にっこにっこにー。……F1バーレーンGP予選です。
予選結果：
2013 FORMULA 1 GULF AIR BAHRAIN GRAND PRIX - The Official F1 Website
予選後ドライバーコメント：
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
予選後記者会見：
FIA post-qualifying press conference - Bahrain - The Official F1 Website
まさかの連続ポール
前回の中国GPにおいてピレリが持ち込んだソフトタイヤの保ちがあまりにも悪かったもんだから、ピレリは当初バーレーンにもソフトを持ち込む予定だったところをミディアムに変更。結果、タイヤはプライムがハード、オプションがミディアムという前回とは打って変わったコンサバ路線となりました。
んで、そんな予選で堂々ポールを獲得したのはニコ・ロズベルグ。……あれ。今回、フリー走行の結果を見るとメルセデスはそこまでずば抜けた速さを見せて無かったんですよね。ロズベルグはFP1で3番手タイムを記録したものの、FP2は8番手、FP3は9番手タイム。しかし予選、特にミディアムを履いたQ2からタイムを伸ばして、Q3で見事トップタイム。メルセデスは前戦の中国に続き、2戦連続のポール獲得となりました。
しかし、決勝ぼロングラン性能ではメルセデスは不利と目されており、ロズベルグにしてみればどこまでこのポジションを保ち続けられるのかというのがポイントになってきます。ロズベルグ自身それは百も承知。
It will be difficult, especially with the rear tyres, and we know that other teams were stronger than us on the long runs on Friday. It will be a big challenge to stay ahead but starting from the front helps.
via: Nico Rosberg - Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website
逆に言うと、ベッテルやアロンソにしてみればいかに早いタイミングでロズベルグをオーバーテイクするかが問題になってくるワケですが、まーそ辺の流れが決勝のひとつのカギになるんでしょうね。
ちなみに、ハミルトンはFP3の最後にタイヤバーストに見舞われ、その後チームがギヤボックス交換を決断したため5グリッドダウンペナルティ。メルセデスは明暗が分かれた格好ですね。
レッドブルのタイヤ戦略
予選でのレッドブル、興味深かったのはハードタイヤをまったく使わず、ミディアムのみで乗り切ったコト。つまりはミディアムでスタートして、あとは全部ハードで繋げるつもりなんでしょうね。ミディアムとハードでレースペースとデグラデーションの差がどこまで付くのか次第ですが、一方フェラーリはQ1ハード、Q2～Q3をミディアムという無難な作戦。これが決勝でどういう意味を持ってくるのか、ここも注目したいところです。
アロンソのタイムを見てて面白いのは、Q1ハードで出したタイムが際立って良くぶっちぎりのトップタイムだったのに、Q2ミディアムでのタイムはQ1より遅かったりする点。Q3のタイムも、Q1のタイムよりおよそコンマ2秒程度速いだけ。ロズベルグはQ1からQ3で1秒以上タイムを縮めているコトを考えると、これまた興味深い感じです。
このタイムだけ見るとフェラーリも新品ハードを温存しといた方が良かったんじゃ？という気もしますが、はてさて。
【追記】
すっかり忘れてたんですが、マッサはQ3で2セットめの新品ハードを投入して、ハードタイヤでのスタートですね。アロンソと作戦を分けた格好ですが、これもどうなんだろうなぁ……。
そのほか
今回はフォースインディアが目立ってましたね。ディ・レスタが7番手タイム、スーティルが8番手タイム。ウェバーとハミルトンのグリッドダウンペナルティがあるので、スタート位置はさらに前になるハズです。こういうストレートの多いトラクション重視のコースはやっぱ強いですねぇ。予選のタイムの出し方を見ていると、ディ・レスタは特に好調みたいなので注目。
それから予選イマイチだったのがロータス。ライコネンは9番手、グロージャンに至ってはQ2ノックアウトの11番手。今回、グロージャンってフリー走行から結構好タイム出していたんで、やっとライコネン上回れるかなと思ってたんですけどね。なんでノックアウトされちゃうかな。まぁミスがあったようですが。ライコネンも「今朝の感触は良くフリー走行も悪くなかったが、午後は（マシンを）うまく理解できなかった」とコメント。昨年は「わざとQ3進出を捨てる」作戦で上位に躍り出たロータスですが、今年はあまり良くない雰囲気？
マクラーレンは相変わらずの空気っぷりですが、ペレスはまたQ2ノックアウトになってしまいまた批判が増えそうな雰囲気ですねぇ。マシンが合ってないのかな？
ウィリアムズは相変わらず絶不調。しかし、今回はQ1にてボタスとマルドナドが1/1000秒まで同タイム、しかもその2台がちょうどノックアウトのボーダーラインである16位と17位に並ぶという珍事がありました。この場合先にタイムを出した方が上位と見なされるので、先行してタイムを記録したボタスがQ2進出。マルドナド師匠、ホントに今季は散々です。
