大須は萌えているか?

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岡山・広島で城と戦争遺跡巡り その2~大和と利根と甲標的

※この記事は、岡山・広島で城と戦争遺跡巡り その1~備中松山城編の続きです。今回艦これ成分多めです。

大和ミュージアム

備中松山城の次に目指すは呉。ここまで列車の待ち時間も少なく、かなり順調に来られてしまっていたため、15時過ぎくらいには呉に到着できました。なので、とりあえずホテルにチェックインして荷物を降ろし、周辺に出掛けるコトに。

で、まずは駅やホテルからもほど近い大和ミュージアムへ。2013年に訪れた時にも来ていますが、まーせっかく早く着いたんだし、寄っておこうと。それに前回来たときには艦これ始める前でしたが、どっぷりハマった今改めて訪れてみると、陸奥の41センチ砲もまた格別です(?)。

今回は特にコレといった特設展示は無かったみたいなので常設展示だけ見て回ったんですが、改めて見ても大和のシルエットはカッコいいですね。

あと、前回写真撮ってなかった近代化改装前の金剛に搭載されていたヤーロー式ボイラーも。ていうかこのボイラー、金剛から降ろされたあと平成5年まで暖房用として現役で稼働していたって一体……。

大和ミュージアム裏手から港の景色も。この日はずっと曇り空でしたが、雨が降るほどでは無かったのでまだマシだったかな?

「利根」で「とね」のカレーを食う

大和ミュージアムを見物し終えた頃には17時半くらいになっており、歩き回って空腹だったのもあり、ちょっと早めの晩飯を食いに行くコトに。呉では来年(2016年)3月末までの間、市内の飲食店で海上自衛隊護衛艦のカレーが食べられる「呉海自カレー」というイベントが実施されており、これはカレー食うしか無いでしょうと。

このイベント、海自が全面協力しており、協力店舗に対し各護衛艦の艦長から認定証が授与されたりもしているという力の入れよう。佐世保、横須賀でのGC1グランプリの盛況ぶりを受けてのものなのかは不明ですが、実に22店舗でそれぞれ違うカレーが用意されているという大規模なもの。

で、問題はどのお店で食べるかなんですが、大和ミュージアム隣にあるシーサイドカフェビーコンは「さみだれ」のカレー……なんですが、写真パンフレット見るとナンとカレーの組み合わせで、ランチ向けっぽい感じで夜食べるにはやや物足りなさそう。もう一件大和ミュージアム近くにある呉ハイカラ食堂も夜は営業してないみたい。

そんなワケで、少し歩くコトになりますが居酒屋 利根というお店へ行ってみるコトに。いやだって、店の名前がもう「利根」な上、そこで護衛艦「とね」のカレーが食えるんですよ?そんなワケで、大和ミュージアムから徒歩15分くらいかけて歩くコトに。

方角的に大和ミュージアムから線路挟んだ反対(北東方面)にあるので地味に遠いですが、道中にはかつて海軍下士官兵集会所として使用されていたという建物もあったりします。現在でも自衛隊の施設として使われているみたい。

「居酒屋 利根」はアーケードの本通から一本入った路地にあるので、ちょっと場所がわかりにくい。Google Mapに頼り切りでした。

まだ18時前だったせいか、お客さんが私一人という状態だったんですが、飲み食いしている間に地元の人たちがわらわらやって来て、結構賑やかなことになってました。

私はというとせっかく居酒屋に来たんだから、とまずはビールやら日本酒(地元の「千福」というお酒)やらを飲みつつ、つまみを適当に。小いわしの天ぷら美味しかったです。

んで、締めに「とね」のキーマカレーを。旭日旗まで立てられとる。

問題はこの時点で結構酔いが回っており、細かい味を覚えてないってコトなんですが。でも美味しかったのは間違いありません(いい加減)。ちなみにカレーはハーフサイズもありました。

