大須は萌えているか?

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PSP版『CHAOS;HEAD NOAH』をやってみた

すごい今更な話ではあるんですが、しばらく前から少しずつ『CHAOS;HEAD NOAHカオスヘッド ノア)』とゆーゲームをプレイしてました。

CHAOS;HEAD NOAH(通常版)
リエーター情報なし
5pb.

このゲームのPSP版が発売されたのが今年の6月なんですけど、当初は特にこのゲームに興味を持ってませんでした。じゃあなんで今になってプレイしてたかと言うと、Windows版『Steins;Gateシュタインズゲート)』をプレイしていた知り合いが「このゲームマジおもすれーからプレイしてみやがれコノヤロー」とあまりにうるさかったのでプレイしてみようかとも思ったもののXbox360とPC版しか存在してないためイマイチやる気が起きず(Xboxは持ってないし、PCでゲームやんのはあまり好きじゃないのです)、よく見たら『Steins;Gate』と同じ「科学シリーズ」の第一弾と位置づけられているゲームがPSPで出ているじゃん、ならこっちプレイしてみよう・・・という経緯なワケです。

「科学シリーズ」ってなんのこっちゃ、という話なんですが、『CHAOS;HEAD』は「妄想科学ADV」、『Steins;Gate』は「想定科学ADV」という副題(?)が付いてます。なんかいろいろ科学ネタも織り交ぜてストーリーが展開するらしいですが、文系人間の私に付いていけるかどうかが非常に不安なところです。

多少の不安はありつつもPSP版『CHAOS;HEAD NOAH』をプレイしてみたのですが・・・結論から言うと、私はあんまり楽しめませんでした。全体的に違和感の大きいゲームという感じがしてしまって。システム自体は極めてオーソドックスなアドベンチャーゲームなんですけどね。

まず一番の問題は主人公で、現実より妄想に耽るのが幸せというタイプのガチオタ・・・のハズなんですが、イラストを見る限りはふつーの好青年風で全然オタク臭がしません。でも中身はガチオタ。いや別にオタクなのは良いと思うんですけど、人間的に相当アレなタイプのガチオタ。プレーヤー目線から見ても主人公が相当キモいというのはある意味斬新(エロゲーならいざ知らず)ですが、お陰でまったく感情移入ができません。

それに加えて、主人公のセリフには有名なネットスラングなんかが高頻度で登場し、声を担当している吉野裕行の熱演もあり、そうとう生々しい(痛々しい)キャラクターになってます。いやホントに、なんでこんなキャラクターを主人公にしちゃったんでしょうか。「妄想」がキーワードのゲームなので意図はわからないでもないですが、ちょっとやり過ぎ感が。

私がこのゲームに感じる違和感の半分以上がこの主人公によるものといって良いでしょう。たぶん。

あと、主人公がアニメキャラに耽溺しつつ、現実(我々プレイヤーから見たらゲーム内ですが)の女性に対しては「これだから三次元は」みたいなセリフを呟くシーンも多々あったりするんですけど、登場する女性キャラも大概個性的(アニメ的な意味で)なので、ぶっちゃけどっちも同じじゃね、とツッコミたくなってしまったり。それなら女性キャラの味付けももうちょっと現実よりにすべきだと思うんですが、まぁそうした場合ますます救いようの無いシナリオになりそうな気がしなくもないですネ。

そういう意味ではゲームのイラストがいかにもギャルゲーっぽいのも違和感の一因かも。ゲーム内の三次元キャラと二次元キャラが違うタッチで描き分けられていれば、まだ違和感が少なかったよーな。それともコレ、狙ってやってるのかな。

全体的なストーリーの雰囲気やカラクリは嫌いではないんですが、それ以前の部分における違和感が大きくてストーリーに入っていけない、なんだかもったいない感じのするゲームでした。ちなみに、来年1月には続編(ファンディスク?)である『妄想爆裂ADV CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!PSP版も発売になるみたいですが、むしろこっちのが肩の力抜いて遊べそうな分、面白そうかも・・・。

CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!(限定版)
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5pb.

評判とかを拾ってみると、『CHAOS;HEAD』より『Steins;Gate』の方が評判はかなり上みたいなので、ぜひこのままサクッと『Steins;Gate』もPSPなりに移植して欲しいところです。できればダウンロード版も用意して欲しいんですが(わがまま)。