大須は萌えているか?

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F1[10] 韓国GPは大丈夫?

開催が疑問視され続けて、結局強引に開催にこぎ着けたF1韓国GPが開幕しましたね。舗装は大丈夫なのか、とか周辺設備が悲惨なんじゃないか、とかいろいろな懸念がありますが、とりあえず金曜日のフリー走行は大きな混乱なく終了したようで。

このF1が開催されている韓国インターナショナルサーキット、設計は毎度おなじみヘルマン・ティルケですが、退屈だと言われるティルケデザインながらこのサーキットは当たりっぽい感じはします。少なくとも『F1 2010』で走ってたら結構楽しいサーキットでした。低・中・高速のコーナーが満遍なくあり、長いストレートもあり、いろんな要素がうまく組み合わされている感じ。

実際、コースを走ったドライバーの評判も悪くないみたいです。

Drivers laud new Korean circuit - The Official F1 Website

アロンソが説明していますが、第1セクターは長いストレートで構成されたトップスピード重視のセクション、第2セクターは中・高速コーナーで構成されたセクション、第3セクターは低速コーナーのセクション、という感じ。アロンソはターン4からターン6(ストレートエンドのヘアピン~シケインの複合コーナー)が気に入ってるそうで、ストレートエンドからのブレーキング、ラインが交差する複合コーナーでのオーバーテイクが見られそう。

しかし、コースレイアウトが良いとはいえ、相当滑りやすいのも事実のようです。

Friday practice - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

ベッテルは「マシンスライドやドリフトの特訓ができたよ。とても楽しめた」みたいなコメントをしてます。まぁ楽しめているのならいいのかな・・・?ハミルトンも路面の汚れを口にしていますが、今日一日で路面は劇的に良くなったとのこと。少なくとも、レコードライン上はそれなりのコンディションになっているようです。ただ、ハンガリーなんかもそうですが、オーバーテイク等を狙ってレコードラインを外した時がやはり問題になりますね。一気にスピンしてしまう可能性もあるワケで。

あとはアロンソ可夢偉がタイヤへのダメージが大きいコトを指摘しているのが気になるところですかね。Twitter上ではホームストレート上の路面が波打ってきているとか、ライン外すとラリーX状態、なんていう指摘もありました。路面より縁石の方が低いという謎コーナーも存在しているみたいですし、やはり突貫工事の影響は避けられそうにない雰囲気。

ただ、ドライバーコメントを見ると、どのドライバーも思いの外ポジティブですね。事前に散々いろんな噂を耳にして、「思ってたほどはヒドくない」というのもあるのかも知れませんけど。なによりコースレイアウトが面白いというのがドライバーのモチベーションを高めているのかもしれませんね。実際に走っているドライバー自身が路面に対して大きな心配はしていないみたいなんで、その辺は良かったかなと。

コースはあるけど……施設は未完成。主催者の謝罪で始まったF1韓国GP。(1/3) - Number Web : ナンバー

あとは施設の不備によって観客が快適に観戦できる状態になっているのか、ていうか観客はどれくらい来るのか、なんてのも気になるところですが、その辺はきっと週明けに話題に上がってくるでしょうね。もちろん、未完成のサーキットでグランプリを開催するのはF1というブランドにダメージを与えるコトにもなりかねません。正直、今までバーニーさんが強気で推し進めてきたF1拡大路線の限界を象徴しているようにも見えます。

そもそもなんでここまでサーキットの建設が遅れたのか、って話なんですけど、一応理由としては悪天候が長く続いて工事に手間取った、というコトになってます。

韓国インターナショナルサーキット - Wikipedia

これに加えて、↓の記事(9月に書かれたもの)なんかでは主催者団体(→KAVO)の資金繰りの悪化を指摘してます。

開催1カ月前でサーキットが未完成!?強行開催濃厚も不安募るF1韓国GP。(1/3) - Number Web : ナンバー

なんともいろいろキナ臭い感じもしますが、せっかくここまで良いレイアウトのサーキットなんだから、ちゃんとイベントとして根付いて欲しいものですね。ちゃんと来年までに周辺施設も含めて万全の状態でF1を開催して欲しいな、と。今年はもうF1ドライバーの技量と、観客の忍耐強さを信じて見守りましょう(?)。