大須は萌えているか?

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Apple Watchに転送したSuicaの残額表示がおかしかったので解決策を模索したら思いの外重症だった

iPhoneApple Watchで起きたヘンテコな事象についてのメモ。Apple Watchは初代が発売されたときからずっと使っているけど、ここまでヘンテコな事象が起きたのは初めてだったので少々面食らいました。Apple Watchの機種はSeries 4、OSバージョンはwatchOS 6.2.8(紐付けしているiPhoneiOS 13.7)になります。

起きた事象

iPhoneSuicaアプリで、Apple Watchに転送したモバイルSuicaの残額がまったく減らなくなった。

私はモバイルSuicaを作ってApple Watchに転送して使ってます。決済にはなんの問題も無く使えていたんですが、あるときiPhoneSuicaアプリから残額を確認しようとしたら、結構使っているハズなのに残額がまったく減っていないコトに気がつきました。ただ、Apple Watch側のWalletアプリで残額を確認するとちゃんと使ったぶんだけ減っており、つまりiPhone側の残額表示が同期できていないような状態。

この状態でも決済自体は問題無くできるので、気にしなければ良いという説もあるんですが、Suicaアプリ内で確認できるハズの利用履歴もまったく更新されないままだし、オマケに私の場合Suicaチャージに使っているクレジットカードがVisaブランドのため、WalletアプリからのチャージができずSuicaアプリからチャージする必要があるのです。なので、Apple Watch側の残額が1万円を切ったから1万円分チャージしとこう、と思っても、Suicaアプリ側ではまだ満額に近い残額があるのでチャージできない、といった事象が起きるワケです(モバイルSuicaの最大チャージ額は2万円)。

そういえば、Suicaを利用したときには毎回利用金額が通知センターに表示されていたハズなのに、その通知も無くなっていたような。

対処方法

結論を先に書いておくと、自分のケースの場合Apple Watchをリセットして、新しいApple WatchとしてiPhoneとペアリングし直す必要がありました。ただ、モバイルSuica自体はクラウドにバックアップされているため、チャージした金額を失うことなく復旧できてます。めんどくさかったけど。

手段その1 ヘルプモードをオンにする

この「モバイルSuicaの残高表示がおかしい」という事象はわりとよくあるコトみたいで、適当にググれば結構あれこれ情報が出てきます。んで、とりあえずモバイルSuicaの「ヘルプモード」をONにしてみる、それでダメならiPhoneを再起動してみるというのが定番の手段みたいです。Apple公式がそう言っているので。

交通系 IC カードの残高が Wallet App に正しく表示されない場合

  1. iPhone で Wallet App を開きます。
  2. 交通系 IC カードをタップし、詳細ボタンをタップします。
  3. ヘルプモードをオンにして、Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証します。
  4. ヘルプモードをオフにするには、カードをタップします。
    それでも残高が正しくない場合は、iPhone を再起動してください。

via: 交通系 IC カードの残高が Wallet App に正しく表示されない場合 - Apple サポート

上記記事をよくみると、「Wallet Appの表示がおかしい場合」のケースなので、自分のようにSuicaアプリの表示がおかしいパターンは該当しないのではないか……という気がしないでもないですが、とりあえず物は試し。Suicaのサイトにある「よくあるご質問」でも、

この事象につきましては、Suicaアプリケーション及びSuicaシステムには起因しないため、モバイルSuicaサポートセンターでのご対応はいたしかねます。下記リンク(Apple社によるご案内)を確認の上、サポートが必要な場合は、Apple Careにお申し出ください。

via: 入金(チャージ)やSF(電子マネー)利用しても、Suicaの残額が変わらない。 | Suica Apple Pay よくあるご質問

と書かれており、「ウチの問題じゃねえからな!」という意志がヒシヒシと感じられます。おそらく、頻繁に問い合わせの連絡が来て辟易しておられるのでしょう。

ただ、この手順を試そうと思ったときにふと気付いたのですが、そもそもApple Watchに転送した時点でiPhoneのWalletからはモバイルSuica消えちゃってるじゃん。……なのでとりあえず、Apple WatchのWalletからヘルプモードをONにしてみました。WalletでSuicaをタップし、そこで画面を強く押し込むと「ヘルプモードをオンにする」が表示されるので、それをタップ(そういや、watchOS 7ではこの強く押し込む動作が廃止されるとかって話を耳にしたけど、今後はどういう操作になるんだろう)。

……特になんの変化もありません。ていうか、元々Apple WatchのWalletでは正しい金額が表示されていたしね……。iPhoneSuicaアプリも確認してみましたが、やっぱり金額は狂ったまま。

