大須は萌えているか?

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「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」を見物してきた(前編)

F1モナコGPやらインディ500が行われていた先週末の土曜日、鈴鹿サーキットで開催された「SUZUKA Sound of ENGINE 2015」を見物してきました。

「Sound of ENGINE」は今年が初開催で、往年のレーシングマシンやらヒストリックマシン、最新のスーパーカーまで色んなクルマやバイクを集めたイベント。その中にはいくつかのF1マシンも含まれており、興味を引かれて鈴鹿サーキットへ出向いてみた次第。イベントは土日の2日間行われたんですが、私が出掛けたのは土曜日。そしてつい魔が差して、ホスピタリティラウンジ(ピットのすぐ上にあるラウンジ席)のチケットを買ってしまいました。

通常のチケットが土日通しで2,000円、対してホスピタリティラウンジは土日それぞれ一日のみで11,000円。まぁそれなりのお値段なんですが、ホスピタリティラウンジの特典として

  • 大会のプログラム(普通に買うと1,500円)が無料で貰える
  • ドリンク(ビール含む)飲み放題
  • 昼食(スペシャルランチボックス)付き
  • 駐車場付き(事前申し込み必要、グランドスタンドすぐそばの交通安全センターに駐められる)
  • ピット真上の観戦席から見物できる
  • 一休みしたくなったらエアコンの効いたラウンジでまったりできる

といった点があります。それにですよ、人気のあるレースだとこんな席もっと高額になるわ、そもそも一般に流通する数が少なくて手に入らないわで、私のように金も無ければコネも無い人間には縁の無い場所なのです。なので、どんな場所なのか一度味わってみたいなぁ、というのもありまして。

コンクール・デレガンス

んで、当日はメインゲートオープンの少し前に鈴鹿サーキットに到着、モータースポーツゲート脇から交通安全センターの駐車場に入り、クルマを駐めました。で、とりあえずGPスクエアの方に歩いて行ってみたらそのまま中に入れちゃいまして、まだほとんど人が居ないサーキットを堪能するコトに。

GPスクエアでは「コンクール・デレガンス」という催しが行われており、新旧様々な名車が展示されておりました。土曜の朝イチだったのでまだ準備中のクルマもあったんですが、とりあえず人が居ないウチに写真撮ってみたりして。

特に目に付いたのはまずブガッティT35。ちょっとタイプは違うっぽいですが昔の「カーグラTV」のオープニングに出ていたクルマですね。前方についてるクランク回してエンジン掛けるやつ。このクルマ見て以降、しばらくあの松任谷正隆作曲のOPテーマが脳内再生されておりました。

その横にはヴェイロンが置いてあったりして。同じメーカーの新旧の名車を一緒に見られるのは面白いですね。

それからアルファロメオ 6C 1750グランスポルト。戦前、エンツォ・フェラーリが惚れ込んだ伝説のレーシングドライバータツィオ・ヌヴォラーリのドライブでミッレ・ミリア優勝を果たしたコトもあるというマシン。

1960年代にこの6C1750グランスポルトを復刻しようと「グランスポルト・クアトロルオーテ」というクルマが作られ、こちらは日本じゃ「ルパン三世の愛車」として知られるようになったという。

新しいところでいうと、やはりラ・フェラーリですかね。F1譲りの「HY-KERS」を搭載し、トータルで1000馬力近いパワーを出す変態マシン。

ホスピタリティラウンジへ

GPスクエアでクルマを見物している間にメインゲートオープンの時間も過ぎ、人がぞろぞろとやって来た頃合いにトンネルをくぐってパドックへと向かい、ホスピタリティラウンジへ。

とりあえずコーヒー飲んで一息ついたあと、早速屋外観戦席に出てみました。

ここの一番いいところは、やはりピットレーンを間近に見られるところでしょうね。ちょうどF1マシンのフリー走行が行われていたので写真撮ってみたんですが、ピットアウトするマシンを上からアップで撮れます。

ただ、ホームストレートを走るマシンを撮るにはちょっとフェンスが邪魔かなぁ……。

しかしエンジン音もさることながら、ピットの上だとオイルやガソリンの臭いまで漂ってくるのが良いですね。エンジンサウンドと相まって何とも言えない臨場感があります。オマケに、このイベントではホスピタリティラウンジのさらに上の3階にあるホスピタリティテラスが開放されており、通常のチケットでも出入りできるようになってました。ラウンジよりはややコースが遠いですが、ここからでも十分楽しめそう。

また、2コーナー内側にある「激感エリア」も開放されていたので、実は通常チケットでもかなり楽しめたっぽい。ただ、当然ながらテラスと激感エリアは常に混雑してたので、写真撮りたい場合は場所を確保するのが大変そうでしたが……。

タイムトラベルパーキング

F1のフリー走行を見終えたあとは、パドック方面をぶらついてみるコトに。センターハウスすぐ脇にある駐車場では、「タイムトラベルパーキング」と題して1975年以前に製造されたクルマ・バイクが集まってました。

メカドック好きとしては、松桐坊主の愛車・セリカ1600GTVとかに目が行きますね。

あと、以前ホンダコレクションホールでも見たホンダ初の市販4輪車であるT360も複数台居たんですが、この現役バリバリ感がすごい。何気に荷台に載せてるバイクも稀少そうな感じがしますが……?

最後にも一つ、ピッカピカのシトロエンDS21。このクルマのUFO感は半端ない。今にも空飛びそう。

ピットガレージ見物

そしてピットガレージの方へ行ってみると、ガレージ内もある程度立ち入れるようになっており、整備中のマシンや展示車両を間近で眺められるようになっておりました。

93年のミハエル・シューマッハの愛機・ベネトンB193の「メゾネットウイング」も目の前で見られて満足。この特徴的なリヤウイングの形状、一番最初にやり始めたのは亜久里が乗ってたフットワークFA14なんですよねぇ。

B193はB193Aと呼ばれる開幕2戦を戦ったハイテク無し仕様と、アクティブサスやトラクションコントロールなどウイリアムズが先鞭を付けたハイテク装備満載のB193Bの2つに大別されるんですが、このマシンはメゾネットウイングやサイドポンツーンの「Rollerblade」ロゴを見る限りだと193Bっぽい。

ただ、リヤサスを見ると旧来のパッシブサスペンションに見えるんですけど、どういう個体なんでしょこれって(現役当時のB193Bのリヤ周りの画像が見つからないので当てずっぽうですが)。可動状態を保つために、メンテナンスがややこしいハイテク装備を取っ払ってる可能性もあるのかな?

それから、このイベントに来た目的の半分くらいを占めるのが、このトールマンTG184。アイルトン・セナがF1デビュー時に乗っていたマシンですね。

大雨のモナコで、トップを走るプロストをあと一歩のところまで追い詰め、セナがその「レインマスター」っぷりと、後の「モナコマイスター」の片鱗を見せつけたマシン。ちょうどモナコGPが開催されている週末にこのマシンを見られたのは、なかなかに感慨深いものがあります。

……長くなってきたので続く。