大須は萌えているか?

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PlayStation Vitaの動画再生機能を試す

先日ついカッとなって買っちゃったPlayStation Vita、今度は動画再生についてのお話。

PlayStation Storeから

ヴィータちゃんに動画を入れる方法はいくつかあるんですが、一番手っ取り早そうなのはPlayStation Storeからダウンロードする、って方法でしょうか。試しにヴィータちゃんからストアに接続してみたんですが、ダウンロードできるのはPSP同様、SD解像度のものだけみたい。

じゃああんまり画質は期待できないかなぁ、と試しにガンダムUCの無料PVをダウンロードしてみたんですが、これがなかなかどうして悪くない。ソニーお得意のアップコンバートが効いているんでしょうか。テロップの文字もくっきりしているし、これなら十分かも。

可能なら今後、ヴィータちゃんの解像度に最適化したバージョンも用意してみて欲しいところですが……難しいだろなぁ。

おでかけ転送

もうひとつ、PSPに動画を持ち出す手段の定番といえばソニー製録画機器からの「おでかけ転送」。PS3用の外付け録画機器「torne」がヴィータちゃんへの転送に対応したのは知っているんですが、現状私はtorneを持ってません。

手持ちのソニー製BDレコーダー(2008年に買ったBDZ-A70)にも「おでかけ転送」機能が付いていて、PSPへはコレ使って動画を入れてるんですけど、さすがにヴィータちゃんには対応してないだろうなぁ……と思いきや、

PS Vitaは2008年以降に発売された「おでかけ転送」機能のあるSONY製BDレコーダーに対応しています。

via: PS Vitaはおでかけ転送 / おかえり転送に対応していますか? | PlayStation.com

 

実際に対応している機種名の一覧は以下のページに。

おでかけ・おかえり転送 | 他製品とつなげて楽しむ | ブルーレイディスク/DVDレコーダー | サポート・お問い合わせ | ソニー

なんと対応している!おでかけ転送にはヴィータちゃんに「uke-torne(ウケトルネ)」というどうみてもtorne専用にしか聞こえない名前のアプリをインストールし、レコーダーに繋げばいいみたいです。

試しに録画した番組を転送してみたんですが、ちゃんと再生できました。ただ、BDZ-A70のおでかけ転送は解像度が320×240となってしまい、ヴィータちゃんの高解像度ディスプレイ(960×544)だと画像がガビガビ。さすがにちょっと厳しいな……。torneだと720×480で転送できるみたいなので、かなり良さげですね。

ただ、uke-torne経由で転送する場合だと、転送した動画を保存する専用の領域をメモリーカードに作成する必要があります。これ、uke-torneの初回起動時に作成する領域の大きさを聞かれる(2GB、4GB、6GB、12GBから選択。メモリーカードの容量によって変わるのかも?)んですが、一度領域を作成するとそこは動画ファイルのあるなしに関わらず他のデータを書き込めなくなるみたい。

PSPではそんなコトする必要無いのに、これは正直不便な仕様ですねぇ。作成した領域をあとから削除するコトはできます。さらに言うと、この領域は「uke-torne経由で転送した動画専用」となっていて、PS Storeからのダウンロードや自分で用意した動画はこの領域外に保存されるという、なんだか複雑怪奇な作りになっています。わかりにくい……。

自分でエンコード

あとは、自分でヴィータちゃん用の動画を用意して転送する方法。この辺の記事を見ると、ヴィータちゃんは「最高720p(1,280×720ドット)のMPEG-4 AVC/H.264(High/Main/Baseline Profile)に対応している」そうで。

となると、よくある動画変換ソフトにヴィータちゃん用のプリセット設定が無くても、PS3向けの720pの設定で動画を書き出せばヴィータちゃんで再生できるコトになります。試しに私が使ってる「PSP Video 9」というフリーソフトPS3向け720pのプリセットで動画を書き出して転送してみたところ、問題無く再生できました。

もちろんヴィータちゃんの画面解像度が960×544である以上、1280×720そのままで再生できるワケでは無いのですが。もし、ヴィータちゃんの解像度ドンピシャで書き出さないと気が済まない!という場合は、ヴィータちゃん向けの設定を自分で用意するしかなさそうです。このへん参考に。音声はステレオ256kbpsまでいけるみたいです。

PCからファイルを転送する際、PSPの場合外部ストレージとしてPCに接続できたんですけど、ヴィータちゃんではそれができなくなってます。「Content Manager Assistant for PlayStation」というソフトをPCにインストールし、ヴィータちゃん側からコントロールする必要があります。不正対策かなんか知りませんが、これも不便な話ですね。このソフト、Windows版のみなのでMacでは使えませんし。

とりあえず手持ちのWindows7 64bitマシンにインストールしたところ、無事動きました。予めヴィータちゃんがアクセスするフォルダを設定しておき、ここで設定したビデオフォルダにエンコードしたファイルを置いて、あとはヴィータちゃんをUSB接続して、ヴィータちゃん側にある「コンテンツ管理」を起動してデータをPCからコピーするという流れ。

まぁPSPと違って、メモリーカードのどのディレクトリに保存すれば良いか悩まなくて良いのでラクといえばラクなんですが。でも、いちいちヴィータちゃんの転送専用ソフトをインストールしなきゃいけない、ってのはちょっとねぇ。

動画再生時

720p動画の再生はさすがにPSPとは比較にならないくらいキレイなんですが、しかしPSPよりもプレーヤーのソフトの機能が貧弱になっているのが気になります。

まず、チャプター飛ばしができないコト。レコーダーで録画した動画なんかはCM部分に自動的にチャプターが打たれており、PSPだとチャプター飛ばしですぐCMを飛ばせたんですけど、現状ヴィータちゃんではできません。シーンサーチ機能を使うか、プログレスバーをドラッグしてCMの終わりを探すしかありません。

また、早送りや再生速度のコントロールができないのも地味に不便。PSPの場合、再生中に↑ボタンや↓ボタンで1.5倍速とか0.8倍速とかっていう細かい再生速度のコントロールができて、これかなり重宝してるんですよ。電車なんかで動画見てるときに、目的地の到着時刻前に見終われるようにする、とかってコトが可能になるから。でもヴィータちゃんではできなくなってる。

この2点だけ見ても、プレーヤーソフトの能力はPSPに比べて大幅にダウンしています。移動時間にサクッと動画を見たい身としては、正直この状態ではヴィータちゃんで動画を見たいとは思いません。不便だもん。

この機能ダウンも大人の事情なのかわかりませんが、現状この動画再生機能においても、ユーザーの利便性が考慮されているとは到底言えません。いくらハードの性能を大幅にアップさせても、ソフト面で退化していては意味がありません。これならPSPで動画見た方が余程良いですよ。

そんなこんなで

前回に引き続き言うんですが、ヴィータちゃんはソフト面がかなりうんこなので、マジアップデートでの改善を期待します。