なんか最近結構伊勢湾岸道で大きい事故があれこれ起きているような気がするんですが、また1件悲惨な事故が。
伊勢湾岸道:追突され父子3人死亡 故障、車線で停車中- 毎日jp(毎日新聞)
停車しているクルマにトラックが突っ込んだという、そこだけ聞くとありがちな事故ではあるんですが、この事故の特殊なところはクルマが停車していたのが伊勢湾岸道の真ん中の車線だというコト。このクルマはレンタカーで、走行中に故障が起きそのまま止まってしまったらしい。
愛知県飛島村の伊勢湾岸道で26日、乗用車がトラックに追突されて乳児ら3人が死亡した事故で、追突された車の助手席でけがをした東京都調布市の山口喜和(きわ)さん(30)が県警に「アクセルを踏んでも車が進まなくなった」と話していることが分かった。車はそのまま車線上に止まり、事故に遭った。県警は、車に何らかのトラブルが起きたとみている。
どういう故障だったのか?
最近のクルマで走行中にアクセルが反応しなくなるなんてシャレにならないトラブルが起きるのか……というのも驚きなんですが、「伊勢湾岸道の追突事故は車のせいか? : web-g.org」という記事を拝見しそこから追っていくとこのレンタカーは日産ティーダらしい。
んで、ググってみるとティーダを対象としたリコールがあったりもします。
どちらもティーダが対象に含まれており最悪の場合走行中にエンストするとされているんですが、前者は平成16年9月~18年4月生産の初期型のティーダが対象となっており、後者は平成19年10月~20年5月のものが対象。事故車両のフロント周りを見ると平成20年1月以降の後期型かなぁという気がするので、関係するとしたら後者。
ただこれらのリコールはリレーや配線の問題なんですが、それとは別に日産車はスロットル(大雑把にいうとエンジンへの吸気経路)の汚れでアイドリング不調になったり、最悪エンストするようなコトがままあるらしい。そういや私が乗ってたインプレッサ(GC8 F型)はエアフロメーター(エアクリーナー通過後のスロットルに流れる空気の量を測定するもの)が汚れるとアイドリングが大変不調になったりしましたが……そういやGC8のエアフロって日産系と共通だったっけ?
一口に「スロットルの汚れ」といってもエアフロを含んでるのかどうかようわかりませんが。しかしアイドリング状態からのエンストならまだしも、走行中(しかも高速道路)にエンストとなるとちょっと経験したコトないですけどね。走行中の問題となると、上記リコールに絡んできそうな気がするんだけども。
そういう意味では、日産がどうこう以前にレンタカー会社が自分とこのクルマをちゃんと整備に出してたか、リコールが掛かったときにちゃんと対応していたかが気になるところではあります。
事故は避けられなかったのか?
故障の原因はさておき、ドライバーの判断で事故を避けるコトはできなかったのかという点も気にはなります。
事故の記事を見ると徐々にクルマが停止したみたいなんですけど、その間にせめて路肩に寄せられなかったのかなぁと。高速道路のど真ん中に停車するなんてのはどう考えてもリスクがでかすぎます。
伊勢湾岸道って臨海工業地帯を通る関係上、明け方でもトラックがバンバン通ってたりして左側車線に入り込めなかったというのもあるのかも知れませんが、ハザードランプを点灯させて助手席の人間が手を振るなりして合図すれば気づいて貰えると思うんですけど(ハザードランプはそのためにあるのであって、サンキューの意味で使うものではない)。気が動転しててそこまで気が回らなかったというのはありそうですが。
一方でトラックの方は車間距離詰めすぎてたのは間違い無いでしょうね。
「前方をよく見ていなかった。前の車が車線変更した途端、目の前に乗用車が現れた」と供述している。
特にトラックは前のクルマにぴったりくっつけて走るシーンを多々見かけますが、前走車も背の高いトラックだったりして前方の視界をふさがれ、前走車の車線変更により突然目の前に障害物が現れたら対応できるワケ無い。それに、高速道路の真ん中に止まってるクルマが居るかも……なんて想定したコトも無いでしょうし。
ただ、クルマが道の真ん中に止まっているコトはあまり無くても、トラックの荷台から落ちたと思われるモノが転がってたりするコトはたまにありますからね。私は一度道の真ん中に冷蔵庫が転がってるの見ました。あと畳とか。そういうケースを考えると、前走車が背の高いトラックやバスだったりして前方の見通しが良くない場合、十分な車間距離を確保するのは鉄則でしょう。
ともあれ、改めて高速道路を走る上でのリスクを思い知らされた事故でした。明け方の伊勢湾岸ってついこの前四日市に写真撮りに行ったときに走ったシチュエーションだし。自分も気をつけよう……。