大須は萌えているか?

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F1[13] ハンガリーGP予選

新しいタイヤが投入され勢力図に変化はあるのか……F1ハンガリーGP予選。

予選結果:
FORMULA 1 MAGYAR NAGYDIJ 2013 - The Official F1 Website

予選後ドライバーコメント:
Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

予選後記者会見:
FIA post-qualifying press conference - Hungary - The Official F1 Website

ベッテルが余裕かと思いきや

今回からまた新しいピレリタイヤが投入され、各チームの戦力にどれくらいの変化があるかが見物だったんですが……なんか予選順位をパッと見る限りはそこまで大きな変動無さそうですね。

しかし今回、フリー走行からレッドブルの好調とメルセデスの不調が伝えられていたため、予選でもベッテルが楽にポール獲っちゃうのかな、と思っていたんですが、なぜかポールはハミルトンの手に。ベッテルも善戦しましたが2番手。結局メルセデス、予選では速いままじゃん。ロズベルグも4番手に付けているしね。ハミルトンはP1と伝えられた無線を聞いて素で驚いていたのが面白かったですね。

これでハミルトンのポールは3戦連続。メルセデスが云々というより、彼が今ノレているってコトなのかも。

ベッテルにしてみれば2番手は誤算でしょうが、レースディスタンスを考えるとレッドブル有利ではあるでしょう。路面温度も高そうでタイヤには厳しそうだし。まずはスタートでハミルトンの前に出られるかどうか。まーベッテルにあんまりぶっちぎって欲しくないので、個人的にはハミルトンに従う形で1コーナーに入っていっていただきたいところではありますが。

あと、極めてオーバーテイクしづらいと言われるこのコースではポールポジションの優位性が高いと言われてますが、川井ちゃんがこのコースにおけるポールからの勝利が意外と多く無いと指摘していたのは興味深いところ。確かに去年はハミルトンがポールトゥウィンを飾ってますが、2011年は3番手スタートのバトンが優勝、2010年は2番手スタートのウェバーが優勝、2009年は4番手スタートのハミルトンが優勝、2008年は2番手スタートのコヴァライネンが優勝。

2007年にはハミルトンはポールトゥウィンを飾っており、ハミルトンが得意としているなぁという印象はあります。ハンガロリンク3勝のうち2回がポールからのスタートだし、そう考えると今回も意外とハミルトン頑張っちゃうのかも……という気もしますが、メルセデスの決勝レースペースがどうなりますかねぇ……。

グロージャンは新しいタイヤがお好き?

そして3番手に飛び込んできたのがロータスグロージャン。3番グリッドは今季ベスト。フリー走行のときからずっと調子は良かったみたいで、新しいタイヤとの相性がハマったんですかねぇ。グロージャン自身、去年も予選2番手スタートから決勝では3位表彰台フィニッシュしているコースなので、コース自体もハマっているのかもしれません。

一方で去年2位表彰台に上がったライコネンは6番手。こちらは新しいタイヤに対する違和感を口にしています。特にフロントが違うらしい。

Maybe the new tyres are a bit different - especially on the front - so it's been hard to find a good setup.

via: Kimi Raikkonen:Qualifying - selected team and driver quotes - The Official F1 Website

雰囲気的にはロータスの2人でちょっと明暗が分かれた感じですが、しかし去年のハンガリーライコネングロージャンの後方からスタートして決勝で巻き返しましたからねぇ。今年も同じパターンになるのかどうか、注目。

そういや、グロージャンは予選後の車検で問題が見つかり、危うく3番グリッド取り消しになるところだったみたいですね。

Grosjean escapes penalty for post-qualifying floor test failure - The Official F1 Website

結論としては、Q2走行中ターン11の縁石に乗り上げた際の損傷によるものとされたので事なきを得たようですが。これ、車体の歪みの許容範囲を規定したテクニカルレギュレーション30条17項5の問題みたいです。

車体は、車両中心線上とその左右100mmの3つの異なる点に2,000Nの負荷が垂直にかけられた場合に、垂直方向に5mm以上歪んではならない。

(中略)

さらに、この領域で試験される車体には、試験で使用される負荷を加えることによって認められた歪み量(試験負荷を上回る一切の線形たわみも含む)を超えることのできる構成部品が一切含まれていてはならない。

via: 2012FIAフォーミュラ1世界選手権規則書 技術規則 日本語版(2012年3月9日発行版)(PDF)

んで、グロージャンのマシンのフロアパネルでここで許容している以上の歪みがあったというコトみたいですね。

そのほか

フェラーリアロンソは5番手。イギリスやドイツに比べればマシなんですが、どうも「良くて予選5番手」というのが今のフェラーリ。タイヤが新しくなってもその傾向は変わらないようです。マッサも7番手と可も無く不可も無いポジション。

それからトロロッソのリカルドがまたQ3進出を果たし、8番手。Q3進出はこれで3戦連続。ウェバーの引退表明以来、すげーアピールしてますね彼。実際問題、最近では来年のベッテルのチームメイト候補としてライコネンよりも有力視されてる感じが。パフォーマンスレベルで言ったらライコネンのが上だと思うんですけどね。ただ、リカルドの方が伸びしろはありそう。

これまたQ3進出を果たしたペレスもお見事でした。フリー走行でクラッシュし、メカニックが突貫でマシンを修復しての予選出走だったみたいですが、Q1はまだマシンが馴染んでなかったのかギリギリの通過だったものの、Q2も見事にクリア。バトンがQ2でノックアウトされただけに、これは上出来でしょう。決勝はミディアムスタートになるので、どうなるか気になるところ。

上位陣は皆予選で早々にソフトタイヤを投入し、決勝ではさっさとミディアムに履き替えてあとを乗り切る戦略。そうなると問題は1回目のピットストップタイミングをどうするか、ですかね。