大須は萌えているか?

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春の北海道縦断ツアー その3:旭川~層雲峡~襟裳岬~苫小牧

※この記事は、「春の北海道縦断ツアー その2:士別~稚内~宗谷岬~旭川」の続きです。

旭川~層雲峡

前日、朝に士別をスタートしてオロロンライン経由で宗谷岬まで行って、国道40号経由で旭川まで戻ってくるという南北往復500kmのドライブをしたんですが、せっかくなので今度は旭川の南にある襟裳岬を目指します。北海道の最南端は松前の白神岬なので、北海道南北縦断と言うとちょっとウソになる気もしますが、まぁ細けぇことはいいんだよ。

素直に襟裳岬を目指すのならば、再び美瑛・富良野を通って南下するのが一番速いと思われるんですが、せっかくなので少し大回りして、国道39号を辿って層雲峡の方を経由してみました。右手に大雪山を望みながら進み、その先は国道273号を辿って三国峠を越えて帯広に着くルートですね。この辺の道も走ったコト無かったので。

ちなみにこの日は5月3日、平日扱いの1日・2日に比べると、朝から結構交通量が多かった感じ。もちろん、渋滞するようなものではないですけど。

層雲峡は大雪山が3万年前に噴火した際に堆積した凝灰岩が浸食されてできたという、断崖絶壁の峡谷。温泉街やスキー場もあり、大雪山とセットで観光する場所っぽい。大雪山を望みながら渓谷の中を進む国道の風景は、開けた景色が多かったこれまでの道とは違った趣があります。

で、道中せっかくなので立ち寄ってみたのが、温泉街のちょっと先にある「銀河の滝」と「流星の滝」。こっち↓が流星の滝で、

そこからほんの少し歩いたとこにあるのが銀河の滝。

ほぼ隣り合うようになっている二つの滝ですが、ここからだと2つ同時に見るコトができないという。で、どうも土産物屋さんの奥にある山道を少し登ると、2つの滝が同時に見える「双瀑台」というのがあるらしい。「銀河」とか「流星」とか「双瀑」とか、無駄に名前がカッコ良いなこの場所。

ものは試しと、双瀑台に行ってみるコトにしました。徒歩20分て書いてあるけど。

……しかもヒグマ出るらしいけど。

クマ避けの鈴を持っていなかったし、自分以外に登っている人も居なかったので、時折手を叩きながら登りました。で、しばし登っていくと道が雪で埋まってました。……他に人が居ない理由はコレか……?

まぁこれくらいの雪ならなんとかなるやろ、とゆっくり雪の上に足を置いたところ、足の付け根のところまでズボォ!と雪に埋まってしまい焦りましたが。カメラとスニーカーが雪まみれになったりして。なんとか雪の少なそうなところを見分けながら、双瀑台に到着。雪にハマりながらも、10分くらいで着いたような。

そして双瀑台からの眺め。見事に2つの滝が同時に見える。滝にまだ雪が残っているのも良いですね。

層雲峡~帯広

滝見物をしたあとは、再び南へとクルマを走らせます。この日も長距離を走らねばならないので、あんまし時間に余裕が無く、なるべく巻きで行かねば……と思ったんですが、国道39号と273号が分岐するところにある大雪ダムの眺めが良さそうだったので思わず寄り道。

まだ奥の方、ダム湖が凍ってるんですねぇ。

さて先を急ごうと三国峠に差し掛かると、これまた素晴らしく景色が良さそうなので峠の駐車場にクルマを駐めて写真を。この雄大な山と原生林、良い。

てかここの駐車場、観光バスまで立ち寄ってて結構な人で溢れてました。やはりこれだけ景色が良いと、観光スポットとしても人気になりますわなそりゃ。この後走った国道も、民家がまったくない白樺林の中を駆け抜けていく非常に気持ちの良い道でした。ここはまた走りたいなぁ。

さてそれではまた先を急ごう……と思ったんですが、この国道273号沿いには1987年に廃線になったという国鉄士幌線がかつて走っており、当時鉄道が使っていたアーチ橋がいくつか現存してるとのこと(⇒ 旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群|”幻の橋”タウシュベツ川橋梁をはじめとする素晴らしき歴史の鉄道遺産|かみしほろ観光情報)。

中には夏から冬にかけてダム湖の底に沈んでしまうという「幻の橋」もあるというコトで、また思わず寄り道。案内標識を頼りに国道沿いにあるダム湖糠平湖)近くの路肩にクルマを駐めて、林の中へと入っていきます。

林の中を少し歩くと、やたら真っ直ぐな小道が。あからさまに廃線跡なのだ!ここ、散歩がてらちょっと歩いて行ってみたいな……(時間が無い)。

そしてさらに湖の方へ歩いて行くと、橋が、見えた(写真↓中央に橋)……けど遠い……!