この「呉海自カレー」イベント、お店で食べるとシールを貰え、数に応じて景品が貰えるようになってます。2枚で缶バッジ、5枚でピンバッジ、等。で、22枚全部集めるとカレー用の鉄板(海自で使われているっぽいプレート皿)が貰えるという。鉄板欲しいけど22枚はちょっとな……。

しかし、期間中にもう一回くらいカレー食べに行きたいような……。なお、ホテルに戻ったあと艦これの春イベント海域を少しやってみたんですが、簡単なハズのE-1からボコボコにやられてしまったのでやさぐれて寝ました。

大浦崎のP基地跡&波多見八幡山神社

ホテルで1泊後、レンタカーを借ります。この日は久しぶりにアクアにしました。

レンタカーを借りる際、店員さんに「今日はどちらの方まで行かれる予定ですか?」と聞かれたので「音戸や江田島の方まで行きます」と答えたところ「江田島の方は細い道が多いので気をつけてくださいね、今月2台事故に遭ってて……」などとコワイこと言われたので、安全運転で行きます。

まずは呉市外から南へ向かい、護衛艦「いせ」やアレイからすこじまなどを横目に見つつ音戸大橋を越えて倉橋島へ。島に入ったら東側へと向かい、倉橋公園という場所に行ってみました。

で、この公園の一角、音戸高校カヌー部艇庫がある場所に、「特攻基地大浦崎(P基地)」と書かれた石碑があります。

戦時中ここにはP基地と呼ばれた「甲標的」の生産工場があり、それと同時にここで搭乗員の訓練も行っていたとのこと。今では穏やかな砂浜が広がっていますが、そういう歴史を聞くとなんだかもの悲しい風景に見えてしまう不思議。

で、この公園の奥には県立の水産海洋技術センターという施設があるんですが、その隣の細い道を進んでいくと、センター敷地内に赤レンガの建物が残っていることが確認できます。

また、道路沿いには草むらに覆われた遺構らしき建物も。さすがに中には入りませんでしたが。

また、この近くの国道487号沿いにある八幡山神社というところには、「嗚呼特殊潜航艇」の碑も。

甲標的は特攻兵器では無いものの、性能がかなりアレだったり居住性も劣悪だったりして、乗組員にとっては相当過酷な環境だったであろうコトは容易に想像できますね。

拝殿の中には、「昭和六年九月吉日」と書かれた画も。優しそうな顔してますが、東郷平八郎でしょうか。

ここからさらに南の対岸の方まで行くと、もうひとつの特殊潜航艇基地「Q基地」の跡や、大和型に搭載された46センチ砲の開発にも使われたという「亀ヶ首試射場」跡もあるみたいなんですが、ちょっと遠そうなので今回はパスしました。亀ヶ首試射場へ行くにははかなり細い道を通るみたいなので、行くならかなり時間に余裕見て行った方が良さそう。

軍艦利根資料館

神社に参拝したあとは江田島に入り、まず江田島市役所近くにある軍艦利根資料館に行ってみます。昨日利根でとねカレー食べたし、行っておかねばと。

呉空襲で爆撃を受けた利根が大破着底したのがこの江田島湾というコトで、ここに資料館が建てられているんですね。

入り口に「見学希望の方は能美海上ロッジまで」みたいなコトが書かれていたので、資料館のすぐそばにあるロッジのフロントで見学したい旨申し出たところ、「本日はもう開いておりますので、ご自由に見学ください」とのこと。ただし室内の照明は手動でスイッチON/OFFする必要があります。

中はそんなに広いワケではありませんが、利根で使われていた軍旗やらコンパスやら士官机やら、なんと風呂まで展示してあります。

この浴槽、どうやって持ち出したんだろう……。あと、資料館の裏手には利根の慰霊碑もあります。呉では空襲で多くの艦が大破着底したり、民間人含め死傷者も多かったこともあり、戦争の記憶が色濃く残っている感じがしますね。

……長くなってきたので続く。