大須は萌えているか?

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F1[16] 中国GP 予選

ウェットの予選になるかと思いきや、ほぼドライコンディションでした。F1中国GP予選。

中国でも流れはロズベルグ

ポールポジションロズベルグ。そしてハミルトンは2番手……ではなく最後尾。どうしてこうなった。そもそもが金曜日の段階でハミルトンはギヤボックス交換により5グリッド降格が決まっており、この時点でロズベルグが相当有利な立場に居たんですよね。

で、予選になったら今度はMGU-Hがトラブってしまったようで、Q1でアタックラップに入るコトができないままセッション終了。ロズベルグにしてみれば決勝が始まる前から笑いが止まらない状態に。しかしなんだ、開幕からここまでハミルトンに悪い流れが集中するって結構驚きですね。

そしてさらに意外だったのは、ハミルトンの代わりにフロントロウに飛び込んで来たのがフェラーリ……ではなくてレッドブルのリカルドだったコト。ここまでクソ長いストレートを持つこのコースで、タグ・ホイヤー(という名のルノー)PUがここまでの速さを見せるとは。

かたや、ワークス・ルノーは2台揃ってQ1落ちを喫しているので、PUの不利をここまで覆して見せたレッドブルのマシンの総合力を賞賛すべきなのかもしれません。あのリカルドの新型ヘアスタイルが空力に有利に働いたという都市伝説も。

To be front row in the dry is pretty cool. A few people joked saying it’s the haircut so maybe that’s what it is: aerodynamic.

via: Daniel Ricciardo : Saturday in Shanghai - team by team

ただまーフェラーリも予選ではQ3のアタックでベッテルライコネン不本意なラップでフロントロウを逃しましたが、マシン自体のパフォーマンスは悪く無さそうなので、スタートで先行できれば結構面白い展開になるかも?

あと、なんといってもロズベルグがQ2のベストタイムをソフトタイヤで記録したコトにより、スタートタイヤがフェラーリやリカルドとは異なるというのは大きな注目ポイントですね。スーパーソフトの持ちが悪く、スタート後数周とかでピットインするのでは、なんて言われたりもしてるので、このロズベルグの作戦が当たるのかどうか。

タイヤ戦略的には3ストップ、スーパーソフト⇒ソフト⇒ソフト⇒ソフト(あるいはソフトスタートの最後スーパーソフト)が最速と見られているようですが、コンディション次第によってはミディアムを使っての2ストップ戦略も有り得そうですよね。オーバーテイクも仕掛けられるコースなので、ハミルトンがどこまで追い上げてくるのかも楽しみ。

マクラーレンはツキがありませんが

今回、アロンソはなんとか出走を認められたものの、バトンと共にQ2で姿を消す格好に。速さ的には確実にQ3まで行けそうだったんでんすが、Q2で1本目のアタックをユーズドで行い、セッション終了前に新品のスーパーソフトでベスト更新……というタイミングで赤旗中断、アタックができなくなってしまったという。

赤旗の原因となったのは、フォースインディアのヒュルケンベルグのマシンが走行中に左フロントタイヤを脱輪させてしまったためですが……ヒュルケンベルグ曰く、タイヤを装着して走り始めたときには特に違和感が無く、その後突然外れたとのこと。

It was attached properly when we left the garage because everything felt normal. It didn’t feel loose and there was no indication from the steering. When it came off, it happened suddenly, but I was at low speed and could park the car quickly and safely.

via: Nico Hülkenberg : Saturday in Shanghai - team by team

Hulkenberg docked three grid places for wheel loss(動画有)

うーん、ドライバーにもその兆候が感じ取れなかったというのは怖い。これがバックストレートを最高速で爆走中に起きたらどうなるの、って話で。原因については調査中のようですが、これハッキリしないとねぇ……。ヒュルケンベルグは3グリッドダウンペナルティが科せられましたが、ドライバーにとっては自分がなんかやったワケでもないのに踏んだり蹴ったりですよねコレ。

そんなワケで赤旗中断の一報を無線で知らされたアロンソはたいそう嘆いていたワケですが、しかしある意味これはポジティブな嘆きですよね。昨年の「GP2エンジン!」に比べると。Q3に行ける、という確実な手応えがあってこその嘆きですから。

Jenson Button Q&A: McLaren faster than qualifying suggests

決勝、マクラーレン・ホンダがどこまでやってくれるのかも期待したいところ。