年末年始の間、天気がイマイチでクソ寒いのも手伝って、ひたすら家でゴロゴロ過ごすという退廃的な生活を送っていたのですが、さすがにどこにも出掛けぬままというのも悔しい気がしたので、連休の最後に新東名でエンジンぶん回しがてらドライブに出掛けてみました。
忍野八海
事前に調べてみたところ、山梨県は積雪とか無さそうだったので、じゃあ富士山拝みがてら行ってみるかと。このブログでも何度か富士山を訪れた話を書いてますが、富士山の東側って久しく来てなかったんですよね。忍野八海も子供の頃に来た記憶しかありません。
忍野八海は富士山の伏流水を水源とする8つの湧水池の総称ですが、そういや8つの池を全部きっちり回った記憶が無いため、せっかくなので回ってみるコトに。
とりあえず目に付いた適当な駐車場にクルマを入れ、まず一番近くにあったのが濁池。実際見てみると、そこまで濁ってるワケでも無いんですけど。
そのすぐ隣にあるのが湧池。湧き水が一番勢い良く出ているらしい。昔テレビ番組の撮影で池に潜った潜水士が池の中の洞穴内深くに入りすぎ、死亡するという事故も起きてる曰く付きの池。
この湧池の近辺に土産物屋が固まっており、一番賑わっているエリア。濁池・湧池のすぐ北にあるお店に面した大きな池もあるんですが、これは中池という人口の池で、忍野八海とは関係無かったりして。
濁池から少し西に行ったところにあるのが銚子池。小さい。
銚子池からさらに西に川を渡ったところにあるのがお釜池。これまた小さいんですが、部分的に深くなっており不思議な色合いを見せております。
ちなみにこのとき天気は良かったんですが、なにやら飛行形態のアッシマーめいた形状の雲が太陽を隠してしまっており、かなり肌寒かったです。
そしてここから南へ1キロほど歩きます。1つだけぽつんと離れた場所にあるのが出口池。村の出口付近にあるかららしい。ここまで見物に来る人は他にだーれもおりませんでした。池の表面がなんだか白く見えるのは、水面から立ちこめている水蒸気。冬ならではの光景ですね。
出口池から再び戻り、さっきの中池のすぐ北にあるのが鏡池。富士山を鏡のように映し出すから、ですね。
鏡池のちょい北東にあるのが菖蒲池。そのまんま菖蒲が名前の由来みたいですが、まぁ冬ではなぁ……。
これで7つなんですが、あとひとつは資料館となっている私有地の中にあり、入場料が300円必要っていう。ぐぬぬ。しかしここまで来たらせっかくなので、入場料払って入ってみました。あ、場所は一番最初に見た濁り池のすぐ南。
んで、入ってすぐのところに大きな池があるんですが、これも中池同様忍野八海とは関係ないです。実に紛らわしい。
資料館自体は古民家をそのまま利用しているようなもので、中には昔使われていた食器やら家具から、文書やらなんやらが展示してあるんですが、ぶっちゃけお金払ってまで見る必要は無いような気がしないでもありません。特にガイドとかがあるワケでもないし。
で、資料館の奥にひっそりとあるのが、底抜池。割と小さい。
ただまーこの資料館、入り口上にある展望ポイントからの眺めはなかなかのモノです。池とこの眺めに300円払っても良い方はぜひ。
山中湖
忍野八海を巡ったあとは、ついでに山中湖へと。ここも随分久しぶりに来たなぁ。でも、ここから見える富士山も見事ですね。
沼津港
山中湖からちらっと富士山を見たあとは、南へ向かい静岡県は沼津港へ。
なぜ沼津かと言えば、かねてから微妙に興味のあった沼津港深海水族館を見物するためです。
その名の通り、深海魚を中心に扱っているところなんですが、かなり混雑していてビックリ。みんなそんなに深海魚好きなのか。入り口でチケット買ったら、お正月限定というダイオウグソクムシのクリアファイルが貰えました。なんかスゴイ。
館内はフラッシュを使用しなければ撮影可なんですが、かなりの人だったためほとんどマトモな写真撮れませんでした。冷凍保存されているシーラカンスは撮りましたけども。
興味深かったのはシーラカンスの脳。シーラカンスって体長が170~180cm、体重が80kg程度と日本の成人男性くらいにまで成長するそうなんですが、脳はわずか5g程度しか無いそうで。↓の綿埃みたいなのがシーラカンスの脳。
体の大きさに対して脳が非常に小さいのは古代生物の特徴(恐竜も脳がすごく小さいと言われてますね)だそうですが、シーラカンスの解説をしていた水族館のスタッフさんが「シーラカンスの脳はすごーく小さい、ということだけでも覚えて帰ってください」と言っているのを聴いて、少しシーラカンスが気の毒になりました。
水族館を見物したあとは、すぐ隣にあったハンバーガー屋で「深海魚バーガー」なるものを食べてみました。
まー、平たく言えばフィレオフィッシュですね。一緒に食べた「まぐろバーガー」は名前の割になかなかイケました。
富士浅間大社
沼津でメシ食ったあとは、少しだけ東名乗って富士宮へ。せっかくなので、富士浅間大社に参拝しようかと。
さすがに駐車場は混雑しており、少し離れた臨時駐車場にクルマを置いたんですが……なんか参拝客の数はむちゃくちゃ多い、という程でも無かったような?
この時点で結構日が傾いて来ていたんですが、かなり天気が良く、風もあまり無かったのでもう少し足を伸ばしてみるコトに。
田貫湖&本栖湖
そんなワケで、浅間大社から北に向かい、富士山の撮影ポイントとして有名な田貫湖まで来てみました。3年前に浅間大社に来たときと同じルートを辿っております。
でも、予想通り今回は綺麗な逆さ富士を見るコトができました。風がほとんど無かったので、足を伸ばしてみて大正解。
なお、到着した際には撮影ポイント最前列は既にカメラマンで埋まっておりました。皆、三脚用意してじっと待っている様子だったので、日没寸前の「紅富士」狙いだったのか、あるいは月明かりに照らされる逆さ富士を狙っていたのかな?(この日はほぼ満月に近い月が出ていた)
田貫湖が思いの外混んでいたので、それならばとさらにもうちょい足を伸ばし、本栖湖まで来てみました。しかし、さすがにちょっと遅かったかな。
泊まりがけで富士山の撮影に行くのも面白そうですけどね。ただまー今のクルマだと車中泊は厳しいし、前もって宿を押さえるとなると、天気に恵まれるかどうかわかんないし……うーん。
このあと、さすがに帰らないとヤバい時間帯だったので帰路に就いたのですが、案の定三ヶ日JCT(東名と新東名が合流するとこ)を起点に20kmくらいの渋滞表示となっていたため、手前で高速降りて一般道経由で帰ったりしました。……早く新東名が名古屋まで行かないかな……。