※画像多めです
男は黙って軽トラック。
……先日、ひょんなことから名古屋モーターショーに行ってきました。モーターショーなんて随分久しぶり。 名古屋モーターショーってむかーし一度くらい見に行った記憶があるんですが、もう何年前だったかも思い出せない程度に昔です。印象としては東京モーターショーの出涸らしくらいのイメージ(失礼)なんですが、今回見に行った感じ概ねその印象通りだったかな(重ねて失礼)。
とはいえ、気になるクルマもそれなりに有ったので、てきとーにご紹介。
ホンダ
まず見物したのがホンダブース。入り口に近い方にNSXコンセプトがドンと展示してありました。
これカッコいいんだけど、言われないとNSXって感じしないんだよなぁ……。
そしてその隣にあったのがS660コンセプト。ただ今開発中の、軽規格のスポーツカーですね。
なんかもう全然「軽」って感じじゃないですけど……。しかし思いの外カッコいい。どれくらいの価格帯で売る気なんでしょうかコレ。
スバル
スバルブースではGT300仕様のBRZが展示してありました。会場内で展示されていたレーシングカーはコレだけというのがちょっと寂しかった(三菱はEVラリーカー展示してたけど)。
んでもってやっぱり気になるのはこちら↓のレヴォーグ。レガシィの後継車として東京モーターショーでお披露目されたばかりのクルマですね。
最近のスバル車のデザインはあんまり好きじゃ無かったんですが、コレはアリですねぇ。なんというか、スバルらしい格好良さが戻ってきた感じ。
それからコンセプトカーとして展示されていたのが「クロススポーツデザインコンセプト」。スポーツカーに実用性をプラスしたようなコンセプトみたいですが、なーんかちょっと中途半端にも見える……。
トヨタ
トヨタブースで気になったのは、なぜかタクシーのコンセプトカーが展示されていたコト。
これよく見ると、ドアのところに懐かしいカタカナの「トヨタ」ロゴがあしらってあり、これがなかなか良い味出してます。なんでも豊田社長がタクシー車両にかなりの思い入れがあるみたいで(⇒ブログ:トヨタ社長、タクシーへの想い | Reuters)、この車両もそうした流れの中から出てきたものなのかなぁ。
このクルマ、室内の開放感が高く、かつ客席からクルマの進路や到着予想時刻も確認できるようになっており(⇒ 【東京モーターショー13】トヨタ JPNタクシー | レスポンス)、なかなかタクシーとして悪く無さそう。
あと気になったといえば、ボディにジーンズの生地を張り込んであるカローラフィールダー。
……これ雨が降ったら車重かなり重くなりますよね?
さらにもうひとつ、燃料電池車FCVコンセプト。現行型のSAIをさらにエグくしたようなデザイン。レクサスで顕著なんですけど、最近トヨタはかなりデザイン攻めてて面白いですね。さすがにこのまま出すことはないだろうけど。
水素は電気に比べて充填に時間が掛からない、航続距離が長いのがウリになるみたいですが、車両そのものの値段がクッソ高かったり、インフラがいつ頃までに整備されるのかよくわからん状態だったりと、課題は多そうですね。
ダイハツ
ダイハツでは両側観音開きの「DECADECA」というクルマが展示してありました。これ荷物むっちゃ積み込みやすそうだし、こういうの一台あると便利そうね……。
そして新型コペン。なんかいかつい顔になりましたねぇ。スポーツ路線を強くアピールしていくんでしょうか。ホンダのS660とキャラ被りそう。
コペンはなんかのケータイみたいに「着せ替えボディ」がひとつのウリみたいですが、これどうなんですかね。
ボディの外版がパコッと外れるようになってると、盗まれたりしないかと心配になったりもするんですが……その辺は対策してあるんでしょうけど。あるいは、事故ったときに脱落して周囲のクルマに直撃、なんてコトはないよね?
日産
日産は隅にポツンと置いてあったダットサンがステキでした。日産初の量産車。
ハイブリッド専用車として生まれ変わったスカイライン、フロントマスクはなかなかカッコいい。
ただ、高級HVとして先を行っているレクサスに対抗するにはなんか物足りないような。「スカイライン」というブランドだけではちょっと……。
コンセプトカーとして展示してあった「ブレードグライダー」はアリですね。1人用でこの未来感溢れるコクピット、こういうの売ってくれたら買っちゃいそう。事故ったとき怖そうだけど。
トヨタもi-ROADみたいな一人乗りのコンセプトカー出してましたけど、これからの時代こういうパーソナルモビリティの市場も程なく出来上がっていくんじゃないですかね。独りモン多いし。
三菱
三菱はなんか妙にEV・PHVを強調してた感じ。でーんと展示してあったアウトランダーのラリー車はPHV、MiEV EvolutionⅡはパイクスピーク挑戦用に開発されたEV。
そして軽トラもEV仕様に。
三菱ってアウトランダーPHVの不具合発覚後またイメージだだ下がりな印象なんですが、その後販売は持ち直しているんでしょうか。トヨタやホンダではなく、三菱を選ぶに足るポイントというのがあんまり見えてこないんだよなぁ。
輸入車もろもろ
国産メーカーを一通り見た後は輸入車の方も覗きに行ってみましたが、こちらはコンセプトカーみたいなモノはなく、なんか新車即売会みたいな雰囲気となっておりました。
フェラーリは458スパイダーとF12ベルリネッタが。F12の赤はかなり濃い色なんですねぇ。すげー目立つ。誰か買ってください。
メルセデスブースにはA250も展示してありました。両脇をSLSとSクラスに挟まれているというちょっと気の毒な状態ではありましたが……。
輸入車の中で一番人が集まっていたのがゴルフ。カーオブザイヤー獲ったばっかだしね。ただ見ているのがスーツ姿のおじさんばかりで、みんな業界の方だったのかも……。
プジョーブースには2014年春にデリバリー開始されるRCZ Rがありました。なかなかカッコいいクルマではあるんですが、外からちらっと内装を見るとやっぱりそこまで良い感じがしないんだよなぁ……。値段を考えると、ですけど。
会場の一番隅の方にあったBMWブースにはコンセプトM4クーペが置いてありました。
このクルマ、プロダクトモデルがグランツーリスモ6で世界初公開されるという面白い流れになってたクルマですね。ぱっと見、コンセプトとほぼ近い形になってるっぽいですが。フロントバンパーの造形がそそる。
『グランツーリスモ6』上でBMW M4 クーペが世界初公開 - NEWS - グランツーリスモ・ドットコム
そして最後にミニ。「くまモン」とのコラボモデルが展示されてました。
しかし、それ以上に目立っていたのがこのアヒル。なんなのこれ。
そんなこんなで
ぐるっと一回りした感じ、そこそこ面白いクルマはあったんですけど、個人的に「これだ!」という一台が無かったかなぁ。
国内メーカーの新車やコンセプトカーをざっと眺めてると、EV・PHVのような環境性能と、スバルのアイサイトのような衝突安全性が今のクルマのセールスポイントなのかなぁと思うんですが、どのメーカーも同じような部分をセールスポイントにしちゃってて、差別化しにくくなっちゃってるというか。
逆に、今まで「オール80点主義」と言われ凡庸なクルマの象徴であったトヨタ(レクサス)がここんとこ一番デザインで頑張ってるよーな気も。
あと、次世代のコンセプトカーは何も展示して無かったものの、スマホ連携やドライバーズシートのインターフェイスについてのコダワリをPRしていたマツダも他とはちょっと違った切り口で良かったかな、と。写真全然撮ってないんですけど。
それからホンダはS660を早く発売しましょう。