前回の記事の続きです。
初日と2日目は、鹿児島中央駅近くのホテルに連泊する形となりました。私の場合、旅行に出かけると同じ場所に留まることは無く、回遊魚のごとく動き続けていますので、同じ宿に連泊するというのはものすごくレアです。もしかしたら人生で初めてかもしれない。
今回の場合、初日が指宿枕崎線に乗るだけでほぼ潰れてしまったので、2日目も鹿児島周辺巡りに時間を費やさねばならなかった、というのが大きな理由ですが。
3日目
3日目は鹿児島から宮崎方面へ向かいます。鹿児島から宮崎へ向かう場合、日豊本線経由で行くのが一般的かと思いますが、そこを敢えて隼人で肥薩線に乗り換え、吉松で吉都線に乗り換えて都城、そのあと日豊本線で宮崎というひねくれたルートで行こうと目論んでおりました。
鹿児島中央から都城までのルートをGoogleマップ上にざっくり描いてみましたが、下のマップの赤いルートが日豊本線ルート、途中で分岐している青いルートが肥薩線・吉都線ルートになります。
青いルートの途中に置いてあるマーカーの位置が吉松駅になり、肥薩線と吉都線の乗り換え駅になります。肥薩線はここからさらに北の人吉を通って八代まで行くんですが、吉松から先は不通区間となっているため、2日目にレンタカーに乗って辿っていた感じですね。
青い吉都線ルートだと、『駅メモ!』的には日豊本線の隼人~都城の間はレーダーで取得できそうだった一方、赤い日豊本線ルートだと吉都線がレーダーで取り切れ無さそうだったので、吉都線経由のほうが良いなと思ったんですね。
そんなワケで、とりあえず朝イチの列車で隼人まで行き、肥薩線に乗り換え。

ここまではなんの問題も無かったんですが、吉松駅到着前に車内アナウンスにて吉都線が車両トラブルでダイヤが乱れているとの情報。詳細は吉松駅にあるタブレットで問い合わせてほしい、とのこと。吉松駅は無人駅となっているため、問い合わせ専用のタブレット端末があるんですね。
……ただ、このタブレット端末がなぜかパスコード入力画面のまま放置されており、どうにもこうにも使えない状態だったため、結局隼人駅に電話して状況を確認。すると、現状復旧の見通しが立っていないとのこと。早朝からトラブっていたみたいなので、だったら隼人駅でアナウンスしてくれよ……と思ってしまいましたが、考えてみたら隼人から吉都線経由の大回りルートで都城を目指す珍妙な客を想定するワケがありませんね。
ともかく、吉都線が動かないとなると来た道を引き返すしか無さそうで、そうなると隼人駅から日豊本線で都城方面へ向かう形になります。しかし、この場合吉都線がアクセスしきれない形になってしまい、中途半端に未アクセスの駅を残す形になってしまいます。その状況は避けたい……。
とりあえず折り返しの列車が出るまでしばし時間があったので、吉松駅の外に出てうろうろしていたんですが、SLなどが展示されており、かつては人と貨物輸送のターミナル駅としてかなり栄えた場所だった、ということがアピールされていました。記念碑も乱立気味。

昔は海沿いを走る鉄路が存在せず、この吉松駅は熊本・鹿児島・宮崎の各方面の結節点となる交通の要衝だったんですね。九州の鉄道の歴史を語る上では欠かせない場所だからこそ、こうして記念碑がぽこぽこ立っているのでしょう。
……それはさておき、吉都線に乗れなくなったのをどうリカバリーするか考えないといけません。
考えられる手段として、こうして吉都線の始点である吉松駅まで来てチェックインはしているワケなので、引き返して日豊本線経由で都城まで行ったあと、オモイダースを使って吉松駅にアクセスし、ルートビューンでまとめてアクセスするという方法が考えられます。
ただ問題は、オモイダースで思い出しアクセスできるのは「過去2時間以内にチェックインした20駅まで」という点。
吉松から都城まで、肥薩線と日豊本線の駅の数を数えてみると20駅以内に収まるため、駅数的には問題が無いものの、所要時間を見てみると隼人から特急を使ったとしてもわずかに2時間を超えることが判明(9時10分吉松発→11時21分都城着)。
\(^o^)/オワタ……と思ったものの、隼人まで引き返している途中にオモイダースの有効時間と駅数を増やすスキルを持つでんこ・エルミーヌの存在を思い出しました。いや、結構前に入手していたでんこなのに、今までそのスキルが役に立つ状況が無かったから忘れてた。
実際にやってみるまでは上手くいくか少々不安だったものの、都城にチェックインしたあとエルミーヌのスキルをアクティベートし、オモイダースの駅名リストに吉松があるのを確認したときは心底ほっとしました。
こうして、吉都線には乗ること無く『駅メモ!』的には路線コンプという扱いに。またいつかリベンジに訪れたい気もしますが、できればくま川鉄道と肥薩線が復旧しているときが良いなあ……。
都城のあたりからは高千穂峰もよく見えたんですが、これがなかなか見事な山容で、そら神話の舞台にもなるよなあ。

宮崎駅に到着後、すぐに日南線に乗り換えます。日南線は南宮崎で分岐して志布志までを結んでいる路線なんですが、本数が限られているので宮崎で飯食っている暇がありませんでした(吉都線が動いていれば宮崎で昼飯食えてたはず……)。


普通列車で志布志まで乗り通すと2時間半くらいかかります。しかし、これでようやく鹿児島県をコンプ(日南線のほとんどは宮崎県内だが、志布志駅とその隣の大隅夏井駅は鹿児島県)。鹿児島県って、九州では一番難易度の高い県なのでは。
志布志というと、「志布志市志布志町志布志」という「志」という字がゲシュタルト崩壊しそうな地名で有名ですが、むしろ地元がそれを積極的にネタにしている節がある。

