大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

寒波を掻い潜りながら出かけた、三陸・千葉乗り鉄旅

気がついたら1ヶ月半くらいブログを放置しており、自分でもちょっとビックリ。特に体調を崩していたとかそういうワケではなく、純粋に放置していただけです。そのブログの更新をサボっている間に2回ほど鉄道旅に出かけていたので、記憶があるうちにその話を書いておきたいと思います。例によって『駅メモ!』の新駅集めと、鉄印集め目的のものになります。

まず2月8日から11日にかけて、3泊4日の日程で出かけておりました。11日の火曜日が建国記念日で、月曜日有給取れば4連休になるな……と思ってしまったので。目的地は千葉と三陸としました。

……なんで千葉と三陸なんていう離れたエリアを目的地に設定してしまったかというと、まず「千葉に行きたい」というのがあったんですね。房総半島のあたりがまだ全然アクセスできていなかったので。それに、2月中であれば期間限定で発売されていた「サンキュー♥ちばフリーパス」という千葉県内のほとんどの鉄道に2日間乗れる素晴らしいフリーきっぷが使えたし。

ただ、千葉だけであればその2日間で十分なワケです。じゃあ他に行くべきエリアは……と考えると、JR東日本管内だと他にアクセスできてないのは東北くらいしかない。東北だと雪の心配もあるけど、太平洋側なら雪の影響もそこまで強くないのでは……となどと考えた結果、三陸と千葉を2日ずつ使って周るという結論になったのでした。

ただ、ご存知の通り、このタイミングで10年に一度とか言われる「最強寒波」が来ていたんですよね。……予報を見ながら、ギリギリまで行くべきか止めるべきか考えていたんですが、ワンチャンなんとかなるのではないか、というコトで決行。

1日目 名古屋~気仙沼

そして旅行初日、そもそも名古屋駅で東海道新幹線が1時間遅れ。そうだね、関ヶ原通ってくるんだもんね……。

そして豊橋でも臨時停車し、雪落としの作業が行われました。それに加えてダイヤの乱れで前の列車につっかえたりなんやかんやあって、東京に着いたのは2時間遅れ。事前に東北新幹線も予約していたんですが、東海道新幹線の中から3回くらい予約の変更をしたりしてました。

結局、東北新幹線も1時間くらいの遅れが発生していたので、東京駅でも1時間半くらいの待ち時間が発生してしまい、ラーメン食ったりして時間を潰してました。

初日の宿は気仙沼だったんですが、当初の予定では仙台で在来線に乗り換えて、石巻や女川の方を経由して気仙沼線BRTに乗っていくつもりでした。しかしながら、新幹線の大幅な遅延によりこの乗り継ぎは完全に破綻したため、一ノ関まで新幹線で行き、そこから大船渡線に乗り換えて気仙沼という経路に変更。これならば、それなりの時間には気仙沼にたどり着けます。

ホントは、翌日に気仙沼から大船渡線で一ノ関へ行き、そこから釜石線や山田線のあたりを潰していく……というプランだったのですが、初日に大船渡線に乗ってしまったので、翌日以降の経路も考え直すことに。なお、気仙沼はぜんぜん雪ありませんでした。山間部と海側で天気が違いすぎる。

2日目 気仙沼~八戸~千葉

2日目は、気仙沼から大船渡線BRTに乗って盛を目指します。釜石線や山田線に乗るのは一旦止めにして、盛から三陸鉄道を完乗するというプランに切り替えました。

BRTって、九州で日田彦山線BRTに乗って以来。この便は6時21分発だったんですが、宿泊した気仙沼駅前のホテルが6時から朝食をやってくれていたので、出発前にホテルで朝食を済ませられたのはラッキーでした。だいたいのホテルって朝食が6時半くらいからで、予定を詰め込んだ鉄道旅をしていると始発列車に乗るために朝食は断念……なんてコトが多いですからね。

