大須は萌えているか?

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けいおん!列車を見に逝こう ~北近畿タンゴ鉄道編 1

※画像多めです

以前に、京阪大津線叡山電車の「けいおん!」ラッピング車両を見に京都まで行ってきたんですけども。

けいおん!電車を見に逝こう ~京阪大津線編 - 大須は萌えているか?
けいおん!電車を見に逝こう ~叡山電車編 - 大須は萌えているか?

このときついでに立ち寄った昭和レトロビーバーのことを書いた記事はかなり反響がありビビッたりもしましたが、そんな折、このブログのコトを知ってる知り合いから「北近畿タンゴ鉄道でもけいおん!車両が走り始めたらしいですよ」と教えて貰いました。

「けいおん!」列車でGO KTRがラッピング : 京都新聞

「KTR」って「ktkr」のスペルミスではなく、北近畿タンゴ鉄道(Kitakinki Tango Railway Corporation)の略称らしいです。しかしいくら京都ゆうても、北近畿タンゴ鉄道て……。これ、京都は京都でも北部日本海側なんかを走っている鉄道で、クルマではその沿線を何度か走ったコトあるんですがそれはもう大変なドいなk……いやさ自然が豊かなところです。

そしてとにかく、ここまで行くのが大変なのです。今の季節、日本海側へ行くとなると雪が怖いのでクルマは避けたい(スキーとかやらない愛知県民の私はスタッドレスなんて買ったコトないのです)し、電車の場合でも京都駅からさらに2~3時間掛かるというスゴイ場所。いやいやコレ、ハードル高杉だろうとTwitterで呟いたりしたんですが。

するとその後しばらくして、知り合いの荒川茂樹氏(仮名、東京在住、以前京阪と叡電けいおん!電車を一緒に見に行った)から連絡があり、「どうです、ドライブでもしませんか。丹後半島をぐるっと」などと言ってきました。……荒川さん、あんたヒマなの?

目標は宮津

結局あれこれ話すウチに、京都北部の宮津市に一泊しがてらけいおん!車両を見に行くコトになりました。なぜ宮津かといえば、日本三景のひとつである天橋立が近いのでついでに見物するのに便利そうなコト、ちょっと良さげな宿があったコト、宮津駅宮津線宮福線が接続するKTRの中心とも言える駅であるコト、等々。ただし雪の恐れがあるため、電車での旅。

まずは新幹線で荒川氏と合流し、のぞみで京都へ。そこから今度は宮津まで直通で行ける、特急「はしだて」に乗り換え。この日はちょうど3連休の初日だったものの、そこまで大量の人が行く場所とも思えないし空いてるんじゃね?などと希望的観測を持っていたんですが……激混みでした。

ていうかね、京都駅をお昼過ぎに出発する「はしだて5号」ってのに乗ったんですが、これ先頭2両が「はしだて」で、後ろの4両が東舞鶴へ行く特急「まいづる」として途中で切り離される形になってたんですね。なので、「はしだて」は自由席1両と指定席1両という状態で、指定は当日ではもう取れない状態、しかし自由席も立ち席の人で溢れかえるという状態。

結果、京都から宮津までの2時間ちょいを立ち席で過ごす羽目に……。ちなみに、車両は「タンゴディスカバリー」として使用されていたKTR8000形でした。「タンゴディスカバリー」自体は以前のダイヤ改正で無くなったんですねぇ。

この週末は日本海側で大雪という予報もあり、宮津より手前の地域ではすでに雪が降ったりもしていたんですが、宮津駅では雨でした。ひとまず宿に向かい、荷物を置くコトに。泊まったのは駅から徒歩10分くらいのとこにある、「清輝楼」というところ。元禄年間創業とされる、なんだか歴史のありそうなとこです。

歴史ある、とは言っても館内はかなりキレイでしたし、料金もそこそこで収まったので良かったです。

宿で一息ついたあとは、ちょっと周辺をぶらぶらしながら再び宮津駅へ。なぜか晴れ間も覗く天気になってきました。山の方は雪で白く染まっており、良い景色。

けいおん!車両に遭遇

KTRのWEBサイトでは、けいおん!車両の運行予定表をPDFで配布しています。

KTR 北近畿タンゴ鉄道株式会社|~12月21日から12月31日の運行計画を掲載しました~KTR映画「けいおん!」ラッピング車両 運行中!

