎。ただ、これで全国版ももう1周遊べるドン!……エリア版集めながらまったりやっていこうと思います。そういや、北陸地方も東海エリア版にくっつけて出すのかな、と思っていたら、北陸抜きだったのはちょっと意外でした。となると、北陸・信越エリア版みたいな形で出るのか……?あと、関東・関西という巨大エリアがまだ出ていないので、出すなら早いとこ出して欲しい気はします。
『駅メモ!』については、あと未アクセスとなっているのが北海道(道東・道北)、津軽半島の先っちょ、沖縄というところ。北海道をあと1回で取り切るのは難しそうなので、とりあえず今年中に1回行ってレジェンドステーションマスターになれると良いなあ……。全駅アクセス達成は、来年の目標になるかなと思っています。