大須は萌えているか?

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ル・マンで現役F1レギュラードライバーが優勝するという偉業

今年もル・マン24時間レースが開催されたりしてましたね。去年、今年とiPadアプリル・マンを観ていたんですけど、これ適宜ダイジェスト映像なんかも観られたりするので気に入っております。

それはさておき、今年は予選から速さを見せていたポルシェが決勝でもその速さを見せつけ、1-2フィニッシュを飾ってみせましたねぇ。ていうか、去年耐久にカムバックしてきて、その翌年にはル・マン制覇って……さすがポルシェとしか。

そして優勝を飾った19号車には、フォースインディアのレギュラードライバーとしてF1参戦中のニコ・ヒュルケンベルグもドライバーとして名を連ねており、しかも今回アンカーとしてチェッカーフラグを受けたという。ル・マンにF1経験のあるドライバーが出走するのは珍しい話ではありませんが、F1レギュラーと掛け持ちでル・マンに参戦し、しかも優勝するってのはかなり珍しい話なんじゃないかと思います。

それこそF1がまだ草レースっぽさを残していた時代だったら、ドライバーが下位カテゴリーやらル・マンやらを掛け持ちするのは全然珍しくなかったようですが、現代のF1ではレギュラー契約したドライバーがF1以外のレースに出走すること自体が稀。ましてやシーズン中に。

そこで気になってWikipediaル・マン24時間歴代勝者のページをつらつらと見てみると、ヒュルケンベルグの前にF1レギュラーと掛け持ちでル・マンに勝利したのって……91年にマツダ787Bで優勝した、ジョニー・ハーバート以来ってコトになります?ただこの年のハーバートも、契約していたロータスから出走したのは8戦のみなのでレギュラーと言って良いか微妙なところではあります。

惜しいのはアレクサンダー・ブルツで、彼F1参戦する1年前と、F1引退後にそれぞれ1回ずつル・マン優勝を飾っているんですよね。90年代にはヤニック・ダルマス、ピエルルイジ・マルティニ、ミケーレ・アルボレート、等々懐かしのF1ドライバーの名前をたくさん見かけますが、皆F1からは引退した後。

92年にはデレック・ワーウィックとマーク・ブランデルがヤニック・ダルマスと組んでプジョーで優勝しておりますが、この時彼らはF1のシートを失っており浪人中。93年には再びF1のシートを得るコトになるんですが、これル・マン優勝の効果もあったんでしょうか。

こうしてみると、今回のヒュルケンベルグの記録は近年のF1では非常に珍しい偉業と言えそう。ハーバート以来としても24年ぶりですからね。ヒュルケンベルグはこれを弾みにF1でも更なる飛躍を……と期待したいところですが、ただル・マンに勝ったドライバーって、F1ではそこそこ止まりの人が多いのも事実だったり……。

それはそうと、今回のトヨタの空気っぷりはなんだったんでしょうか。ル・マン以前のWECちゃんと見てなかったんですけど、ポルシェとアウディの進化のスピードに完全に置いてかれてるよーに見えますが大丈夫なんでしょうか。アウディやポルシェに対して、1周3~4秒くらい遅いように見えましたが。また今年もル・マン未勝利記録を更新しちゃいましたね。

ハイブリッドに先鞭を付けたトヨタがもたもたしている間に、参戦2年目のポルシェがハイブリッドマシンを引っさげてあっという間に優勝をかっさらっていってしまった様はなかなか言葉にし難いモノがあります。一応トヨタは昨年WECのタイトルは獲得してますけど、やっぱ耐久はル・マンに勝ってナンボじゃないですかねぇ。シリーズタイトルの獲得で、中途半端に慢心しちゃったんですかねぇ。

F1のメルセデスル・マンアウディ/ポルシェと、ドイツのメーカーが圧倒的なパフォーマンスを示す一方で、ホンダやトヨタといった日本のメーカーがパッとしないのはやっぱり残念な感じはしてしまいます。家のクルマをA180にしておいてこんなコト言うのもアレなんですけど。

あれ、そういや日産って結局どうなったんでしたっけ……。