大須は萌えているか?

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『RDG レッドデータガール』の舞台が行ったコトある場所だった

「だからどうした」と言われると困ってしまうんですが。

今期のアニメは私の好きな早見沙織ボイスを聴く機会が多いので非常に嬉しい限りなのですが、その中のひとつが『 RDG レッドデータガール』。原作の小説は読んだコトないのですが、P.A.WORKSの新作という点でも気になる作品。

んで、この作品のヒロインである鈴原泉水子(すずはら いずみこ)が住んでいる神社がなーんか見覚えあるなぁと思ったら、以前天川村に宿泊したあと立ち寄った十津川村にある 玉置神社でした(RDG作中では「玉倉神社」)。

玉置神社は熊野三山の奥の宮とされる神社で、十津川村内を通る国道168号線から細い山道に入り、10kmちょいくらい行ったところにあります。クルマ必須。でも、そんな場所なので熊野大社みたく人でごった返すコトは無く、非常に厳かな雰囲気のある場所。私が訪れたときには雨が降っていたのですが、それが逆にその雰囲気を強調していました。

 

この神社、駐車場からしばらく歩くと下の写真の鳥居がありまして、これをくぐったあともうちょい歩く必要があります。ホントに山の中です。

ちなみに下の写真の右手奥が社務所社務所重要文化財なんですよね。

本社は Wikipediaによると江戸時代に再建されたもの。

お社の裏手には樹齢3,000年といわれる神代杉が。

ていうかね、もう一人のメインキャラである相良深行(さがら みゆき)が山伏の家系とかいってる時点ですぐにピンとくるべきだったんですけどね。玉置神社は大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の一部として世界遺産にも含まれており、大峯奥駈道ってのは熊野から吉野にまで至る大峰山脈を縦走する修験道の修行の場。そしてこうした場で修行する人たちを指して山伏(山に伏して修行するから)というワケです。

熊野以外にも全国に修験道の修行場はあるみたいですが、熊野は修験道の開祖とされる役小角が修行したとされる場所で、修験道の根本道場とされる大峯山寺もあるガチな意味での「聖地」だったりもします。ちなみに大峯山寺のある山上ヶ岳は現在においても女人禁制とのこと。賛否はともかくとして、古くからのしきたりが守り通されている場所、というワケです。

んで、その山上ヶ岳の登山口にあたるのが天川村洞川温泉。ここの宿で一泊したんですけど、ここがまた独特の雰囲気がある場所で。夜になると宿の軒先に吊された提灯がなんともいえない風情を醸し出したり。

どこの宿にも必ず縁側があるのも特徴的で、これは下山してきた山伏がここに座って泥を落とすためのものなんだそうで。まさに修験道の歴史と共にある宿場というワケです。

玉置神社を訪れるなら、ついでに洞川温泉での宿泊オススメです。現代日本とは思えぬ空気が味わえる場所ですし、少し行ったところには天河伝説殺人事件的な意味でも有名な天河弁財天もありますし。ちゃんと能舞台もありますよ。

なんかRDGでは長野の戸隠も出てくるみたいですが、ここも修験道の修行場として有名な場所ですね。この作品、修験道というか山岳信仰的なモノが何か大きな意味を持ってくるんでしょうか。戸隠も雰囲気のある場所だとは思うんですが、パワースポットとして有名になりすぎちゃって人大杉でアレなんですよね……。その点玉置神社は良いです。ふらっと行けるような場所じゃないのがむしろ良い。

ていうか、RDG観て玉置神社や洞川温泉のコトとか思い出してたら、なんか山伏の歴史に興味が湧いてしまいなぜか本まで買ってしまいました。

修験道 (講談社学術文庫)
リエーター情報なし
講談社

……いや別に世間に嫌気が差したから山に籠もろうとか考えてるワケではないですよ?