先日、一泊二日でちょろっと出かけてきた話。例によって、鉄印集めと『駅メモ!』新駅集め目的でひたすら鉄道に乗る話です。
発端
誕生月である10月に、JR四国のバースデイきっぷを利用しての四国一周旅をしたりしたんですが、11月はスーパーフォーミュラやらラリージャパンの観戦に出かけたりもしていたので、鉄道旅に行くタイミングを逸しておりました。ただ、年内にもう一回くらいどこか行きたいよな……と思ってしまい、しかし正月休みの最中に出かける予定もあるので、自宅のある愛知県から一泊二日でサクッと出かけられる場所ってないかな……と。
まだ『駅メモ!』でアクセスできていない駅がある都道府県で一番行きやすそうなのは千葉県(実は房総半島がほとんどアクセスできていない)なんですが、千葉については期間限定で販売される「サンキュー♥ちばフリーパス」を使いたいなあと考えており、これの利用可能期間が今年の9月頭~10月末と25年の1月4日~2月末までとなっており、12月はちょうど対象期間外。
今年も発売!サンキュー❤ちばフリーパスで旅しよう♪|特集|千葉県公式観光サイト ちば観光ナビ
ただ、その千葉の北に目を向けると、茨城県のあたりもまだアクセスできていないエリアが多い。ならば茨城県方面に向かって、一泊二日の範囲で回れるだけ回ろう……というコトでルートを見繕ってみるコトに。
1日目
そんなワケで初日はまず東海道新幹線に乗って品川まで行き、京急に乗り換えて成田空港を目指します。京急つっても、地下鉄やら京成やら北総鉄道を経由するという、地方民にとっては難解極まる乗り入れをするやつなんですが。なんで成田空港を目指すかというと、途中の北総鉄道やらの駅が未アクセスだったので。
途中まで普通列車に乗っていき、印旛日本医大駅で空港アクセス特急に乗り換えたんですが、これがまあすごい混み方してました。人も多いけど皆でかい旅行用トランクなんかを持ち込んでいるので、スペースが圧倒的に足らない……。
成田空港自体、たぶん訪れるの初めてです。「日本一短い鉄道」を売り文句にしている芝山鉄道にも乗ってみたいところですが、今回はレーダーのみのアクセスとし、JR成田線に乗り換え。
ちなみに今回もJR東日本の「週末パス」を活用します。
成田で乗り換えて佐原まで行き、さらにここで鹿島線に乗り換え。以前にも香取神宮や鹿島神宮への初詣がてらこのへんの路線には乗っているんですが、まだそのときには『駅メモ!』やってなかったんですよね……。
このあたりの路線は首都圏からほど近いにも関わらず本数が少ないのでダイヤの事前チェックが欠かせませんが、上手く乗り継げるようになってたのは幸いでした。鹿島神宮駅では鹿島臨海鉄道へ乗り換えますが、こちらも同じホームですぐに乗り換えできました。鹿島臨海鉄道は週末パスのフリーエリアに含まれているので、切符の心配もなし。
鹿島臨海鉄道に乗車すること1時間弱、当然のように大洗で下車。
……いやべつにこれはガルパンおじさんだから、というワケではなく、この駅で鹿島臨海鉄道の鉄印がもらえるからです(大洗駅以外に涸沼(ひぬま)駅でももらえる)。しかし、基本的に鉄印は各鉄道会社ごとに一枚だけ買うようにしてきたんですが、この大洗では複数枚買わざるを得ませんでした。
いやこれはずるいだろ(?)。
ついでに大洗の街をぶらぶらしたいところなんですが、そこまでの時間が無いため乗り換え待ちの間に駅の周囲をちょっとだけ歩くに留めました。
大洗からさらに北上して水戸まで行き、ここでJRの水郡線に乗り換えます。その名の通り水戸と郡山を結ぶ路線なんですが、郡山への直通列車でも乗り通すのに3時間以上かかります。加えて、途中で常陸太田へと向かう支線が分岐するんですが、こちらはレーダーでアクセスしてしまいました(あと、ひたちなか海浜鉄道も鹿島臨海鉄道からレーダーでアクセス)。
いかにもローカルな路線なのでそんなに混まないだろ、と高を括っていたんですが、水戸からしばらくは立ち席が出るくらい結構混んでましたね。水戸からしばらくは住宅街が続いている感じだったので、ここらへんは結構鉄道需要が高いらしい。さすがに水戸から離れていくにつれ、徐々に人は少なくなっていきましたけど。
