大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

現存最古の天守(?)・丸岡城見物

最近、うちのかーちゃんが日本100名城のスタンプラリーにハマっているみたいでして。その名の通り、日本100名城に設置してあるスタンプを集めて回るみたいなんですけど。リアル御城プロジェクト的な。スタンプラリーは2007年から実施されているみたいですけどね。

んで、クルマでいくつかの城に連れて行くよう命じられたもので、ドライブがてら出掛けてきました。行ってきたのは、滋賀県小谷城福井県丸岡城一乗谷朝倉氏遺跡。……一乗谷小谷城以前行っているんですが、丸岡城は行ったコトないし、現存12天守のひとつでもあるので、主にここ目当てで。

愛知県は非常に良い天気だったので雨の心配はまったくしていなかったんですが、途中関ヶ原の辺りからどんどこ天気が悪くなってきて、小谷城に着く頃には完全に雨となっておりました。なので、小谷城は史料館でスタンプだけ押して終了。ホント、平野部より北は別の国みたいに天気が変わりよる。

丸岡城

で、小谷城からさらに北陸道を進み、福井県丸岡城に到着。やっぱり天気はイマイチでしたが、かろうじて雨は降っていない状態。

小さいながらも風格を感じる天守ですね。築城されたのは1576年だそうですが、天守自体の建造年代はもう少し遅いとする説もあるようで。いずれにせよ、400年くらい昔のものであるコトは間違いないみたいです。愛知の犬山城かこの丸岡城が、現存する日本最古の天守となるみたい。なお、この天守は1948年の福井地震で一度倒壊してしまい、同じ部材でもう一度組み直したとのこと。

城のすぐ脇には「お静慰霊碑」なるものが。

由来を見てみると、柴田勝豊が丸岡城を築城する際、石垣が何度積んでも崩れるため、お静という女性を人柱にすることにした。お静は自分の子供を侍に取り立ててもらうことを条件に人柱となったが、天守完成後に勝豊は移封となったため、お静の約束は守られなかった。で、お静の恨みにより、毎年春先には堀が溢れかえるほどの雨が降るようになった……というお話。

恨み云々のくだりはともかく、こうした言い伝えが残るくらいなので、実際人柱になった女性が居たんだろうなぁ。丸岡城の石垣は「野面積」と呼ばれる自然石を割とそのまま積み上げているものなので、特に積み上げる際には困難が伴ったのかも?

石垣の中には名前が彫られている石もあったんですが、現代的な名前だし地震の修復工事の際のものかな?

よく見ると石垣の上に庇が設けられているのも特徴で、これは石垣内部に雨水が浸入するのを防ぐためのもの。こういうのも、古い城ならではって感じがしますね。

城の入り口脇には、石の鯱が。

オリジナルの鯱は木彫銅板張りだったそうですが、戦時中に銅板が不足していたためにこの石製のものと差し替えられたんだとか。んで、福井地震による倒壊からの修復時に、オリジナル同様の木彫銅板張りの鯱に戻したと。

天守の中は割とこぢんまりとしていて、階段もハシゴと言って差し支えないレベルで急角度になっているので、補助用の縄が張られているような状態。逆にこのバリアフリーなどという概念がカケラもないところが、昔ながらの城って感じがして良いんですけどね。

丸岡城の特徴のひとつとされているのが、これまた石製の瓦。

これは凍結しても割れないように、という雪国ならではの事情によるもの。この瓦1枚で20キロ以上の重さがあり、屋根全体の重さは120トンにもなるそうな。さらにここに雪が積もるんだから、建物に掛かる荷重は相当なもんですね……。

天守からの眺めはこんな感じ。この日は天気がイマイチだったのでアレですが、街が一望できる良い眺め。

天守のすぐ近くには資料館とちょっとした庭園みたいなのがあったんですが、紅葉がそこそこ紅くなってました。

庭園の隣には土産物屋兼食事処みたいなお店もあったので、ここで昼食。「福井県人セット」なるものがあったので頼んでみると、おろしそばとソースカツ丼の組み合わせでした。おろしそばが福井名物なのは理解していたんですが、調べて見るとソースカツ丼福井県発祥なんですねぇ。

一乗谷

丸岡城からだと東尋坊なんかも近いので、せっかくだから久しぶり行ってみるのも……と思ったんですが、また雨が降ってきてしまったのでパス。ずっと降ったり止んだりな天気でした。

仕方無いので、そのまま次なる目的地、一乗谷へ。一乗谷の朝倉氏遺跡も2度目の訪問となりますが、前回もパッとしない天気だったなぁ、そういや。ただ一応、到着したタイミングでは日が差してきておりました。

せっかくなのでまたぶらぶら見て回ったんですが、未だに結構な数の観光客が。諏訪館跡なんて、観光バスで乗り付けた団体さんがぞろぞろ居て大賑わいになってました。

この時点で太陽も顔を覗かせており、もう雨が降るコトは無いかな、と思っていたんですけどね。

館跡を見下ろせる位置にある紅葉はかなり黄色くなっておりました。

で、この直後くらいに再び雨が降ってまいりまして、慌ててクルマに戻ったのでした。天気がサッパリ読めん……。

帰り道は同じルートを戻るのも退屈なので、以前舞鶴から高山へ向かった時に通った国道158号線を通って東海北陸道経由で帰るコトに。前回は夜に走ったので景色が全然見られなかったんですが、白山や九頭竜湖を横目に見ながら走る景色はなかなかのモノですね。

途中、九頭竜湖の道の駅(九頭竜湖駅に隣接しているとこ)に寄ったら、見事な虹が架かっておりました。そりゃこんな天気だしね。

なお、ここの道の駅にはやけに気合いの入った恐竜の像もありました。しかもたまに動いて鳴く。

結構この辺は景色も良さそうだし、九頭竜湖目当てでまた来ても面白いかも……。