大須は萌えているか?

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山の斜面を埋め尽くす田んぼ、「四谷の千枚田」

先週末、ふらっとドライブに行きたくなり、愛知県内の新城市(旧鳳来町)まで田んぼを見に行ってみました。こんなん。

傾斜した土地に作られた田んぼ、いわゆる棚田というヤツですね。ここは「四谷の千枚田」と呼ばれる場所で、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれたという場所。「千枚田」というのは一種の比喩かと思っていたんですが、実際1000枚くらいあるらしい。

山の斜面を駆け上るように田んぼが連なっている様はまさに壮観。ふもとには駐車場もあるので、そこにクルマを駐めて見物します。

観光地としても結構有名なので、他にもドライブがてら来たっぽい人や、バイクのツーリングで来てる人などがちらほら居た感じ。棚田の入り口を入っていくとご丁寧に「←棚田」と彫られた杭があったりしますが、まぁ目の前に見えてるしね……。

棚田は石を積み上げて出来ているんですけど、これだけの規模の棚田を作るのにどれだけの手間がかかったのやら。

新城市のWEBサイトにある解説によると、明治37年には山崩れにより棚田がすべて崩壊し死者11名を出すという災害に見舞われたそうですが、そこから5年でこの石積みの棚田を復活させたんだとか。その時代を考えると当然人力のみで復旧させたんでしょうけど、途方もない労力と精神力……。

しかしこれ、ひとつひとつの田んぼの大きさは狭いワケで、当然田植えや稲刈りの際にも機械使えないんだよね?

維持するのにもかなりの労力が掛かってるんだろうなぁ。耕作が行われていないスペースもあったんですが、保存活動なども行われているようで大半のスペースはきちんと田植えが行われてました。

田んぼの中を覗いてみると、おたまじゃくしもたくさん居たりして。久しぶりに見ました、おたまじゃくし。

田んぼというとだだっ広い土地に四角く整然と耕されているというイメージが強いので、こうして複雑な形状をした田んぼが斜面の隙間を埋めるようにびっしりと並んでいる光景は非常に新鮮。「なにもそんなスペースにまで田植えせんでも」ってところに農家の方の意地とプライドが感じられてステキ(?)。

なんとなくで行ってみた場所なんですが、思いの外インパクトがあり良かったです。熊野にはさらにすごい千枚田があるらしい(⇒ 丸山千枚田)ので、こっちもそのうち見に行きたいなぁ。夏から秋にかけてはまた良い風景でしょうねぇ。

次回はついでに寄った鳳来寺のお話を。