F1[12]オーストラリアGP 予選 - 大須は萌えているか？

いろいろとありましたが2012年のF1が開幕。とりあえずテレビ観戦が継続できてなによりです。しかしBSでもバサバサと内容がカットされちゃうし、現状自分の部屋で見られないので、いっそCS契約しちゃうかなぁもう……。

一番のサプライズ

レッドブル、というかベッテルの圧勝に終わった昨年とはずいぶん違った展開になり、なかなか興味深い予選でしたね。しかし、一番のサプライズはなんといってもロータス・ルノーじゃないでしょうか。良い意味でも悪い意味でも。

まず悪い方のサプライズはライコネンのQ1ノックアウト。テストではその好調ぶりが伝えられていただけに、結構ビックリ。特にマシントラブル等があったワケでも無いみたいで、ライコネンのコメントによれば自身のミスとコミュニケーションの問題（トラフィックの多いところに出てしまったなど）とのこと。

やはり久しぶりの実戦となると勝手が違った、というコトなんでしょうか。

しかし、こちらも返り咲きとなるチームメイトのグロージャンがまさかの予選3番手。今までシングルグリッドの経験も無かったドライバーなんですけども（予選12番手が過去最高位）。いったい何が。

この二人があまりにも好対照すぎてなにがなんだかなんですが、少なくともマシンのポテンシャルは悪くない、というコトでしょう。まぐれで予選3番手はなかなか取れるものじゃない。ライコネンもマシンの感触自体は悪くないみたいですし、決勝でどこまでいくのか注目したいところ。

んで、ポールを奪ったのはハミルトン。一人だけ24秒台となるタイムをマーク。去年のベッテルのポールタイムが1:23.529なので、1秒半近くタイムが落ちましたね。

2番手に並んだのがバトンで、マクラーレンがフロントロウ独占。唯一段差無しノーズを採用しているマクラーレン、きっちり予選で結果を出してくれました。いいぞもっとやれ。

そして今年は、メルセデスGPもなにやら調子が良さそうな雰囲気。まさかのグロージャンによってトップ3は逃しましたが、ミハエルが4番手、ロズベルグは7番手。ミハエル、なんと昨年の自身の予選タイムをコンマ6秒も上回ってます。昨年はQ2ノックアウトだったというのもありますが。

ミハエルの順位に対して、ロズベルグは少し精彩を欠いた感もありますが、なんか最後のアタックとか少し力が入りすぎていたよーにも見えましたね。ドライビングミスが無ければかなり良いとこいってたかも。少なくとも、予選でポンとタイムが出るマシンにはなっているようです。

これを受けて今後、メルセデスGPが採用しているウィングコンセプトが流行るのかもね。

なんにせよ、まずこのマクラーレン＆メルセデスGPの銀色軍団が一歩先んじている感じですね。

そしてもう一方の大本命、レッドブルはというとウェバー5番手、ベッテル6番手というまさかの3列目。ミハエルのタイムからもコンマ3秒置いて行かれてるという状況は、昨年だとちょっと考えられない状況。

ウェバーは例によって（？）KERSのトラブルにも見舞われたようですが、じゃあベッテルはどうしちゃったのという。タイム差は接近しているのだから大丈夫だ問題ない、みたいなポジティブなコメントをしてはいますが、最高のスタートダッシュを決めることができた昨年に比べて苦しいスタートとなっているのは確か。

そしてフェラーリですが、……やっぱプルロッド式フロントサスが裏目ってるようにも見えちゃいますね、アレ。にしても、ここまでヒドイとは。甦る紅い耕耘機。

可夢偉はQ1でソフトタイヤ履いてではありますがトップタイムを叩き出し、Q3まで行ってくれるものと思っていたのですが、まさかのQ2ノックアウト。なぜかQ2でグリップが失われたというコメントがありましたが、原因がわからないというのはやっかいですねぇ。

ペレスに至っては、ギヤボックストラブルでタイムが出せないどころか、交換を余儀なくされ5グリッド降格ペナルティ。テストでは信頼性が高いとされたザウバーですが、実戦は甘くない……。

あ、それからまた開幕からめでたく2台そろって予選落ちしたHRTですが、カーティケヤンは昨年の自身のタイムを1秒以上更新するというグレートな進化を遂げているので問題ありません。それでも107％タイムからは1秒半くらい遅いワケですが。