この早口言葉みたいな地名を「志のあふれるまち」と表現するポジティブさは見習いたいところ(?)。
昼飯を食べていなかったので、とりあえずなにか食べるものを……と思ったものの、駅前で目につくのはショッピングモールがあるのみ。お弁当でも売ってないかと思ったんですが、お惣菜しか発見できなかったため菓子パンなどを買ってしのぎました。
折り返しの列車が1時間半後という有り様だったので、港の方までぶらぶら歩いて時間を潰していましたが、そういや時折ネットでネタになっている「志布志市志布志町志布志の志布志市役所」に行ってみれば良かったかな、と思ったのは折り返しの列車が発車したあとでした。
この日は宮崎で一泊。駅からちょっと離れているものの結構安いホテルがあったので予約していたんですが、なぜかホテルとドンキが直結しているというよくわからない構造になっていました。
4日目
旅行最終日となる4日目は、宮崎駅を朝6時前に出発する特急「にちりん」に乗ってまず大分へ行きます。

この道中で宮崎県はコンプとなりました。鹿児島に比べて、宮崎はずいぶんあっさりと……。
大分からは豊肥本線に乗ります。以前に福岡を中心に乗り鉄したときは、久大本線で大分~久留米間は乗り通しているので、今回は熊本へと向かう豊肥本線というワケです。

久大本線は「ゆふいんの森」といった超人気観光列車が走っておりますが、豊肥本線のほうも阿蘇を横断する路線ということで「あそぼーい!」「かわせみやませみ」といった観光特急が用意されている……ものの、時間が合わないため全部普通列車です。
途中、「あそぼーい!」とすれ違ったり、駅の待避線に「かわせみやませみ」が停まっていたりはしました。

普通列車だと、途中の三重町駅と宮地駅で乗り換えとなるんですが、宮地駅では1時間以上の待ち時間があったので、駅前でなにかランチでも……と思ったらちょうどお店があったので入ってみたら、いかにも阿蘇っぽいメニューがあったので思わず注文。これにハヤシソースをかけて食べるんですが、なにもかけなくても美味しいですね。

昼食を済ませたあと、まだ40分くらい時間があったので、徒歩15分くらいのところにある阿蘇神社へ。車道はかなり渋滞してて時間が掛かりそうでしたが、徒歩だったのでギリ参拝して戻ることができました。歴史ある神社なので、もうちょっとじっくり見たかったけど……。

このあたりはカルデラの中に町があるので、風景が独特ですよね。壁のように連なる外輪山に囲まれている様は、なんだかウォール・マリアみがある。

阿蘇は過去にも2回くらい来ていると思いますが、また来たいなあここは。
宮地から乗った列車をスイッチバック駅である立野で降りて、南阿蘇鉄道に乗換え。『駅メモ!』的にはレーダーで全部アクセスできちゃいそうな路線なんですが、終点の高森で鉄印がもらえるので乗らざるを得ない。……ってなんですかこの列車。

どうも「熊本復興プロジェクト」の一環として導入された「サニー号トレイン」みたい。
ONE PIECEのサウザンドサニー号をモチーフにしているようですが、すいません私ONE PIECEをほとんど読んでいなくてですね(なぜかこういう超メジャータイトルを読んでいないことがわりとよくある)。南阿蘇鉄道は空いてるやろ、と高を括っていたのですが、おかげでめっちゃ人乗ってました。途中、中国人の団体まで乗ってきたりして、いやはやすごい人気。
よく見ると、天井のライトもルフィの帽子っぽくなっているのか……。

終点の高森駅にもなんか居た。

基礎教養としてONE PIECEくらい読んでおくべきかしら、と思ったけど、既刊のコミックスが110巻だと……?
あと、有名どころのジャンプ漫画だと『HUNTER×HUNTER』とかもぜんぜんわかんないです(なんでか昔から冨樫義博の漫画って読んでない)。
鉄印をもらい、再びサニー号トレインで立野まで引き返したんですが、ここでまた1時間弱の乗り換え待ち。駅前に何があるわけでもないので暇を持て余しそうなんですが、しかしこの駅、ちょうど阿蘇のカルデラのキワの部分にあたり、地形的には面白い場所だったりもします。

外輪山の急勾配のために二段階スイッチバックが導入されており、この駅も谷筋にあるせいか地上にある駅舎から階段を降りたところにホームがあるという構造。熊本方面を見てみると外輪山の切れ目を見ることができ、ここを鉄道が走っていくワケですね。

そんなこんなで大分県もコンプして、熊本県もあとちょっと(主に三角線のあたり)という感じになりました。他に九州で残っているのは佐賀の西から長崎のあたりになるので、このへんはあと一回九州に足を運んでまとめてアクセスしちゃいたいところ。
なお、熊本からは新幹線を乗り継いで名古屋に戻りました。

ちなみに、今回の旅行は「旅名人の九州満喫きっぷ」を使ってみました。
私鉄も含む九州の全鉄道が3日分(連続使用でなくともよい)乗り放題という切符で、レンタカーを利用した2日目以外はこの切符を使いました。ただ、この切符で乗れるのは普通列車のみで、特急や新幹線を利用したい場合は別途特急券と乗車券の両方を買う必要があります。
結局、初日から「指宿のたまて箱」に乗ったり、3日目には吉都線に乗れなかったため急遽日豊本線の特急に乗ったりもしたので、あんまりお得にならなかった説があります。やっぱり、特急券と組み合わせられるフリー切符が一番使い勝手良いよなあ……。