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iPhone・iPadアプリ「F1 2012 Timing App CP」がステキ

以前にもiPhone版のF1アプリについては書いたことがあるんですけど、今年のバージョンがまた結構良い感じにグレードアップしているので、改めて触れてみたいと思います。あ、当然ながら、ここで触れるのは有料版の「CP」のほうですのでお間違いなく。

App Store - F1 2012 Timing App CP

なにがいいのか?

このアプリ、値段が2500円と、iPhoneiPadのアプリとしてはお高めの価格がするため、「なんでこんな値段すんの?」「そんな値段払う価値あんの?」という疑問が当然出てくるかと思います。しかし、私としてはその価値は余裕であると思ってます。……F1ファンであればね!

まず、このアプリの名前に「Timing App」とある通り、これはF1のタイミングモニターとして使えるアプリです。そしてこいつの気が効いているのは、リアルタイムで使えるのはもちろん、セッション終了後でもそのデータをダウンロードして、プレイバックできるところ。

つまり、録画放送に合わせて見ることもできる、ってことですね。また、途中をすっ飛ばすこともできるので、CM明けにセッションの内容がバッサリカットされてた!という場合でも安心です。CS派でもBS派でも安心の仕様。しかも、2012年版からはリアルタイムでもライブタイミングのポーズ・巻き戻しができるらしい(試してない)。

ちなみに、基本的な操作はAppBankあたりの記事を見てもらえればいいんでないかな、と思うんですが、この記事びみょーに内容に間違いがあるのと、シーズン開幕前に書かれた記事ということもあってか2011年版のキャプチャを元に解説しているので、2012年版の変更点に触れられていません。

なので、ここでは2012年版で良くなった点をご紹介。

iPhoneからも見やすくなった

まず2012年版の美点として挙げておきたいのは、iPhoneからでも情報をチェックしやすいよう工夫がされているところです。

私はiPadiPhone両方にこのアプリ入れてますが、絶対的な見やすさで言えば当然iPadに分があります。あの画面の大きさを考えれば当然の話。しかし、iPhoneからも見やすくするための工夫がいろいろと。

リーダーボードとコースマップの表示領域の調整が可能に

このアプリ、縦持ちで表示している際には、画面上部にリーダーボード(各ドライバーのタイム等の情報を表示する領域)と、画面下部に3Dのコースマップを同時に表示できるんですね。

今までこれ、リーダーボードを全面表示にすることは出来たんですが、それぞれの表示領域を任意の大きさに変更することが出来なかったんですよね。

しかし、2012年版ではそれが可能に。画面中央のバーをドラッグすれば、リーダーボードをやや大きめにしたり、逆にマップを大きめにしたりと自由自在。

ちなみに、バーをタップすればリーダーボード/マップの全面表示に一発で切り替えられます。厳密に言うと、マップは「ほぼ」全画面だけど。試してみていただけばわかります。きっちり全画面にしたいなら、iPhoneiPadを横向きにしましょう。

これらはもちろんiPad版でも出来ることなんですが、小さい画面でたくさんの情報をやりくりするiPhone版でこそ重宝する機能ですね。

セクタータイムのインジケータが見やすくなった

これも縦持ちの時の話なんですが、各ドライバーのセクタータイムのインジケータがリーダーボードの右側に表示されてるんですよ。こんなの↓

これ、2011年版だとセクターの数字(1 ~ 3)が表示されてたんですが、

これが色のみを表示する形になりました。まー、どのセクターなのかなんて、数字で確認しなくても左から1・2・3とわかりますもんね。代わりに色のみが大きめに表示されることで、各ドライバーのタイム動向がぱっと見で掴みやすくなりました。

