大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

災害時にWEBは役に立つんだろうか

東日本を襲った地震の被害があまりに甚大で、テレビを見ながら唖然としてたら週末が過ぎ去っていました。私が住んでいる愛知県でも津波警報は出ていましたが、少なくとも自分と自分に関わる人達への被害と呼べるようなものは全く無く、それだけに余計東北の状況が信じられないというか。

それにしても、今回の地震の報道やらWebの情報やらを見てて思ったのは、スマートフォンやら各種Webサービスが充実してきた世の中にあっても、やっぱりこうした緊急時にはWebをあんまりアテにはできないな、ってコト。Twitterのようなリアルタイム性の強いサービスはこういうとき威力を発揮しそうなもんですが、情報発信の敷居が低い + 情報の伝播力が強いという特性上、ソースの不確かな情報が溢れかえることになってたわけで。

もちろん、デマが流れてもそれがデマだと指摘する情報もすぐ流れてくるんですが、そんな状態だと結局なにを信じていいのかわからないでしょう。もし自分が被災した立場だったなら、素早く確実な情報を得たいワケで、そう考えるとTwitterのタイムラインは役に立たなさそうだなぁと。グチャグチャに流れてくる情報を精査してられる状態じゃ無いでしょうし。事前に、NHKや災害情報関係のアカウントをまとめたリストを作っておくとかすれば、ある程度使えそうではありますけど。

あとは自分の家族や知人などがTwitterSkypeのアカウントを持っていれば、安否確認に使うことはできそう…なんですが、そもそも被災した状況でちゃんとWebに繋がるのかがわかりません。今回被災した人の中でも、電話はダメだったけどWebは使えたという人もいれば、電話もWebもダメだったという人もいたりします。正直、使えたらラッキーくらいの感覚でいたほうが良いのかも。

やっぱり、大事なのは自宅や仕事場近くの避難所の場所を確認しておく、家族とはぐれた場合に落ち合う場所を決めておく、などの事前の対策が一番重要なんだろうなぁ、と。すごくありきたりな結論ではあるんですが。やっぱり基本が大事というか。普段Webにどっぷり浸かっていると、「こういうときこそWebの出番だぜ!」なんて考えたくなりますが、今回の地震後の雰囲気を見てると、あんまり期待すべきではないなと。

愛知県も遠くないうちに大地震が来るぞ来るぞと言われ続けてはや何十年経ったかわからないくらいですが、もし東海・東南海地震がおきたときには当然大きな津波にも襲われるでしょうし、おまけにWikipediaを見てみると、

上記のような想定東海地震の3倍の地殻変動を伴う「超東海地震」が、1000年周期で発生する可能性が指摘されている。このような地震は少なくとも過去5000年間に3回起きており、2400年前の地震の後にも年代は特定できないが同様の地震がもう一度あったと見られている。産業技術総合研究所活断層研究センターおよび北海道大学の研究グループが行った浜岡原子力発電所付近のボーリング調査の結果から推定されている。

via: 東海地震 - Wikipedia

なんていうことまで書かれてたりして。今回の地震も「千年に一度」なんて言われてますが、東海エリアに住んでいる人間にしてみれば他人事では済まない可能性があるワケで。そう考えると、流れてくる情報をRTしまくるより、自分が被災者になったときにどう行動するべきかを今のうちに改めて考えておくことが大事かなぁ、と思うのでした。遅かれ早かれ、東海地震も「必ず起きる」と言われている地震ですからね。