水郡線に乗っている間に日もすっかり暮れてしまい、オマケに途中で対向列車の遅延が発生した結果トータルの乗車時間は3時間半くらいになりました。
この日の宿は米沢に取っており、郡山からさらに在来線を乗り継いでいこうと思っていたんですが、遅延が発生した結果乗り継ぎが間に合うか微妙な感じだったので、水郡線の車内からえきねっと使って山形新幹線の指定席を購入。週末パスは新幹線にも使えるので、こういうとき便利ではある。
実のところ、郡山に着いてみたら在来線乗り換えもギリギリ間に合うタイミングだったんですけどね。でも、山形新幹線もめっちゃ久しぶりだったのでまあ良し。しかも最新のE8系でした。
奥羽本線に入ってからは線路脇にけっこう雪が見えるようになり、米沢駅前では除雪された雪がこんもり積み上げられていてビビりました。自分が住んでいる愛知県の平野部では12月に雪を見ること自体が極めて稀なので。
あと、米沢駅って駅の近くにぜんぜんコンビニが無いのが不便……(しばらく歩いたところにはあった)。
2日目
今回、なんで米沢に宿泊したかというと、安いホテルがあったからというのもあるんですが、ここから米坂線に乗って今泉まで行き、山形鉄道に乗り換えて鉄印をもらおうか、と考えていたというのもあります。
ただ、米坂線も山形鉄道もそんなに本数が多くない路線であり、どうしてもそれなりの乗り換え待ち時間が発生しちゃうんですよね。山形鉄道に乗ったあとは仙台に抜けて常磐線ルートで東京方面に戻りたいと考えていたんですが、仙山線との乗り換えも難しそうなタイミング(山形~仙台間は鉄道よりも高速バスのほうが圧倒的に便利っぽい)。
んで、ホテルを予約したあともうちょっと考えた結果、奥羽本線で北上して左沢(あてらざわ)に寄り道しつつ新庄まで行き、そこから陸羽東線経由で古川に出たほうが待ち時間が少ないことが判明。この辺の路線もまだアクセスできていませんし、それならこっちのルートにしようかなと。米坂線や山形鉄道は9月の鉄道旅行時に乗りそびれたコトもあってリベンジしたい気持ちもあったんですが……。
そんなワケで米沢を6時すぎくらいに出発したんですが、まだ辺りは暗いまま。
山形駅で左沢線に乗り換えたんですが、これもマニアックなローカル線かと思っていたら6両くらい連結されておりビックリ。車内は混雑するってほどではありませんでしたが、そこそこお客さん乗っていました。
ただ、途中の寒河江(さがえ)駅で先頭2両より後ろは切り離して折り返しの列車になるとのこと。山形~寒河江間はまあまあ需要があるけど、そこから先の左沢までの区間は利用者がそこまで多くないって感じでしょうか。実際問題、時刻表を見ると山形発の寒河江止まりとなっている列車もけっこうあるようで。
終点の左沢まで乗ってみましたが、取り立ててなにかがあるワケでも無さそうな……。
他路線との連絡も無い盲腸線なので、そのまま折り返します。にしても、普通列車の行先表示にも新幹線が描かれているのはどういうことだろうか。
左沢線に乗っているときもパラパラと雪が降ったり止んだりといった天気だったんですが、再び奥羽本線に乗り換えて新庄へ向かっている間にはなかなかの雪になってきました。
列車の運行には支障無さそうでしたが、雪がめったに降らない地域に住んでいる身としては、どのくらい雪が降ると公共交通機関に影響が出るのかいまいちピンと来ないので、あまり降りすぎないでくれよ……と心のなかで祈っておりました。
幸い、新庄駅で降りたときには雪は止んでて良かった。ここからは陸羽東線に乗り換え……なんですが、陸羽東線って夏にあった大雨災害の影響で新庄から鳴子温泉の間が不通となっており、代行バスに乗っていく形になります。
ちなみに、同じく新庄で接続している陸羽西線もトンネル工事の影響で代行バス輸送となっており、加えて奥羽本線も新庄から北の院内までの間がこれまた大雨災害の影響で代行バスという、山形方面以外の3方向がすべて代行バスというちょっとすごい状態。
米坂線も今泉から先が長らく不通の状態が続いており、鉄道路線としては廃線になるのでは……という雰囲気になっておりますが、こちらはさすがにいつかは復旧する……んだよね?