12月3日から1ヶ月程度の予定で運行、とされていますので、年明け以降いつまで運行され続けるのかよくわかりませんが……。日によってダイヤもかなり違うので、見に行くタイミングは事前によく確認しておく必要がありますね。この日は夕方16時すぎに宮津に到着する予定となっていたので、それを見計らって駅に戻ってきたワケです。

そしてなんかきたー!

ベースとなっているのは、KTR700形という車両。ディーゼル車なので「電車」ではないですね。ラッピング作業はKTRではなく、11人のファンがボランティアで行ったそうですが……すごいな。

このけいおん!車両は叡電と同じように1両だけなんですが、この日は普通の(?)車両が1両連結されて運行されてました。

場所が場所だけに、写真撮りに来るファンもそんなに多くないんじゃないかと思ってたんですが、かなりたくさんの人が写真撮りまくっててワロタ。皆さん行動力ありますねぇ。このときのダイヤでは、宮津駅で10分ちょい停車するコトになっていたので、撮影にもうってつけ。

内装も見事なけいおん!仕様に。各乗降用のドアには、澪・律・ムギ・あずにゃんののイラストが。各座席備え付けのミニテーブルにも、ひとつひとつにロゴが入っている凝りようです。

先頭と後端のドアには唯。

天井には映画の各シーンが。ネタバレ注意(?)。たぶん、この車両に乗りに来るような人はとっくに映画鑑賞済みのこととは思いますが……。

結局、このままけいおん!車両に乗って終点の西舞鶴まで行ってしまいました。途中通過する由良川鉄橋は、けいおん!4話「合宿!」で登場したシーンのモチーフとされる場所ですね。改めて確認すると、車両もちゃんとけいおん!車両と同じKTR700形に見える!

けいおん!4話 「合宿!」Aパートより

ただ、実際の車窓からの景色は曇天に覆われた冬の日本海であり、「合宿!」で描かれているよーな夏のリゾートとは程遠いモノだったコトをお断りさせて頂きます。ちなみに、この時乗車していたお客さんの2/3くらいは、この車両目当てに乗っていた人だと思われます。

西舞鶴にて

そして到着した西舞鶴駅は、ガラス張りのみょーにカッチョイイ駅。

引き返す列車が30分ちょっと無かったので、駅周辺を少しぶらぶら。アーケードの商店街があったので寄ってみたんですが、半ばシャッター通りと化してました。駅の立派さとは裏腹の地方の現実に目眩を覚えつつ、再び駅に戻りました。

この時点で半分雪になりかけの雨、いわゆるひとつのみぞれが降る天気になっていたんですが、駅構内には「アイスあります」POPがあったりと、この季節感のガン無視ぶりは一体なにごとなのかとこれまた目眩を覚えたりしました。

それから、切符売り場付近ではけいおん!列車のPRチラシを発見。

そして帰りの切符を買ってホームに入ったところ、なんかみょーにカッチョイイ車両が。これ、タンゴエクスプローラーじゃないですか!

本来は特急車両として使われていたと思うんですけど、こうして普通列車として使われているのを見るとすげー違和感。愛知県で言うと名鉄パノラマカーがいつからか普通として使われるようになったのと同じでしょうか。普通運賃でこんな車両に乗れるのはラッキーなんですけどね!

このあと宿に戻り、カニ食べたり酒飲んだりしながら一泊。翌日の話は、また記事を改めて。

けいおん!列車を見に逝こう ~北近畿タンゴ鉄道編 2 - 大須は萌えているか?