大須は萌えているか?

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連休に暗峠(くらがりとうげ)をぶらぶら

先日の三連休、家に届くはずのiPhone Xを待ち受けてずっと部屋の中でいじり続けようかとも思ったんですが、久しぶりの天気の良い週末にずっと引きこもるのはあまりにもノーフューチャーだと思ったので、ドライブがてら出掛けてきました。大阪と奈良の県境にある暗峠(くらがりとうげ)に。

……ここも大概ノーフューチャーな名前だね。

なんでこんな場所に出掛けたかというと、ここに日本最大の斜度を誇る坂道があると聞き、なんとなくそれを拝んでみたいと思ったからです以上。一応、この峠道は国道でもありクルマも通行できるんですが、相当細い道で離合できる場所もロクに無く、万一対向車に出くわすとエライ坂道を延々バックする羽目になるので相当にチャレンジングかと思われます。

私は運転ヘタクソなサンデードライバーなので、近い場所までクルマで行き、そこから電車で行くコトにしました。クルマ使わずに大阪まで新幹線で行ってそこから近鉄使うという手もあったんですが、この日は同行を希望する奇特な知り合いが一緒だったので、ガス代高速代ワリカンできましたし。そんなワケでまずはクルマで東名阪~新名神京滋バイパスと辿って、奈良県生駒駅へ。

……さらっと書いてますが、3連休で久しぶりに天気の良い週末だったというコトもあり、東名阪や京滋バイパスへの分岐付近はかなりステキな渋滞模様でした。

ともあれ、生駒駅の地下駐車場にクルマを置き、近鉄奈良線大阪府の枚岡駅まで行き、歩いて暗峠を越えて再び奈良県に入り、南生駒駅まで行って近鉄生駒線生駒駅に戻るというルート。徒歩で歩く区間は7kmもないくらいなので、普通に歩く分にはなんとかなるやろ、と思ってました。このときは。

枚岡駅に到着すると、目の前に河内国一宮である枚岡神社があるもんだからせっかくなので参拝。七五三の親子連れがめっちゃ多くてアウェイ感ありました。

参拝後、神社の前の路地を通っていき、暗峠を越える国道308号を目指します。にしても、この辺古くから人が住む土地ってのもあるんでしょうけど、道がめっちゃわかりにくいのね。Googleマップが無かったら遭難してた。例えば、下の写真の道ってどっちに進めばいいかぱっと見でわかります?

で、なんとか国道に合流。この細い道が……酷道

「日本最大斜度の坂道がある」というコトだけに気を取られておりましたが、最大があるだけでなく、平均的にもスゴイ坂道なのね、この道。ずっときつい上り坂が続くワケです。運動不足の人間は死ねます(死にました)。てか、こんなとこクルマで通るのもイヤですが。

途中から民家も無くなり、神社の禊行場なんてのもありました。汗だこだったので水を浴びたい気分でしたが。

とはいえ、クルマの往来はそこそこあり、歩いている間に何台もクルマが通り過ぎていきました。登っていくクルマはやはりというべきか、かなりエンジンぶん回してるもんだから近づいてくるとすぐに分かります。

道中には神社の他お寺や、なんかあちこちの神様を寄せ集めたような石碑群も。きつい峠道ですし、昔から信仰・修行の場でもあったりしたんでしょうか。

ここまでせいぜい2kmくらいしか歩いてないハズなんですが、私はすでに死にそうになっていました。一緒に行った知り合いは余裕の表情で、「なにもうへばってんですかププーwwww」みたいな感じだったのがなんとも屈辱的だったワケですが、仕方ねえだろ俺インドア派なんだから!(逆ギレ)。

そして上の石碑群からもうちょっと行ったところに、日本で最大の斜度を誇るとされる地点がありました。このヘアピンカーブのイン側の部分がそれ。

iPhoneで撮ったパノラマ写真の方が、勾配のエグさがわかるかも。

ここで写真撮ってる間にもクルマが通り過ぎていったんですが、登るクルマはもちろん、下るクルマもイン側には近づこうとせずアウト側を大回りしてましたね。下りだと下手すりゃバンパー底打ちしそうだよね。

ドリフト族が居るワケでもないのに大量に残されたタイヤのブラックマークが印象的。

ここからもうちょっと進むとやや勾配が緩やかになり、これまたどっちに進めば良いのかようわからん分岐が現れます。標識をちゃんと見ればわかるんですが。

そしてこっちをじっと見ている猫が居たので一枚いただきました。

そしてようやく奈良と大阪の県境、暗峠の頂点に到達。3キロも無いくらいの道のりでこんなにクタクタになったの初めてですわ……。

ハイキングコースとしては結構知られた存在のようで、歩きに来た人たちが結構たくさんいました。一応、お店で食事もできる。近辺に敷き詰められている石畳は江戸時代に郡山藩が敷き詰めたものだそうで、参勤交代のルートになっていたんだそうな。

……てことは江戸時代、この道を籠担いで登ってたんだよね。うへえ。この近辺には郡山藩の本陣も置かれていたようですが、今となっては妙に目立つ字体の石碑だけがありました。

ここからは奈良県側の町並みもよく見える。

あとはひたすら下りなんですが、奈良県側には見事な棚田もあるんですねぇ。

「日本最大斜度の坂道」を見たいだけの理由でここまで来ましたが、ハイキングコースとしてもなかなか良い場所でした。上り坂はマジ半端ないけど。登り⇒平坦⇒登り……みたいな感じならまだ良いんですけど、ひたすらキツい登りなんですよ。おかげですぐに息切れする有様。ここを自転車で登る人もいるみたいですが、ホントどういう肺活量してるんですか。

まぁ、話のタネに一度くらいは行ってみると良い場所かも。

なお、帰りは高速の渋滞を嫌って、下道を辿って信楽に抜け、そこから新名神乗って帰りました。正直こっちのが速かった……。