なお、ヘルプモードはカードを閉じれば自動的にオフになります。

手段その2 SuicaiPhoneに戻してヘルプモードオン

そこで今度は、Suicaを一度iPhoneに戻してみるコトにしました。Apple Watchに転送したSuicaは、iPhoneWatchアプリの[マイウォッチ]タブから、[WalletとApple Pay]をタップし、Apple Watchに登録しているカードの一覧から対象のSuicaをタップ、画面下のほうにある[(iPhoneの名前)にカードを追加]をタップするコトでiPhoneに呼び戻すコトができます。

そうしてiPhoneに戻してから、改めてiPhoneのWalletでヘルプモードをオンにしてみたんですが、……結果は同じでした。ここで念のためiPhoneの再起動も試してみたんですが、それでもSuicaアプリの表示は直らず。

仕方ないので、とりあえず再びApple WatchSuicaを転送したんですが、すると今度はSuicaアプリの残額表示が0円になってしまいました。どういうことなんだキバヤシ

あと、このときふとiPhoneWatchアプリを見ていたら、Apple Watchにインストール済みのはずのアプリの横に「インストール」ってボタンが表示されているのに気付きました。いやこのボタン、インストールされていないアプリに出るものだよね?全部入れてるハズなんだけど……?

試しに「インストール」ボタンを押してみると、案の定と言うべきかインストールが始まる気配はありません。そして、この「インストール」ボタンを押してしまったアプリは、Apple Watchで利用できなくなるという有様。もはやSuicaに留まらない問題になって参りました。

手段その3 Apple Watchをリセット

ここまで来るとさすがにダメだと思い、Apple Watchをリセットするコトに。

iPhoneWatchの[マイウォッチ]タブから[一般]をタップし、画面の一番下にある[リセット]をタップ。そこから[Apple Watchのコンテンツと設定を消去]を選ぶコトで、Apple Watchの中身をリセットできます(試す際は慎重に願います)。んで、リセット後とりあえずバックアップデータから復元してみようとしたんですが、なんと復元に失敗。原因は不明ですが、このバックアップの時点で中身が腐っていたとしか思えない……。

やむを得ず、Apple Watchをまっさらの状態でiPhoneとペアリングしなおすコトに。この辺の流れは、Apple Watchを新規購入したときとまったく同じです。ただ、復元が失敗したコトでiPhoneからもApple WatchからもモバイルSuicaのデータが飛んでしまい、改めて追加し直そうにも『現在このカードは追加出来ません。24時間以内に追加可能になります。』と表示され、すぐには追加できない状態になりました。以下のQAと同じ状態。

モバイルsuicaの移行 - Apple コミュニティ

こうなった場合、翌朝まで追加するのを待つ必要があります。なんでこんな仕様なのか知りませんが、不正防止のための措置と考えられているようですね。

Apple Watchをリセットして新しい端末としてペアリングしなおしたコトで、アプリや転送していた写真や音楽といったコンテンツは改めて入れ直しというコトになりますが、アプリは一括インストールもできるしそこまで手間ではないかなーと思います。どちらかというと、文字盤のカスタマイズとかの設定を全部やり直さないといけないのが面倒。

ただ、リセットした翌朝に改めてSuicaを追加してApple Watchに転送し、数回使ってみたところ、Suicaアプリの表示も正常ですし、利用履歴も表示されています。ひとまずこれで問題は解決……なんですが、今回の問題がどのタイミングで発生したのかがちょっと気になるんですよね。気がついたら表示がおかしくなっていた、という感じなので。

最近はApple Watchにアプリを追加したりしてなかったし、これといった設定変更をした記憶も無いんですが、もしかしてwatchOSを6.2.8にアップデートしたタイミングだったりして……?(あるいは同じタイミングでアップデートしたiOS?)

余談

そういえば、先日手持ちのMacBook Pro(Late 2016)のOSをCatalina 10.15.6にアップデートしたところ、USB-Cで接続しているLGモニターの回転設定が画面スリープになるたびに吹き飛ぶ(モニターを縦置きにしているのでディスプレイの回転を「90°」に設定しているのに、画面スリープから復帰するたびに「標準」になってしまい、都度設定しなおさないといけない)というクソみたいな事象が発生するようになったんですが、こちらはまだ解決策が見つかっておりません。適当にググってみても同様のケースが見当たらなくて。

macOS Catalinaは元々評判の悪いOSですが、自分の環境にもこんな実害が発生するとは……。

Apple Watchの件とこのMacBookの件、こんな事象が相次いで起きたもんだから、ここ最近のAppleのソフトウェア品質に対する疑念が膨らんでおります(こういうコトをApple歴の長い人の前で言うと、「いやそんなの昔のMacからすれば可愛い部類だ」とか言われそうだけど)。それでも、ちょっと新しいiPad Airが欲しいので、もし来週のイベントで新型が発表されたら買うつもりでいますけどね?

ただ、MacBookのトラブルは解決の糸口が見つかっていないので、なんとかなんないかなマジで……。