この橋はタウシュベツ側橋梁というそうで、かつて士幌線の橋梁として使われていたもの。しかし1955年に糠平ダムが完成し、橋がダム湖に沈むコトになったため、士幌線は湖の西側を通るようにルートを変更した(それがさっき見た廃線跡)んだそうな。

ダム湖の水位変化に伴い、季節によって水没したり姿を現したりしているそうで。橋の近くに通じる林道は一般車両の通行が規制されており、有料の見学ツアーに参加すれば間近で見られる模様(⇒ タウシュベツ川橋梁の見学方法について - ひがし大雪アーチ橋友の会)。うーん、ちょっと興味ある。

今回見物した展望所からEOS 60Dの250mm望遠で撮ってこんなもん。スマホのカメラだと厳しいですね。

橋の周辺にちらほら人が居るのは、見学ツアーの人たちなんでしょうね。いいなぁ。望遠で見てみると崩れかけている箇所もあるので、そう遠くないうちに完全に倒壊しちゃいそうな感じもしますね。てか、50年以上前にダム湖に沈められた橋がまだ形を留めているってだけでもスゴイですが。

さらにもうひとつ、国道沿いから見えた立派な橋梁。第三音更川橋梁というそうな。『鉄筋コンクリートアーチ橋としては、北海道一の大きさ』だそうで、確かにかなり立派な橋。幅はまさに単線1本分しかないけど。

で、そんなこんな寄り道をしていたもんだから、帯広で豚丼食う時間が無くなりました。ていうか、帯広の豚丼人気店はやたら行列ができるっていうしね、仕方無いね。そんなワケで、泣く泣く帯広市街に入る前に道東自動車道に乗り、そこから帯広・広尾自動車道に入って南へ向かったのでした。

帯広~襟裳岬

帯広で飯を食い損ねたので、とりあえず道中のセイコーマートで「ベーコンおかか」のおにぎり食った(Twitterでオススメされた)んですが、美味かったです。てか、この「大きなおにぎり」シリーズ良いね。

そして海沿いをウネウネと走る国道336号を進むコトしばし、襟裳岬に到着。しかし、自動車専用道が結構南まで延びてたので思ってたより早く着いた。

襟裳岬は風が強いコトで知られてますが、この日もかなり風が強かったりして。台風無しでT.M.Revolutionごっこが可能。カメラ構える手が風に煽られてブレちゃうくらい。

岬としての突端っぷりと言いますか、地の果てまで来ちゃった感は宗谷岬より襟裳岬の方が上ですね。この突端の尖り方がね。

襟裳岬岩礁地帯にはゼニガタアザラシもたくさん居るそうなんですが、ぱっと見どこに居るのかようわかりませんでした。

そして帯広で豚丼が食えなかったぶん、襟裳岬でウニ丼を食べる。ここの食堂もかなり混んでましたけど、豚丼のみならずウニ丼も食い逃すわけにはいかない。高いけど……ウニが甘くてヒジョーに美味い。回転寿司のウニだけ食ってウニ嫌いになった人は、是非新鮮なヤツも食べていただきたく。別次元。

利尻・礼文積丹半島のウニは6月~8月頃が旬と言われますが、えりものエゾバフンウニは3月~5月上旬が旬とのことで。あとで調べてみたら、4月29日には「えりも うに祭り」などという魅惑のイベントが開催されていた模様。気になる……。

あと、襟裳岬は草原も良い感じ。このちょっと北からは長ーい日高山脈が続くワケですね。

襟裳岬~苫小牧

この日は苫小牧に宿を取っていたので、サラブレッドの産地である日高地方を通って苫小牧へ。途中JR日高本線と併走するんですけど、2015年以降土砂流出により大半の区間が不通になっており、線路上には土砂や木の枝が散乱してる有様でした。復旧費用等を巡ってJRと沿線自治体の協議が泥沼化しているような報道を見たよーな気がしますが、結局どうなるんでしょコレ。

道中、ちょっとだけ国道を外れたところに「サラブレッド銀座駐車公園」ってのがあったので休憩がてら寄ってみたんですが、広々とした牧場にほとんど馬が居なかった……!

まぁ、国道沿いにあった牧場にはちらほら馬が居たので良しとします。にしても、この日も500km超走ったのでさすがに疲れました。

……つづく。