大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

春の新潟方面ツアー その4:宿根木と佐渡金山編

※この記事は、春の新潟方面ツアー その3:佐渡島のお寺編の続きです。

宿根木

妙宣寺を見物したあとは、佐渡島の南端の方へ向かいます。クルマで走ってみると、地図で見る以上に佐渡島のデカさを思い知らされます。両津港ってだいたい佐渡島の中央あたりに位置してますが、そこから南端あたりまで行こうと思うと結構なドライブですし。田んぼも広大であります。

写真には撮ってませんが、クルマで海岸線を走っていると海岸沿いにも棚田が造られていたりして、この佐渡島においても隙あらば田んぼを造ろうとする新潟のお米に掛ける情熱には頭が下がる思いです。

で、やってきたのが佐渡島南端近くにある宿根木(しゅくねぎ)という集落。

江戸時代から明治にかけて北前船の寄港地として賑わった集落だそうで、国の重要伝統的建造物群保存地区に保存されている場所。港の近くに家屋が密集しており、船の廃材などを利用した板張りの建物が建ち並ぶ独特の風景です。中でも、狭い土地に合わせて建てられている三角家が有名みたい。

いくつかの建物をよく見ると、外板がしなって緩くカーブを描いている外壁もあり、コレ意図的にそうしているのか結果的にこうなっちゃったのかちょっと気になるところ。

軒下に家主の名字の頭文字をかたどった意匠が施されている家もあったり。余所じゃ見たコトないですね、こういうの。

3軒くらい有料(1軒400円くらい)で一般公開されている家屋がある一方、普通に今でも住居として使用されている家も結構あります。なので観光地でありながら生活空間としての雰囲気も強く、なんかすごく独特の空気が漂う場所。

古い町並みや路地裏が好きな人にはたまらん場所ではないでしょうか。

佐渡金山

宿根木のあとは、来た道を戻って佐渡島の西側にある佐渡金山へ。まーやはり佐渡へ来たら金山は見ておくべきかなぁと。

佐渡金山は見学コースが2つあるみたいで、ひとつは「道遊坑」という明治から平成に至るまで採掘が行われていた坑道を見て回るコース、もうひとつは「宗太夫坑」という江戸時代に掘られたという坑道を見て回るコース。せっかくなので、2つとも見て回るコトにしました。

道遊坑と宗太夫坑は入り口が隣接しており、まずは道遊坑の方に進むよう言われました。で、坑道に入ってみるとなんでか知りませんが人が全然居ない。何故。

佐渡金山ってもっと観光客居るのかと思っていたので、逆にビックリでした。明治以降の坑道というコトで、坑道内に線路が引かれ、鉱石を運ぶ電池式の機関車が展示してあったりもします。

坑道内に居るとなにがなんだかわかりませんが、↓の写真撮った辺りが佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」の直下なんだそうな。

道遊坑を抜けたあと、順路の標識に従って少し山を登ると道遊の割戸を間近で見るコトができます。

山がV字にえぐれているのは人力で割られたからなんだそうで。ここは江戸時代の開山当初から採掘が行われていたそうで、山が割られて大穴が空けられてその下の地下もトンネルが掘られ、いや金を求める人間のパワーはスゴい……。よくよく見ると岩肌の一部が金色になっていて、頑張ればもう少し金掘れそう(?)。

このあと来た道を引き返して順路を進むと、土産物屋を経由して入り口に戻ります。で、今度は宗太夫坑の方へ。こっちにはそこそこ見物客が居り、しかも坑内のあちこちに妙に造形がリアルな動く人形が置かれ、江戸時代当時の様子が再現されてました。こっちだけ見る人が多いのかな。

開山時の神事を再現したものもありましたが、ぱっと見『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のワンシーンかと思いましたよ。

ここから少し離れた場所に佐渡奉行所とか選鉱場なんかもあるみたいなんですが、そちらは今回はパス。もうちょっと時間に余裕があれば……。

以前見物した石見銀山なんかは徒歩で回れるくらいの比較的狭いエリアに銀山と街が密集していたんですが、佐渡はもうちょっと施設が散らばっている感じですかね。石見銀山は狭いエリアに神社や寺が数多くあり、鉱山労働者の短命さがうかがえたんですが、佐渡金山の場合この坑道だけ見るとその過酷さがあまりピンと来ないかな。

金山を見物したあとは、ぼちぼち両津港の方へ戻る……んですが、せっかくなので佐渡金山の前の道を山の方へ上っていく大佐渡スカイラインを経由していくコトに。ここも特に有料道というワケではありません。

途中の展望所からは、佐渡島の真ん中のくびれた部分の端から端まで、両津湾真野湾が一望できます。これは絶景。

あとはそのまま山を下り、インプレッサを返却して帰りの船(再びジェットフォイル)に乗り込んだのでした。

ぽんしゅ館

新潟のフェリーターミナルに着いたあと、晩飯と土産物を買いに新潟駅方面へぶらぶらと。晩飯は目当てにしていたお店(ググって見つけた評判良さげなとこ)が超満員だったため、もう歩き疲れて他の店を探す気力もなく新潟駅前の王将で食べるという有様でした。

で、メシ食ったあとにこれまたちょっと気になっていたぽんしゅ館というお店に行ってみたりして。新潟越後の酒蔵全て(その数実に93蔵)が利き酒できるというお店で、越後湯沢駅とこの新潟駅にあるみたいです。ここの3階に利き酒コーナーがあり、500円払うとお猪口5杯分、好きな銘柄のお酒が飲めるという仕組み。

べらぼうな種類があるため、5種類といってもどれを飲むべきか迷ってしまうワケですが、人気ランキングやスタッフのオススメ銘柄が掲示されていたため、それを元に5種類選んで飲んでみました。

  • 越の寒中梅(原酒)
    • 人気ランキング10位。辛口だけどすっきり飲みやすい。
  • 君の井 蔵秘伝
    • スタッフのオススメ銘柄。純米吟醸山廃仕込みのすごく独特な味わい。万人ウケする味では無いけど、ツボにハマる人も多そう。
  • のぱ
    • スタッフのオススメ銘柄。名前からして只者ではない。味は……味は……敢えて何も言うまい。
  • 麒麟山 ときかぜ
    • スタッフのオススメ銘柄。純米じゃないんだけど、醸造アルコールの嫌な風味が無くてスルッと飲める。軽いのでお酒あんまり強くない人にもいいかも。
  • 越後鶴亀
    • 人気ランキング1位。辛口だけどフルーティ、香り豊か。ああ、これは美味い。ツマミとか無くても良い。1位なのも納得。

そんなワケで、ときかぜと越後鶴亀をお土産に買って帰りました。越後鶴亀はたぶん愛知でも買えるけど、ときかぜは新潟県内限定販売らしい。

しかしさすが日本一の米所、日本酒の銘柄数も半端ない……。

……続く。