このBRTは陸前高田なども通っていくワケですが、このあたりは過去に訪れたコトが無く、私は東日本大震災以前の姿を知りません。ただ、明らかに町がすっきりしているというか、作り直されたんだな、というのがわかりますね。空き地も多いし。震災遺構と思われる建物もちょっと見かけましたが、またこのあたりは時間をかけて訪れるべきと思いました。南海トラフの被害想定地域に住んでいる身としては、他人事でもありませんしね。

なお、大船渡線BRTには陸前高田から陸前矢作の方へ行く支線(?)があるのですが、こちらはレーダーでのみアクセス。

ちなみに、初日と2日目についてはJR東日本の「週末パス」を利用しており、「週末パス」のエリア外については別途切符を購入しながら乗り継いでおりました。「週末パス」では東北新幹線のくりこま高原までは乗車可能となっているので、くりこま高原から盛までの切符を東京駅で別途購入。

JRの切符って、乗車区間の片道営業キロが100kmを超えると途中下車が可能になりますが、くりこま高原から大船渡線経由での盛まで行くルートだと、BRT区間を含めない場合ぎりぎり100km未満となってしまいます。ただ、そこはちゃんとBRT区間を含めての計算になるようで、途中下車可能な切符となっておりました。

なお、新幹線の改札を通るときは、新幹線の特急券+週末パス+区間外への切符の3枚を重ねて自動改札に入れればちゃんと通れます。

盛からは三陸鉄道に乗車。なんかゴルゴな車両でした。

三陸鉄道はその名の通り三陸の海岸線沿いを延々と走り、盛から久慈までを結ぶ第三セクターとしては最長の路線距離を誇りますが、その長さもあってか、盛から久慈まで直通する列車は1日に1本しか無い模様(久慈から盛だと2本ある)。これはその久慈まで直通する列車であり、さらに宮古で15分間停車します。

三陸鉄道も鉄印をやっているのですが、その鉄印をもらえるのは宮古駅のみ。15分の停車時間があれば鉄印をもらうには十分であり、個人的にはこの列車に乗る以外に選択肢はない、と言っても過言ではありませんでした。

宮古駅で無事鉄印をもらい、ついでに去年の10月に発売されたらしい東北・道南エリア版の鉄印帳もゲット。既存の鉄印帳に参加している第三セクター各社に加え、新たに青い森鉄道や弘南鉄道などが参加しているらしい。

tabiyomi.yomiuri-ryokou.co.jp

……てことは、これもコンプしようと思ったら、もう一度道南いさりび鉄道などにも乗りに行かないといかんのか……。いつになるやら。

三陸鉄道は観光路線としての性格が強いのか、眺めの良い場所では停車したりもしてました。ただ、このときは寒波の影響もあってか観光客っぽい乗客は私を含めて3人程度ではありましたが。にしても、日本海側や山間部は大荒れだったようだけど、太平洋側はいい天気……。

久慈駅では奮発してうに弁当を購入。ネットを見てみると「幻の駅弁」とか「予約必須」などと書かれている駅弁ですが、ふつうに買えました。これも寒波のおかげでしょうか。

久慈駅で八戸線に乗り換え。思いの外新しい車両だったのでびっくり。

これで終点の八戸まで行ったんですが、盛を出発したのが8時過ぎ、八戸に着いたのが15時前といった感じだったので、6時間半くらいかけて三陸の海岸沿いを乗り通したことになります。しかし、このブログを書いている現在は、大船渡の山火事の影響で三陸鉄道の盛から釜石間が不通となっており、心配でもあります。もう一週間くらい燃え続けているよね……。

2日目の宿は千葉だったので、八戸から新幹線……には乗らず、青い森鉄道からIGRいわて銀河鉄道に直通する列車に乗って二戸へ。なぜかというと、二戸駅でいわて銀河鉄道の鉄印をもらいたかったからなんですが、三陸の海岸沿いとは打って変わって、いきなり見事な雪景色になっていてびっくり。

二戸では乗り継ぎの新幹線待ちで1時間以上時間を潰す必要があったんですが、周辺を散策するのは断念せざるを得ませんでした。ふつうのスニーカー履きだったので、変に出歩くと滑って転びそうだったし。

