大須は萌えているか?

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F1[24] カナダGP 決勝

決勝もまた難儀なコンディションとなり、見ている方としてはとてもおもしろい展開になりましたね。そんなワケで、F1カナダGP決勝のお話。

フェルスタッペンが勝利、っていうとなんの特別感もないレースに聞こえてしまいますが、一筋縄ではいかない展開でしたね。ある意味カナダらしいというか。序盤はウェットタイヤ装着というギャンブルをしてみせたハースが無双するという面白い展開がありましたが、やはりというか路面の水量がだんだん減ってきてしまい失速。ヒュルケンベルグは「ハイダウンフォースで走っていたからストレートではいいカモだった」みたいなコメントをしており、雨がドバドバ降る方に賭けた形だったといえます。

トップ集団を見ると、序盤はラッセルがフェルスタッペンと適度に間隔を保ってリードしていたので、これメルセデスワンチャンあるのでは、なんて期待したんですが、後ろからやってきたノリスにやられる展開に(ついでにフェルスタッペンにも)。乾きかけのコンディションでノリスの動きが素晴らしかったですねえ。

このままノリスが勝利に突っ走る展開なのかと思いきや、今度はセーフティカー導入のタイミングでノリスの動きが後手に回り、順位を落とす結果に。タイミング的にはノリスが真っ先にピットに入れるかのように見えたんですが、ギリギリ過ぎたんですかねえ。

その後、今度はインターミディエイトからドライタイヤにスイッチするタイミングでノリスのオーバーカットが成功するか、と思いきや、ピット出口の部分でロスしてしまいトップ奪還ならず。あの状況だとタイヤにまだ熱も入ってないでしょうし、もっとタイム的に余裕がないと厳しかったですね。

結局その後、もう一度セーフティカーが入るタイミングもあったものの、フェルスタッペンが逃げ切り勝利。余裕勝ちというワケには行きませんでしたが、路面が乾いてきてからはフェルスタッペンのターンだったのかな、という感じがします。ノリスにしてみれば、路面が半乾きの状態で稼いだマージンを活かせなかったのは辛かったですね。しかし、見応えのあるトップ争いでした。もうちょっとラッセルも絡んでいければ良かったんですが。

ラッセルはメルセデスのパフォーマンスについて手応えを感じているようですが、しかしカナダという特殊サーキット、しかも特殊なコンディションでのパフォーマンスがどこまで他のサーキットで通じるか、というところは疑問だったりはします。それは次戦以降明らかになるんでしょうけど。それより、ラッセルがハミルトンをオーバーテイクしたりして、すっかりメルセデスのエースとしての貫禄を見せているのが印象的でしたね。メルセデスで数しれない栄光を掴んだハミルトンがこの状態のままフェラーリに移籍してしまっていいのか、という気もしてしまいますが。ていうかハミルトンはフェラーリで輝けるんだろうか。

角田は終盤のミスにより入賞のチャンスをフイにしてしまいましたが、あれリカルドからのプレッシャーでミスしちゃったんですかねえ。古いインターミディエイトを引っ張って走っているあたりはよくマネージメントしていたと思うんですが、ドライタイヤになってからはストロールに抜かれオコンに抜かれ、となんかピリッとしない感じだったのが気になりました。ずるずると順位を下げてからのチームメイトからのプレッシャーを受けて、こらえきれなかったのかなあ。

中段グループだと、アストンマーチンが6・7位、アルピーヌが9・10位とそれぞれダブル入賞を果たしているのも印象的。なんかアストンが久しぶりに息を吹き返した感じがしますが、これも次戦以降どうなるかが気になるところ。

今回一番がっかりしているのはアルボンかもしれないですね。レース中見せ場も作って、入賞を争う走りを見せていたのに、前のサインツのスピンに巻き込まれてリタイヤに追い込まれたワケですから。あれはさすがに気の毒だった。今回、予選ではサージェントも悪くないスピードを見せていましたが、決勝では全然ダメだったのもアレですが。

まー今回は特殊すぎるレースだったので、次のバルセロナで仕切り直しというか、改めて現状の各チームの戦力差というのを見てみたいですね。できればドライコンディションで。