大須は萌えているか?

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F1[13] モナコGP予選

世界最速の渋滞になってしまうのか、F1モナコGP予選。

予選結果:
FORMULA 1 GRAND PRIX DE MONACO 2013 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
FIA post-qualifying press conference - Monaco - The Official F1 Website

予選後記者会見:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

前評判通り

ここまで3戦連続ポールを獲得しているメルセデス、ここモナコでもメルセデス有利と伝えられていましたが……結果的にまたしてもメルセデスがフロントロウを独占する形に。レッドブルも調子よさそうだったので、メルセデスもそう簡単には行かないんじゃないかなーと思ってたんですが、Q3の最後にロズベルグとハミルトンがバッチリ決めて見せましたね。

これで2台のメルセデスの間にレッドブルが割り込んでいたらまた違った雰囲気になっていたと思いますが、メルセデスがフロントロウを固めるコトができたのは大きいよーな気がします。ベッテルにしてみたら、スタートでトップに立つコトがそれだけ難しくなったというコトですからね。メルセデスにしてみれば、まずはスタートを上手く決めてポジションをキープしたいところでしょう。

モナコは他のサーキットに比べて速度域が低いため、タイヤへの負担が少ない……つまりメルセデスでもそれなりになんとかなる可能性があるコースであり、そういう意味では今回はメルセデス優勝の可能性も外せないでしょう。去年だって、ロズベルグは2位表彰台に立ってるワケで。あとは作戦次第ですけど。タイヤ戦略も2ストップが主流と見られつつも、1ストップ作戦も成り立ちますからね、モナコレッドブルなんかは、スタートで前に出られるかどうかによっても作戦買えてくるんじゃないかな?

記者会見でも話題になってましたけど、ちょうど30年前の1983年にモナコGPを制覇したのがニコの父であるケケ・ロズベルグアイルトン・セナが衝撃的なモナコデビューを飾る1年前ですね。ケケは市街地コースに強いコトで有名であり、通算5勝のうち4つが市街地。そのうちのひとつが1983年のモナコというワケです。ただ、ニコは「ケケの息子」扱いされるコトを嫌っており、「(30年前に父親が勝利しているからといって)明日はなにも変わらないよ」とコメント。もし「親子制覇」が実現したら、もちろん史上初(デイモン・ヒルには無理だった)。

また、メルセデスとしてモナコポールポジションを獲得するのは1955年のファン・マヌエル・ファンジオ以来というコトで、もはや「だからどうした」レベルの話ではあるんですが、半世紀以上ぶりの快挙というコトになります。去年、ミハエルの「幻のポール」はあったけどね。しかしその時ファンジオはリタイヤしており、F1としてのモナコGPは未勝利のまま。F1世界選手権が生まれる以前であれば、1935年~37年にメルセデスが3連覇した記録が残っています。モナコGPの歴史ってすごいね。

前をふさがれるトップ集団?

しかしメルセデスがもし先行する形になると、その後ろから追随する形になるレッドブルアロンソはフラストレーションのたまる展開になりそう。レッドブルは予選のタイムもほぼメルセデスに引けを取らないタイムを出しているので、スタートかピット戦略で前に出られれば優勝の可能性が高そうですね。ここんとこレッドブルモナコ3連勝しているワケだし。ウェバー⇒ベッテル⇒ウェバーと来てるんで、今度はベッテル

アロンソライコネンにも先行されて6番手からのスタートとなり、ちょっと苦しそう。ポイントランキングのコトを考えると、ベッテルライコネンの前でフィニッシュしたいところですが。アロンソにしてみれば、まずはメルセデスの2台がフタをしてくれる展開の方が嬉しいでしょうね。そこからどういったピット戦略を組み立てるかが見物。

そういやマッサはFP3で大クラッシュを喫し予選出走できずノータイムとなってしまいましたが、アレは機械的なトラブルではないそうで。マッサ自身も、「バンプでブレーキングしたらクルマが底打ちしてフロントが両方ともロックアップしてしまった」と説明しています。

This morning in the final practice session, I braked on a bump, the car bottomed and unexpectedly both front wheels locked up and from then on, there was nothing I could do.

via: Felipe Massa:Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

ブレーキングした瞬間にタイヤがドンとロックしていたので、ちょっと普通じゃないなぁと思ったんですが……ただまぁこれを「ドライバーのミス」といってしまうのも酷な気がします。運が悪いとしか。

浮き沈みが激しい人たち

今回は市街地コース大好きなマルドナドが奮戦しており、路面がまだウェット状態だったQ1ではトップタイムをマーク。久しぶりに大暴れするマルドナドが見られるかと期待したんですが、最後にドライタイヤでの勝負になったQ2ではまったくタイムが伸びず、ヴァン・デル・ガルデにも先行される16番手という結果。この「三振かホームランか」みたい豪快さがたまりませんね。

グロージャンもQ1で速さを見せていたと思ったら、Q2ではタイムが伸びず13番手。グロージャン曰く、ドライになったときにリカルドが前に居てタイムが出し切れなかったみたいで。これもモナコでありがちな話ではありますね。FP3で2度のクラッシュを演じており、決勝でも少々不安がありますが……。

モナコの場合はセーフティカーが出るというコトも最初から視野に入れておいた方が無難なので、そこを踏まえてどのように作戦を考えるか。決勝どうなりますかね。