大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

吉野家で史上最大の敵に出会った

私が吉野家牛丼原理主義者だというのは広く知られているところでありますが(すき屋なんかはそもそも行かない)、今日吉野家に立ち寄った際に焼味豚丼のポスターがふと目にとまり、そういえばコレ食べたコト無かったなと思い、ついつい焼味豚丼大盛 + みそ汁というオーダーをしてしまいました。

そして「牛丼ではなく、新メニューだからとはいえ豚丼なんて注文しちまうとは俺も日和っちまったもんだぜ……」と内心独りごちながら丼をかっ喰らっていたところ、カウンター席に座っていた私の隣に50歳前後と思しきおじさんが座りました。

その慣れた物腰から相当な手練れと推察したのですが、そのおじさんはメニューを見ることもなく店員に対し「旨辛カレー」とオーダー。

カレー……だと……?

いやいや吉野家でカレー食えるのは知ってましたよ。それにまだメニューに残っているところを見るとそれなりに注文する人は居るんでしょうけど、リアルに吉野家でカレー注文している人に遭遇したのは初めてでした。

いやそれはさておきアンタ、吉野家でカレーて。元々私は吉野家とは牛丼を食べるところであると信じており、豚丼を注文するにも少々引け目を感じるというのに、このおじさんはカレー。メニューを一瞥するコトもなくカレー。いやいや吉野家でカレー食うぐらいなら家でボンカレーでも作った方が良いよ。チェーン店でカレー食って良いのはココイチくらいなもんで。

この時点で私の目にはこのおじさんが邪教の手先にしか見えなくなっていたのですが、しかもその直後、このおじさんがさらに衝撃的な一言を発したのです。

「あと生卵」

生卵オォォォォォォーーーーーー!!??カレーに生卵って大阪からの回し者か(カレーに生卵をかけるのはもっぱら大阪圏で見られる風習)!?新手のスタンド使いか!?(意味不明)

時折論争にもなる「カレーに生卵」、これはナシです。断じてナシです。たまに「ご飯や牛丼にも卵かけるんだからカレーだってアリでしょう」とか頓珍漢なコトほざく人もいますが、なぜそこで白米や牛丼とカレーが同列に扱われなければならないのか。全然違う食い物でしょうが。いいですか、カレーというのはルーに含まれているスパイスの風味を楽しむモンです。そこに生卵なんてぶち込んでかき混ぜてみなさい、それは最早カレーと呼べるシロモノではない。

カレーに卵というならゆで卵でしょう。吉野家のメニューを見てみると「半熟卵・カレー」というバリエーションも提示されていますが、これもギリギリアウト。

そもそもカレーに生卵を入れる理由はなんなのか、という問いによくある答えが「味がマイルドになる、辛さが中和されて食べやすくなる」といった類いのもの。なるほどその心理はわからんでもないですが、このおじさんが頼んだのは「旨辛カレー」。わざわざ辛い方のルーを頼んで生卵ブチ込むとはどういう了見だよォォォォォォーーーーー!!??

……と、内心ヒートアップしまくったところで豚丼を食い終えたので、会計を済ませ店を後に(吉野家では入ってスグ注文、食い終えたら茶を飲み干し即会計するのが自分ルール)。しかし、こんなにも心をかき乱されたのは久しぶりのこと。吉野家でカレー + 生卵のコンボ、恐ろしい敵だったぜ……。

つまり何が言いたいのかというと、焼味豚丼も意外と悪くないけどやっぱり牛丼が最高だね、という話でした。