ちなみにそれぞれの色がなにを表しているかというと、

最新の計時情報。例えば、第2セクターが白く表示されているのなら、そのドライバーは今第2セクターを通過し終わり、第3セクターに入っているということ。
最新ではない計時情報。例えば、第2セクターの計時が終わっているドライバーの場合、第1セクターのタイムは最新の計時情報ではなくなっているため、白ではなく黄色の表示になる。
そのドライバーのセッション自己ベスト。この場合、最新だろうがそうでなかろうが、白や黄ではなく緑表示になる。
マゼンダ
セッション全体ベスト。この場合も、白や黄ではなくマゼンダで表示される。

つまり、マゼンダを並べて走っているドライバーは全体ベストを更新しまくっている、あるいは緑を並べて走っているドライバーは自己ベストを更新しまくっているノリノリのドライバーだとわかるし、黄や白ばっかならペースが伸びない、落ちているということが一目でわかるワケです。

観戦しながらアプリを見るとなると、なかなかじっくりと画面を見る余裕がありません。パッと見でタイム動向を把握できるかどうかというのは、このアプリを使いこなす上で非常に大きなポイント。それを考えると、これも画面の視認性を高める良い変更なのではないかなと。

あと、この色のルールは基本的に他の箇所も共通で、ラップタイムがマゼンダなら現在のファステストラップってコトになります。

メニューバーが畳めるようになった

画面下段に表示されている、画面を切り替えるためのメニューバー。これ、今までは常時表示されてたんですが、2012年版では非表示にできるようになりました。ていうか、時間が経つと勝手に消える(ちなみにiPadは画面上部に常時表示されます)。

再度表示したいときは、画面左下の↑↓と表示されてるとこをタップ。

こういう細かい変更も、画面の大きさが限られているiPhoneにとっては意味のある変更です。

今まで、iPad持ってなくて「iPhoneだと画面が小さくて使いづらいんじゃね?」と購入をためらっていた人も、2012年版なら試してみる価値あると思いますぜ。

表示される情報が増えている

改善されたのはデザインだけじゃなくて、今まで表示されなかった情報が表示されるようにもなっています。

今履いているタイヤがわかる

個人的に一番嬉しかったのは、各マシンが今履いているタイヤの情報が表示されるようになったこと。これは今までずっと表示されないコトに不満を持っていたくらいなので、まさに待望の機能です。

これが表示されるコトで、いちいち画面に目を凝らしてタイヤのサイドウォールのロゴの色をチェックしなくても済むってもんです。画面になかなか映らないマシンのタイヤも一目瞭然だしね。予選で「お、フェラーリ意外と良いタイムじゃん!……ってもうオプション履いてるのかよ!」みたいなコトもありません。

ちなみにタイヤの表示は「O」がオプション(ソフト側)、「P」がプライム(ハード側)を表します。色は用意されたコンパウンドに準じているんでしょうね。

オーストラリア の場合、オプションがソフトだったので黄、プライムがミディアムだったので白。これがスーパーソフトだと赤、ハードだとシルバーになる、はず。あとウェットは青、インターミディエイトは緑。何気にレインタイヤだけ色が変更されてるんですよね。

DRSゾーンが表示される

レース見てて、「あれ、そういやこのサーキットのDRSゾーンってどこだっけ?」なんてことがありがちですが、2012年版からはDRSゾーンがピンク色の線でコースマップ上に表示されるようになりました(DRSの計測ポイントは「DRS Detect」というマークが表示されます)。

リーダーボードのカラム表示を変えれば、各マシンの最高速も表示させるコトができるので、どのマシンがDRS頼みの直線番長仕様なのか、なんてことまでよくわかります。

そんなこんなで

他にも、レースコントロールからのメッセージもアプリ内で表示されるようになっただとか、各ドライバーのセクターベストが見られるだとか、まだまだ変更点があれこれと。

全体的に、かなり力の入ったアップデートになっているように思います。特に、画面が小さいiPhoneを考慮した変更は良い感じです。できれば、私がiPad買う前にやって欲しかったです。まぁそれでもiPadの方が見やすいから良いんだけど……。