大須は萌えているか?

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F1[18] アブダビGP 予選

コンストラクターズタイトルも決まって、晴れて(?)完全な消化試合となったシーズン最終戦アブダビGPですが……メルセデス容赦ねえな。

メルセデス1-2

前回のブラジルGPでまたもダブルタイトルを決め、もう気を抜いて良いハズのメルセデスチームですが……この予選でも力強いペースを発揮してフロントロウを独占。Q1などではフェラーリもかなり肉薄していたので、もっともつれるかな?と思っていたんですが、最終的にはハミルトンがベッテルに0.331秒の差を付けてポール獲得。ボタスも34秒台に入れての2番手と、フェラーリに付け入る隙を与えませんでした。

ハミルトンもボタスも、メルセデスのチームとしてのパフォーマンスの高さを賞賛していますが、こういう組織としての一体感みたいなのがメルセデスの強さの源泉なんですかねえ。トト・ウォルフも、「このレースはチャンピオンシップポイントを気にする必要が無く、嫌なプレッシャーに晒されることもなく、純粋にレースを楽しんでいる。だから、ルイスとバルテリがフロントロウを獲得したのは本当にスペシャルなんだ」みたいなコメントしてますね。

This weekend has been a special challenge: we are not here for championship points, the negative pressure is off and it's all about the enjoyment of racing. So to take the front row with Lewis and Valtteri is really special;

via: What the teams said - Qualifying in Abu Dhabi Grand Prix 2018 | Formula 1

何かというと政治的なゴタゴタが表面化しがちなフェラーリとは対照的な感じがするメルセデスチームですが、この差はなんなんですかねえ。そういえば、メルセデスチームはメーカー本社がギャーギャー言ってくる様子が無いですね、フェラーリとは違って。優れたエンジニアを確保するコトも大事なんだけど、フェラーリの場合組織的なしがらみみたいなのもある気がするんだよな……。今年はセルジオ・マルキオンネさん亡くなっちゃいましたけど、スクーデリア・フェラーリのグループ内での立ち位置は変わってくるんでしょうか。

そういや、ハミルトンはFP1でのみチャンピオンナンバーである「1」を付けて出走したようですが、ハミルトン本人は「1」を付けて走るのはあんまり好きじゃないみたいですね。コレって常に「44」で走りたいから、ってコトなのか、それとも「1」自体があまり好きじゃないのか、どうなんでしょ。「44」が非常に愛着のあるナンバーだ、っていうのは良くコメントしてますよね。

ハミルトン、特例でカーナンバー「1」を使用。「チームの皆が喜ぶから」

メルセデスの後ろの2列目にはフェラーリの2台が並び、3列目にレッドブルの2台が並ぶという、「3強」がコンストラクターズポイント順に整列した、今年の締めくくりに相応しい(?)スターティンググリッドとなりました。フェルスタッペンはQ2のアタックしくじって、トップ6で一人だけハイパーソフトスタートになりましたが、これが決勝にどう作用するかってのも気になるところ。

セカンドグループ

Best of the restのポジションはハースのグロージャンがゲット、その後ろにザウバールクレール、フォースインディアのオコン、ルノーヒュルケンベルグと、見事にチームがばらけましたね。整然と並んでいるトップ6に比べてセカンドグループのこの入り乱れっぷりも、今シーズンを象徴する風景であります。

このまま行けばルノーコンストラクターズ4位でシーズンを終えられそうですが、直近で起きた「カルロス・ゴーン逮捕」という一件が今後ルノーモータースポーツ活動にどう影響するのか、というのは気になるところです。ゴーンが居なくなったからF1やめます、ってコトは無いでしょうけど、日産がもしルノーとの関係を見直したがっているのであれば、ルノーに資金的な問題が発生する可能性もあるワケでして。

F1 Topic:ルノーF1の今後の活動に影を落とす『ゴーン・ショック』

リカルド、大丈夫かしら……。

今回がラストレースとなるアロンソにも注目したいところではありますが、アロンソ自身が2020年にフルタイムでF1に復帰する可能性も否定しないあたり、なんともすっきりしない「ラストレース」ではあります。

早くも復帰の可能性を口にするアロンソ | McLaren | F1ニュース | ESPN F1

要は、やっぱりアロンソとしてはF1に未練があるんですよね。マクラーレンが今のレッドブルくらいの位置に居ればアロンソは来年も参戦を続けていたでしょうし、メルセデスフェラーリからのオファーがあれば喜んで受けていたんでしょう。なので、アロンソにしてみれば「あーもー引退するわー、でも俺まだこれだけ走れるんだけどなー(チラッチラッ」とトップ3チームの様子を窺っている感じでしょうか。なんだかな。

マクラーレンとウィリアムズが今回も熾烈な逆ポール争いをする中で、一人だけQ2進出して見せたのはやはりアロンソの才能だと思いますし、F1に居て欲しいドライバーではあるんですけどね……ミハエル・シューマッハを倒した男だしねえ。

てか、マクラーレンとウィリアムズが予選最下位争いをするようになってしまった、というのも、90年代からF1見ている身としては何気に衝撃的な風景ですけどね。マクラーレン・ホンダとウィリアムズ・ルノーが鍔迫り合いしていた時代を思うとね、なんとも……。かつての名門がどんどん弱小化していってしまうパターンは今までも散々ありましたけど、マクラーレンとウィリアムズは日本でのF1人気が高かった頃にトップチームとして君臨していた存在だからなあ。