代行バスの道中もそこそこ雪は降っており、道路もノーマルタイヤでは走れないようなコンディション。ところどころに除雪車も出動しているような状態でしたが、バスは快調に運転を続け、定刻通りに鳴子温泉に到着。雪国のバスは強い(?)。
鳴子温泉はかなーり前に一度来た記憶がありますが、駅前の雰囲気がまったく変わっていないですね。「なる子ちゃん」の看板も昔のままだ……。
時間に余裕があるならついでに温泉に入りたいところですが、残念ながらそこまでの空き時間は無し。駅のホームにはなにやら「臨時」と書かれた列車が止まっていましたが、これは「快速湯けむり号」ですかね?
非常に快適そうな列車ではありますが、私は普通列車に乗り込み古川へ向かいます。
古川からは10分ちょいだけ新幹線に乗り、仙台へ。こんな短い距離を新幹線乗るのもどうなのかとは思いますが、在来線で仙台行こうと思うとそのあとの乗り継ぎが上手くいかないもんで……。
仙台からは常磐線ルートで東京へ。以前、岩沼~いわき間は乗車していたんですが、そこから磐越東線に乗り換えていたので、常磐線はいわきから先が乗れていなかったんですよね。で、常磐線を乗り通すなら特急「ひたち」だろうと。
ひたちに乗るのは初めてだったんですが、仙台から東京まで乗るとなると、特急でも4時間半掛かるんですねえ……。新幹線なら1時間半程度なので、この区間をひたちで乗り通す人って乗り鉄くらいしか居ないよな……。
もちろん、さすが特急車両だけあってコンセントも備えられているので、長時間の乗車でもそこまで苦にはなりません。でもさすがに4時間は長いけど。道中、水戸線や関東鉄道竜ケ崎線にレーダーを飛ばすなどして、福島県と茨城県は全駅アクセス達成。あと関東地方で残っているのは千葉県だけになりました。東北地方はまだまだこれからという状態ですね。
東北地方って、本州を縦に走る路線と横に走る路線があみだクジのように走っていて、走っている本数がそこまで多いワケでも無いのでどういうふうに乗るのが良いのかよくわかっていません。東北地方だけでもあと3~4回は足を運ぶ必要があるんじゃないかと覚悟しているんですが、JR東日本がこれまた期間限定で発売する「キュン♥パス」が気になっているんですよねえ。
1日もしくは連続する2日間、新幹線や特急列車も含めてJR東日本全線が乗り放題になるというすさまじい切符で、これを使って2日間乗れるだけ乗ったらそこそこ捗るんじゃないかという気もしています。ただし、この切符は平日限定となっており、利用期間は2月13日から3月13日の1ヶ月間となっているため、私のように土日休みのサラリーマンにはなかなか利用しづらい切符となっております。JR的には大学生あたりの利用を見込んでいるんでしょうね。
なんとかこの期間に平日2日間有給取れないかと思うんですが、うーん……。