大須は萌えているか?

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独身中年は「お金を使わなさすぎるリスク」を意識しないといけないのかも

最近またすっかりF1の感想記事以外ブログの更新をサボっていたんですが、着実に体にガタが来ています。4月に「ぎっくり腰になった話」という記事を書いたんですが、このぎっくり腰自体は1週間ほどで痛みは収まり、今はなんともないんですが、このとき一緒に気になっていた右肩の痛みがさらに悪化しており、こちらはいわゆる四十肩と言われる状態のようです。肩の可動範囲がかなり狭くなっており、無理にひねるとズキーンとした痛みが出るっていう。

結局、腰の痛みが収まったあとも肩の痛みが続いているので、継続的に整形外科に通って理学療法士さんに見てもらっています。四十肩っていうのは治るのに時間がかかるようで、長い人だと1年以上になる場合もあるんだとか。さすがに1年というのは勘弁して欲しいところですが、今もなかなか改善していないところを見ると半年とかそれ以上のスパンでこの痛みと付き合っていかなくてはいけないようです。日常生活でクリティカルな影響があるというワケでもないですが、今までダンベル使って実施していた筋トレのあれこれが肩の痛みによりできなくなっているのが辛いところ。ダンベルベンチプレスとか、ショルダープレスとか全然できません。おかげで筋トレのモチベーションがダダ下がりになっているんですが、このままだとまた運動不足で太ってしまいかねないので、なんとか肩の痛みが出ないメニューを模索するしか無さそう。

ぎっくり腰と四十肩をまとめてやってしまうというのもアレですが、まあやはり加齢の影響というものを意識せざるを得ません。健康というものがいつまでも続くと錯覚してはイカンな、と思うと共に、ふと思い出したのは以前読んだ『DIE WITH ZERO』という本のこと。一頃ベストセラーになったりしてた本ですね。

この本の内容を端的に言えば、「そのときしかできないコトにちゃんと金を使え、人間年をとると体の自由が効かなくなって思ったより金を使わなく(使えなく)なるぞ」という感じかと思うんですが、なんか自分に当てはめて考えてみると、お金を貯めることだけでなく使っていくことを結構真剣に考えたほうが良いのかな、という気もしてきます。

特に自分の場合、おそらく生涯独身の可能性が高く(正直今から結婚を考えるとかあり得ないと思っている)、そうなると必然的に子供を持つこともないので、この先の人生で大きな金が必要になるようなライフイベントもあまりないであろうと考えられるワケで、そう考えると世間並みに貯金しておく意味ってあまりないのでは……?という気もしちゃうんですよね。ただ、もちろんいきなり職を失うリスクだとか(このリスクは身をもって体感しているし)、長期入院が必要になるレベルで体を壊してしまうリスクだとか、南海トラフ地震で家が倒壊するだとかっていうリスクは考慮しておく必要があるので、ある程度の貯金は必要と考えますが。それでも、配偶者や子供が居る場合よりもそれらのリスクによる影響というのはかなり低く見積もっても問題は無いと考えられるワケです。最悪自分ひとりが困るだけだし。おまけに自分が死んでも残す相手が居ないし。

『DIE WITH ZERO』の中には45~60歳の間で資産を取り崩し始めるタイミングを考えろ、みたいなコトが言われていますが、図らずも私自身45歳を超えてしまったので、だんだん「金を使うこと」を考えるべきタイミングになってきているのかもしれません。資産のピークをどこに設定するかはその人の健康状態にもよる、みたいなコトも書かれていますが、ウチの家系はそこまで長生きしてもいないしな……。特に親父が60歳にも届かない年齢で死んでしまったので、「長生きリスク」よりは「早死リスク」のほうが気になったりはします。ちゃんと体が動くうちに、人生の満足度を高めるようなお金の使い方を考えるべき……?

この本では、ゼロで死ぬこと、すなわち生きているあいだに資産を有効に使い切り、人生を最大限に充実させることを目指している。60代や70代になっても純資産が増え続けているなら、ゼロで死ぬことにはならない。 つまり、ゼロで死ぬことを目指すなら、純資産は人生のある時点から減り始めなければならない。そうしなければ金が無駄になる。つまり、価値ある経験を逃していることになる。 これが、純資産のピークをつくるべき理由だ。私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべきなのだ。

via: 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 Kindle

とはいえ、私の場合安月給のサラリーマンなので、そこまでメチャクチャな大金があるワケでもなく、貯金を意識しなければ素晴らしい贅沢ができる……というワケでもありませんが。それと、なんか年齢を重ねるごとにいろいろな欲が減っているような気がしていて、豪華な食事が食べたいとか、豪華な宿に泊まりたいだとか、そういうことはあまり考えないんですよね。コロナ禍になって以降、旅行に行きたいという意欲も減退したままだし。今年の正月に禁酒を宣言して以降酒も飲んでないし、タバコはずいぶん前に止めたし、ギャンブルやらないし、ガチャ回すゲームはやらないし、風俗も興味ないし、貢ぎたくなるような推しも居ないし。

じゃあクルマにお金を使う……というのもあんまりピンと来ませんで、というのも平日に全然クルマに乗らなくなっていて、クルマに対する興味もかなり薄れちゃってるんですよねえ。それにクルマの場合は単価が高すぎて、お高いスポーツカーとか買っちゃったらそれだけで貯金がかなり吹っ飛ぶし。

経験や思い出を作るために金を使え、というのもよく言われることですが、なんか今これやりたい!みたいなものもあまり無いからなあ……強いて言えば、F1のパドッククラブに行ってみたい(日本GPの場合で約80万円)とか、TRAIN SUITE 四季島で旅行してみたい(2泊3日で100万円前後)とか思ったりはしますが、3日で100万円という金額は小市民的な感覚からするとぶっ飛びすぎており、いや確かにいい経験はできるだろうけど、そんな金の使い方はあまりに身分不相応……!とか思っちゃうので辛い。

根がインドア派ということを考えると、やはり家電やガジェット類にお金使ったほうが幸せになれるのかな……となると、先日発表された『Apple Vision Pro』なんかは格好のアイテムかもしれません。日本での販売価格が50万円くらいになるんでしたっけ?とはいえ、発売は来年の末くらいらしいから、その頃の円相場しだいか?先行体験した人々の評価がやたら高いもんだから、かなり気にはなっています。ゴーグルひとつに50万円というのもなかなかのものですが、これ買えば向こう何年かは最先端の面白い体験ができると考えれば悪く無さそう。

あとガジェット類で思いつくのはカメラかなあ……。今持っているEOS R7に組み合わせたい望遠レンズとか、あと今までフルサイズのカメラを持ったことが無いのでそれも合わせて……うん、カメラとレンズだったら100万円くらいすぐ使えそう(世の中にはレンズ1本で100万円を超えるものもあるけど……)。ただその前にクレジットカードの限度額が気になるけど(負け組サラリマンなのでゴールドカード的なものは一切持ってない)。カメラとレンズをあれこれ増強すると、それを使いたいがために外出するモチベーションにもなるかな?

そんなこんなで、程よく人生を楽しむための浪費をしたいと考えてはいるんですが、しかし実際に10万円を超えるような買い物をするときにはかなりの日数悩んだりするのが毎度のパターン。ただどうも、これから歳を重ねる中で「適切な散財」というのが大きなテーマになっていきそうな気がします。