大須は萌えているか?

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山陰ローカル線ツアー その2 松江城~ばたでん~出雲大社

※この記事は、山陰ローカル線ツアー その1 伯備線~芸備線~木次線~山陰本線の続きです。

松江城

松江駅近くのビジネスホテルで1泊したあとは、バスに乗って松江城を目指します。てか、この旅の一番の目的地は松江城なので。駅から松江城方面へ向かうバスとしては松江レイクラインバスという観光用の周回バスが便利らしいのですが、松江駅の始発が8時40分。が、それより早く松江城に行ってしまいたかったので、普通の市バスに乗っていきました。

なお、松江城のすぐ隣は島根県庁。

城の入り口には堀尾吉晴銅像。なお彼も愛知県出身な。

今まで松江には3~4回来ている気がするんですが、その時は特に現存天守巡りとか考えて無かったので、出雲大社だけ寄って松江城は華麗にスルーしていたのでした。しかしこうして見るとだだっ広い。

城内に洋館まであるのが面白い。興雲閣という、明治に建てられたものだそうな。元々は迎賓館として使用され、今は一般に開放されてたりします。

天守手前の一ノ門付近。シケイン状の虎口になっており、攻め入ろうとすると正面から鉄砲でバッカンバッカン撃たれるやつ。

そして国宝の天守。朝イチで来たのでまだ空いてました。朝8時半から入場可能。

横から見ると、でかい千鳥破風が目を引きます。風格のある天守ですねぇ。

天守の中は他の城と同じように展示室となっているんですが、なぜか真田丸のポスターがありました。

これ、大坂冬の陣で初陣を飾り真田丸の攻防戦に加わった松平直政(後の松江藩主)の若武者ぶりに感服した真田信繁が、直政に投げ与えた扇(のレプリカ)らしいのですが。……激戦だったと思われる真田丸の攻防戦の中で、扇を投げ与えてる余裕なんてあったのか……?

そういや、その後大阪夏の陣で信繁を討ち取ったとされる西尾宗次は、直政の出身である越前松平家の家臣ですよね。なんか話が出来すぎている気がしないでもない。

こちら↓は江戸時代の松江城周辺の様子を再現したジオラマ宍道湖とそこに繋がる川、そして城の堀が一体となっていて、こうして見ると松江って水上都市ですね。

天守最上階から宍道湖方面。

反対側の日本海方面は、山に囲まれてたりします。湖と山に挟まれた、天然の要害なんですねぇ。

天守最上階まで見終えたあとは、さっきの洋館・興雲閣の奥から下っていきます。

すると、千鳥橋という橋で城と県庁が繋がってたりします。

島根県庁は元々松江城の三の丸に当たる場所のようで、ここに藩主の屋敷もあったそうな。なのでこの橋は藩主の通勤経路(?)という重要な役目を果たしていたワケで、かつては和歌山城御橋廊下のように屋根付きだったんだとか。昔は屋根付きの橋って他にも結構あったんでしょうか。

ともあれ、これで現存12天守はすべて行けた!

ばたでん

千鳥橋を渡って城を出たあとは、県庁の脇を通り抜けつつ南西方面に歩いていきます。そして、15分くらいで一畑電車(ばたでん)の松江しんじ湖温泉駅に到着。せっかく鉄道で松江まで来たので、ばたでんにも乗っておくかと。なお、映画『RAILWAYS』は観たコトありません。

ちなみに、木次線ほどヒドくないものの、ばたでんも1時間に1~2本ペースの運行なので、予め時刻表をチェックしておかないと泣きを見ます。ホームに入ってきたのは2100形。子供の頃、京王のスタンプラリーとか参加していた身としては、当時の思い出が蘇る車両。カラーリングは似ても似つかないけど。

なんか床にはあみだくじが描かれている。あみだで当たった人同士でカップル成立とか、そんなノリでしょうか。おっさん同士だったらどうするんだ。

宍道湖の脇をずっと走る車窓は良い感じですねぇ。とてもローカル線って感じがする。

写真撮りそびれちゃったんですが、一畑電車一畑口っていうスイッチバック駅があるんですよね。木次線のような山間を走る路線じゃないのになんで……と思ったら、元々一畑薬師へ向かう路線があったところに松江しんじ湖温泉方面からの路線が付け足され、結果的にスイッチバックになっちゃったんですね。なら線路引き直せば良いんじゃ……と思わなくもないですが、大人の事情があるのでしょう(主にお金)。

電車に乗り始めて50分弱ほどで、川跡(かわと)駅に到着。ここで電鉄出雲市方面へ向かう路線と、出雲大社前へ行く路線分岐。ここまで乗ってきた電車は電鉄出雲市行きだったんですが、せっかくなので出雲大社に寄ろうと乗り換え。

乗り換えた7000形(↑の写真左)は昨年導入されたばかりの車両だそうで、ばたでんの新造車両としては実に86年ぶりというから驚き。確かに、今走ってる他の車両って京王と東急から譲り受けた車両ばっかですな。

到着した出雲大社前駅はなんともレトロな雰囲気。次発の発車案内板が良い味出し過ぎている。

この駅には、7000形がデビューする前は唯一のばたでんオリジナル車両だったというデハニ50形が展示されてました。

1928~29年にかけて4両が製造されたそうですが、この展示されている車両(52号車)は2009年まで現役だったというから驚き……。中も自由に見学できました。

なんか戦前にタイムスリップしたかのような空間。あとゴザが良い味出してる。これ現役のときに乗ってみたかったなぁ。

デハニ50形を見物したあとは、少し歩いて出雲大社を参拝……ってまぁここはもう3~4回来てるのであまり言うコトは無いかな……。

あ、道路挟んだ対面にスタバが出来てたのはびっくりでした。縁結びの祈願がてらインスタ映えする写真を撮りに来た女子の需要を狙っているのでしょうか。

出雲大社参拝&昼飯にソバ食ったあとは、再びばたでんに乗り電鉄出雲市へ向かいます。川跡駅までは1000形(元東急の車両)に乗ったんですが、川跡駅には5000形も居て、これでばたでんの車両を全部見られたコトになるのかな。

電鉄出雲市まで行ったあとは、JRに乗り換えて帰路に就きます。

……つづく。