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『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』の話の流れを書き出してみる(ネタバレ)

先日、最速上映に続き二度目の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』を観てきました。そんなワケで改めてまどかの話でも書いてみたいんですが、動員100万人超えたっていうし、さすがにネタバレ気にする時期でもなかろうと思いますのでネタバレ全開でいきます。

とりあえずこの「叛逆の物語」の話の流れを整理しておきたいんですが、私の理解としてはこんな感じ↓。

  1. TV版最後でまどかが「円環の理」となり、世界の秩序が塗り替えられる。この際に世界が再構成され、鹿目まどかという少女は最初から居なかったことになり、人々の記憶からも消える(ただし違う時間軸の記憶を保持し続ける能力を持っている故か、ほむらのみ再構成前の記憶が残っている)。
    また魔女という存在も無くなったことで、魔女との戦闘で命を落としたマミと杏子は復活したが、再構築前に魔女化してたさやかは再構築された世界でも早々に魔力を使い果たし、あっさり円環の理に導かれて逝ってしまった(そしてベベと共にまどかの「鞄持ち」となった)。
  2. キュウべえも再構築前の世界(魔女牧場におけるグリーフシード養殖)のコトは一切記憶に無い状態になっていたが、インキュベーターとしての性質はそのままだった。ソウルジェムを濁らせきった魔法少女を消滅させてしまう「円環の理」というシステムに興味を持ち、その一部始終を観測するための計画を立てる。
    キュウべえが円環の理に興味を持つのは、もちろん好奇心などというモノでは無く、魔法少女の負の感情を溜め込んだソウルジェムを回収するシステムを我が物とするため(つまりまどかが書き換えた秩序を元に戻そうとしている)。
  3. キュウべえの計画とは、程よく濁ったほむらのソウルジェムを、外部からの干渉を遮断するフィールドで囲い込んでしまうコト。これにより円環の理から隔絶されたソウルジェムはどうなるのかを観測する。
    また、このフィールドは外部からの干渉を遮断する一方、内部から外部の存在を連れ込むことは可能となっており、ほむらが無意識的にその存在を求めた者のみが入るコトができる性質を持つ。そのため、もし円環の理がほむらへの接触を試みてくるならばキュウべえとしてもその存在を特定しやすくなる。
    これにより、ソウルジェムの消滅ないしは回収されるシステムの一部始終を観測し、あわよくばそのシステムを支配しようという算段。
  4. フィールドの中で魔女化寸前のほむらは自身のソウルジェムの内側で仮想の見滝原の街を丸ごと構築し、その世界に魔法少女たちを招き入れる。その中に(本来世界に存在していないはずの)まどかも、さやかも、べべも居た。
    普段からほむらが円環の理のコトを「鹿目まどか」と呼んでいたコトから、キュウべえはこのまどかが円環の理であると見抜いていた。ただ、ほむらもまどかも自分の正体についての記憶を失っていたため、キュウべえも人畜無害なペットのフリしてコトの成り行きを観測するコトに。
  5. 一方で、さやかとべべは記憶を失ったまどかのバックアップとしてこの世界に入り込んでいた。この2人はキュウべえの狙いも理解しており、その目を欺くために敢えてまどかの記憶を戻さずにほむらを救い出すタイミングを伺っていた。キュウべえが円環の理として認識しているのはまどかのみであり、さやかとべべはキュウべえの目から逃れやすかった。
  6. しばらくは平和な魔法少女ライフを満喫していたほむら、でもふと世界がおかしいコトに気付き、杏子を誘って出掛けたバスツアーを経て徐々に(中途半端に)記憶を取り戻す。この世界の構造は魔女の結界そのものだと。 この世界には魔女も魔獣もおらず、「ナイトメア」という存在が魔法少女の敵。そんな世界に魔女の結界があるとしたら……。
  7. そしてお菓子の魔女のコトを思い出し、「そういやべべって魔女じゃん!あいつの仕業じゃん!」と拉致の上ボコろうとしたところをマミに感づかれ大喧嘩。べべとさやかが二人を引き離し、ベベはマミに真相を話し、さやかはほむらにこの結界が「魔法少女の中の誰かが現状維持を望んでやったこと」だと示唆して去る。さやかのこういうとこ割とウザい。
  8. その後ほむらはまどかと遭遇、会話の中でこのまどかは結界内の作り物ではない本物だと確信し、「みんなと離れ離れになんてなりたくない」というまどかの気持ちを知る。これを聞いたほむら、「ああ、やっぱりまどかを円環の理になんてしちゃいけなかったんだ」と悟る。悪魔フラグ立つ。
  9. ほむらによる結界を作った犯人捜し最終フェーズ。そもそもまどかが結界内にいるというコトは、犯人はまどかが円環の理になる以前の記憶を有しており、まどかのコトも魔女のコトも知っていなければならない。
    ただ、さやかの「あんたが覚えているお菓子の魔女はこんなことする奴だった?」との指摘を勘案すると、べべの可能性は考えにくくなる。また、犯人の目的が現状維持を望むコトだとしたら、自分からそういう話をしたさやか自身も犯人とは考えにくい。
    マミはほむらとの戦闘中、魔獣のコトは思い出したが魔女のコトは知らなかった。そしてほむらは杏子に電話して、魔女のこと、まどかのことを知っているかと問う。まどかは知っているが魔女は知らないという杏子、そうなると残された可能性はただひとり、ほむら自身だった。
  10. ほむらはバス停に自身のソウルジェムを置いたまま、バスに乗り込む。ソウルジェムとの距離が離れても自分が生きているコトを確認し、自分自身が魔女になっていたのだと悟る。ほむらが真相を悟ると共に、結界内の世界が崩壊していく。
  11. キュウべえ先生のハイパーネタばらしタイムを経て、ほむらブチ切れ。「ほらほら、円環の理に救ってもらっちゃいなYO!」というキュウべえに対し、まどかをインキュベーターに触れさせるくらいならば結界内で魔女に成り果てることを選ぼうとするほむら。魔女化したあとは、マミや杏子に倒されることを望んでいた。
  12. しかしさやかとべべの手引きにより、まどか・マミ・杏子らが集まりキュウべえのフィールドを破壊する。その戦いの最中、まどかに会いたい、そしてまどかを助けたいという自分の気持ちに改めて気付くほむら。ただし、先に立っている悪魔フラグにより、その思いは「大人しく円環の理に導かれる」というものではなくなっていた。
  13. フィールド破壊後、ほむらを迎えにきた円環の理(っていうかまどか)をほむらが引き裂く。ほむらの説明によれば、これによって円環の理そのものが破壊されてしまったワケではなく、まどかが円環の理になる前の記録を奪ったとのこと。その際さやかとべべ(なぎさ)も円環の理から外れ、まどかと共に人間として現実世界に返り咲く。めでたしめでたし(?)

……って、話の流れを書き出してみただけで結構な分量になってしまったので、続きはまた次回で。記憶を頼りに書き出しているので、流れが変なとこあればご指摘いただければ幸いです。