幸い、この日の東北新幹線は定刻通りに動いていたため、問題なく千葉に向かうことができました。

3日目 千葉~君津

千葉はまったく雪もなく、そして素晴らしい晴天。ただしかなり寒かったです。千葉駅近くのホテルで一泊したんですが、旅行3日目の朝、まずは千葉モノレールに乗ります。

……「サンキュー♥ちばフリーパス」を使う、と言っておきながら、モノレールはフリーパスの対象外なんですが。『駅メモ!』的には総武本線あたりからレーダーでアクセスできちゃいそうな路線ではあるものの、日本で2つしか無い懸垂式モノレールのうちの1つ、ということで乗っておこうと。

もう1つの懸垂式モノレールである湘南モノレールも以前乗りましたが、千葉モノレールのほうが車両が新しいおかげもあってか、乗り心地はだいぶ良かったですね。前面から景色を見られるようにもなっていて、この宙に浮いているような感じがなんとも面白い。

モノレールを堪能したあとは五井まで行き、小湊鉄道に乗り換えます。第三セクターぽく見えるけど、京成グループの会社なんですね。車両に年季が入りすぎててビビるレベルですが。

本来は五井から上総中野までを結ぶ路線ですが、私が訪れたときは養老渓谷~上総中野間が線路保守工事に伴いバスによる代行輸送となっておりました。それにつけても車窓のローカルっぷりがすごい。首都圏のはずなのに。

養老渓谷駅には「キハチュー」なる像があったんですが、ディ◯ニーと任◯堂の両方から文句を言われそうな造形とネーミングがステキ。

代行バスで上総中野に着いたあとは、いすみ鉄道に乗り換え……なんですが、いすみ鉄道も2024年に発生した脱線事故の影響により全線で運行を見合わせており、代行バス輸送となっています。できればいすみ鉄道にもちゃんと乗りたいんですが、運行再開時期が未定のままとなっていたので、とりあえず来てしまいました。

……が、2つの鉄道の乗り継ぎ駅にも関わらず、想像以上になんもない。コンビニなんて当然無い。『駅メモ!』のイベントPRはされていた。

ここでの待ち時間が40分程度あり、ちょうどお昼時でもあったのでなんか食べられないかと辺りを見回してみたところ、駅の近くに一軒蕎麦屋さんを発見。しかもちゃんと営業していたので、そこでお昼を頂きました。客は私だけだったけど。

いすみ鉄道の代行バスで驚いたのは、運転手さんに加えてもうひとり、車掌さんというのが正しいのかわかりませんが案内役の方が乗車されていたこと。ひょっとして、鉄道の運転士さんだったりするのかな?

いすみ鉄道も鉄印をやっているのですが、もらえるのは途中の大多喜駅のみ。しかし、この代行バスも大多喜で15分ほど停車するので、停車中に鉄印をもらって戻るだけの余裕があり助かりました。鉄印をもらおうとしたら、「一緒に鉄印帳が入るポーチはどうですか?」という具合にグッズをおすすめされたので、思わず買ってしまいましたが。まあこれがわずかでもいすみ鉄道復旧の足しになれば……。

鉄道の代行バスは基本的に鉄道駅のそばに停車するようになっていますが、駅周辺の道路事情などにより少し離れた場所に留まらざるを得ない場合もあります。で、ちょっと面白かったのが終点の大原駅では、駅の近くのセブンイレブンの駐車場で降ろされたっていう。

大原駅からは、外房線と内房線を経由して房総半島をぐるっと半周する算段だったんですが、ちょっと時間に余裕があったので大原からちょっと北に行き、上総一ノ宮で下車。せっかくなので、駅名の由来ともなっている玉前神社に参拝しました。黒漆塗りの拝殿がなかなか格好いい。

あとは上総一ノ宮から木更津行きの普通列車に乗って、宿を取ってあった君津まで行ったんですが、3時間近い乗車時間だったのでまー疲れた疲れた。それでいて、道中の乗車率もまあまあ高い区間が多かったので、余計に疲れました。

