大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

F1[16] アメリカGP 予選

ここから北米・南米の3連戦となるのでリアルタイム視聴は断念します(時差的な意味で)。そういう意味ではタイトル争いは最終戦アブダビまで持ち越されるのが望ましいと思わなくもない、F1アメリカGP予選。

気合いが入ってるハミルトン

今回はハミルトンが危なげなくポール奪取。しかし、ハミルトンって何気にここでは初ポールなんですねぇ。過去3勝もしてるのに。

予選前のFP3ではレッドブルメルセデスにコンマ7秒以上の差を付けて1-2のタイムを叩き出し、あれ、メルセデスとかなりガチなポール争いになる?と思ったりもしましたが、予選になったらきっちり差を付けてきましたね。雰囲気的にはメルセデスの2台 > レッドブルの2台 > フェラーリの2台とチームでくっきりとパフォーマンス差が出てしまっている感じ。

ロズベルグは少なくとも予選に関しては相性の良いサーキットのハズだったので、予選後少々曇った表情をしていたのが印象的ではありました。記者会見のときには気持ちを切り替えたのかサバサバした表情してましたけどね。

しかしまーそれ以上にハミルトンの気力が非常に漲っている印象が強かったですね。予選タイムもギリギリで34秒台に入れてきて(1:34.999)コースレコードを更新、フィニッシュラインを越えたあとにガッツポーズまでしてましたし。なんかすげえ気合い入ってるなぁと。

川井ちゃんが「ルイスは追う立場の時のが強い」ってコメントしてましたけど、確かにそんな感じしますね。以前は精神的なもろさも感じましたけど、3度のワールドチャンピオンに輝いて自分の走りにはもう微塵の疑いも抱いてないでしょうし。そこはやっぱりロズベルグには無いハミルトンの強みかと思います。

残り全戦2位でもチャンピオンになれるロズベルグですが、しかし守りに入った時点で負けというのもレースの世界では良く言われるコトです。尻に火が付いて気合いを入れ直してきたハミルトンにロズベルグが気合い負けせずに攻めていけるかどうか、それがここから最終戦までの見所でしょうね。

一貫性の無いフェラーリ

鈴鹿の予選では悪く無いパフォーマンスを示していたフェラーリですが、ここでは再度レッドブルに水をあけられた形。メルセデスから見ると丸々1秒くらい遅い。

そしてまたライコネンベッテルも、「なんで遅くなったのかわからない」みたいなコメントしているのがまた重傷。遅い理由がわからなければ改善のしようもありません。遅いとは言わないまでも速くも無いという印象のフェラーリですが、この一貫性の無さが一番の問題ですよねぇ。

一方のレッドブルはフェルスタッペンとリカルドで作戦を変え、フェルスタッペンはメルセデスと同様にQ2ベストラップをソフトタイヤで記録し、スーパーソフトスタートのリカルドとは異なるタイヤ戦略を採るコトに。オースティンは思いの外タイヤに厳しいと言われるサーキットなので、このフェルスタッペンの存在はちょっと面白い。

そのほか

マクラーレンの2人はバトンがQ1、アロンソがQ2ノックアウトという形になりましたが、バトンはQ1のアタックの際に最終コーナーでルノーに邪魔されたとブチ切れてましたね。そして当の「邪魔した」ルノーのパーマーはピットのエンジニアに対して「もっと早く情報を寄越せ」とブチ切れてたりして。後ろからアタック中のマシンが接近しているときは、ピットが無線で「もうすぐ後ろから速いの来るから何コーナーの辺りで避けろ」とか指示するのが普通ですからね。

噂では、このレースが始まる前にパーマーは来季の契約を結ばない旨ルノーから通告されているという話もあったりして、それを踏まえてこの無線のやりとりを聴くと味わい深いものがありますね。そういや、ハミルトンのQ1ファーストアタックの時にはマグヌッセンが後ろから急速接近するハミルトンに気付いて大慌てでラインを譲ってましたが、なんかこのルノーのピットの脱力感というか、これは……。

ルノーのシートのひとつはヒュルケンベルグに決まりましたが、そうなると残りひとつはマグヌッセンになるのか、それとも。なんか雰囲気的に、マグヌッセンも切られるような気がするんですけどねぇ。

一方で、一時期はシーズン途中で切られても不思議じゃ無い雰囲気を醸し出していたクビアトは来季もトロロッソに残留するコトが確定。シンガポールのポイントゲットで息を吹き返した感じですね。「来季の大幅なレギュレーション変更に対応するにはドライバーの一貫性が重要」とのコトですが、チームとしても「クビアトにシートを与えたい」という気持ちがあったんじゃないですかねぇ。トロロッソレッドブルの間でクビアトのキャリアを振り回しちゃった感じもあるし。