大須は萌えているか?

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馴染みの床屋が店を閉めた

行きつけの床屋さんが利用できなくなってしまった、というただそれだけの話。

私はこのブログの内容からも概ね想像できるように容姿には割と無頓着な人間でして、服はユニクロで適当に買いそろえたもので十分だし、靴もボロボロになるまで履きつぶしてから買い換えるような有様。

なので、散髪も美容室なんてもっての外、子供の頃からずっと家の近所にある同じ床屋に通ってました。夫婦で営んでいる小さな床屋で、何か気の利いたサービスがあるわけでもなく、値段も他より安いワケでもない(理容組合の協定料金4,000円)んですが、小さい分客一人一人の顔と好みを完璧に覚えているので、何も言わなくてもいつもこちらの思った通りのカットをしてくれるのが良かったのです。

それに、そこの店主のおじさんも奥さんも気さくで話しやすい人なもので、居心地も良かったんですよね。愛知を離れて暮らしていた時も、帰省するタイミングを見計らって通ってたくらい。端から見れば片田舎の小さな床屋なんですが、私にとってみれば最高の床屋だったのです。

……んが、昨年末に散髪に行ってみたら、店が閉まっており「しばらく休みます」という張り紙が。今まで臨時休業をしているところなんてほとんど見たこと無かったのでビックリしましたが、その時はとりあえず出直すコトに。

しかし、その翌週になっても店は閉じたまま。うーん、そういや以前「たまには店閉めてしばらく温泉でも行きてえな」なんて言ってたし、どこかフラッと出掛けてしまったとか……。あと考えられる可能性としては、病気とか怪我で店が開けられない状態になっているとか……長いコト通っているウチに結構いい年になっちゃってるし、急に倒れたなんて可能性も有り得なくもなさそう。

ただ、他の床屋に行く気にもなれず、結局年内は散髪せずに髪の毛ボサボサのまま年を越したのでした。

で、年が明けて……もやっぱり店は閉まったまま。「しばらく休みます」の張り紙もそのまま。試しに店に電話してみようかとも思ったんですが、これだけ店が閉めっぱなしになっているというコトはやはりあまり良い状況とは考えにくく、ちょっと電話は控えた方が良いかなぁと。

ただ、さすがに伸び続ける髪を放置するワケにもいかないので、仕方無く名古屋の1000円カットの床屋で切ってもらいました。1000円カットの店を利用したのはもちろん初めてですが、正直カットしてもらうだけだったら十分ではありますね。早いし安いし。

でもねぇ……なんとも言えない喪失感が心の中から消えません。ホントに何の変哲もない床屋だったんですけど、○○年も通い続けるともう完全に生活の一部となってしまっており、それが無い状態というのがどうにもこうにもしっくりこない。馴染みの床屋が利用できなくなっただけでもこの有様なので、まーホントにB'zの歌じゃないですけど、時の流れは血よりも濃いものを作るコトがあるようです。

多分、もうしばらくはひょっこり店が再び開いてないか、ちらっと様子を窺いに行ってしまうんだろうなぁ。もう開くことは無いような気はしているんですけどね。それでもね。