4日目 君津~東京~名古屋

旅行最終日、まずは木更津に出て久留里線に乗ります。

『駅メモ!』的には久留里線っていすみ鉄道・小湊鉄道に乗りながらレーダーで取れそうな路線なんですが、末端区間の久留里~上総亀山間が廃止になることが決まったとのことで、ちょっと一度乗っておこうかなと。JR東日本の路線で、災害以外の要因で廃線になるのはここが初めてという記事を見かけましたが、それが東北とかの路線じゃなくて千葉県というのはちょっとした驚き。

これから先、こうしてどんどんと公共交通の路線が消滅していきそうだから、慌てて全国の鉄道乗りつぶしをしているんですけども。

なんか同じようなことを考えている人が多いのか、祝日ということもあって上総亀山まで乗車する人がけっこう居ましたね。中には家族連れで乗っている人も。

上総亀山の駅舎には、「千葉県最後の秘境」と書かれた幟まで出ていましたが、秘境感で言ったら小湊鉄道のほうが上かも。

この上総亀山駅、ずいぶん中途半端な場所が終点になっているな、という印象ですが、やはりというか、かつてはここからさらに上総中野まで延伸する計画があったみたいですね。小湊鉄道もその名の通り、安房小湊まで延伸する計画だったようですが、かつてはそういった計画をするくらいに鉄道のニーズが見込まれていたんですよねえ。今となっては想像もできませんが……。

木更津まで戻ったあとは、内房線で蘇我まで戻り、そこから外房線・東金線経由で成東、総武本線に乗り換えて銚子へ。せっかくなので銚子電鉄にも乗ります。なんか京王で見たことあるような車両。

それでいて、全席ロングシートかと思いきや、2脚だけ謎のクロスシートが備え付けられているのが面白い。

私は終点の外川まで乗りましたが、手前の犬吠で降りる人もかなり多かったですね。観光地としては犬吠埼が有名ですもんねえ。行ったこと無いけど。あと、ほんとは銚子電鉄名物「ぬれ煎餅」を買いたかったんですが、いすみ鉄道で買ったグッズなどでカバンがパンパンになっていたので断念。

銚子まで戻ったあとは、成田線経由で成田、そこから京成線に乗り換えてユーカリが丘駅で下車。なんでそんなところで降りたかといえば、千葉県が誇るユニークな公共交通機関の代表格とも言える「山万ユーカリが丘線」に乗るためです。

不動産会社が直接運営している新交通システムであり、ニュータウンの開発といっしょに交通機関まで整備しちゃったというのはなかなかすごい話。鉄道会社が不動産事業を手掛けるというのは良く聞く話ですが、逆はなかなか聞かない気がします。紀州鉄道の親会社も不動産屋だったかと思いますが、あれはもともと存在していた廃止寸前の鉄道路線を傘下に収めた形になるかと思うので、ちょっと成り立ちが違いますね。

似たようなケースとしては、ちょっと前に廃止された広島のスカイレールが近いでしょうか。不動産会社が直接運営しているワケでは無かったようですが、積水ハウスなどが出資した子会社が運営する形式だったようです。

news.mynavi.jp

ニュータウンの新交通システム、という意味だと我が地元・愛知県にも桃花台新交通なるものがありましたが、完全に黒歴史化してますね。

ユーカリが丘線は今のところ廃線とかっていう話は聞こえませんし、なんなら昨年には顔認証やQRコードによる乗車システムが導入されてたりもして。

www.nhk.or.jp

ただ、実際に乗車してみると車両の老朽化が目に付き、また冷房が無いことでも有名だったりします。乗客も減少していく中で新型車両を導入するのも難しいでしょうし、どこかで限界が来ちゃう感じもしますね。一度、敢えて夏場に乗りに来てみたい気もします(乗客に冷えたおしぼりが提供されるらしい)。

ユーカリが丘線に乗ったあとは、船橋で総武本線に乗り換えて東京、東海道新幹線に乗り継いで名古屋に戻りました。これにて千葉県もコンプとなり、関東地方は完全に埋まりましたね。

このあと、2月後半の3連休を利用してさらにもう一回出かけたんですが、それはまた記事を改めたいと思います。