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キヤノン APS-C機に付ける標準単焦点レンズ選び

前回の記事でうだうだとEOS 90Dをポチってしまうまでの思考を垂れ流したんですが、その90Dをポチったあと発売日が延びたりしてウズウズしている間に血迷って(?)買い足してしまったレンズがこちらになります。

キヤノン:EF35mm F2 IS USM|概要

前からちょっと、普段使いできそうな明るい単焦点レンズが欲しいな、というのがありまして。単焦点は唯一EF-S 60mm F2.8マクロ USMを持っているんですが、これだと焦点距離が35mm換算で96mm、中望遠の領域となり、出掛けた先でアレコレ撮るにはちょっと画角が狭い。結局普段は便利ズームのEF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMを常用しているんですが、もうちょっと一眼らしいボケみのある写真を撮りたいなーと。

そんなワケで、標準(換算50mm)かやや広角よりで、F値の明るい単焦点レンズってなんかないかなー、と探してみると、なかなかティンとくるレンズが無い。

キヤノン単焦点レンズでベストセラーとなっているのが、「撒き餌レンズ」との異名を持つEF50mm F1.8 STM。15,000円を切るくらいの値段で買えるのにF値は1.8とめちゃ明るく、そしてキレいな画像が撮れるもんだから、安さに釣られてこのレンズを買ったが最後、レンズ沼に引きずり込まれる人が後を絶たないと言われる魔性のレンズ(?)。自分の持ってるカメラがフルサイズだったら間違いなく買っていると思うんですが、APS-Cだと換算80mmになってしまい、自分の持ってるEF-S 60mmと変わらない感じになってしまうためNG。

APS-C専用のEF-Sマウントのレンズだと、EF-S24mm F2.8 STMってパンケーキレンズがあるんですが、どうせならもう一声明るいレンズが欲しいという気も。あとこのレンズ、コンパクト過ぎて60Dとか90Dに付けると、たぶん見た目があまり良く無いんだよな……(性能とは何の関係も無いんだけどさ)。軽さは正義なんですけどね。

フルサイズでも使えるEFマウントでもEF24mm F2.8 IS USMってのが出ていますが、これもF2.8なんだなあ。Lレンズ(キヤノンのプロ向けレンズ)も含めてみてみるとEF24mm F1.4L II USMというめっちゃ明るい単焦点レンズが存在するんですが、Lだけあって値段もだいたい18~19万円というステキ過ぎる価格になっています。90D本体より高いやん……。

28mmだと、EF28mm F1.8 USMというレンズが見つかります。値段もだいたい4万円くらいで買えるようで、フルサイズ用でF1.8のわりに安いやん、と思ったりもするんですが、これとても古いレンズなんですね。価格.comで見てみると、発売日が「1995年9月」となっているので、実に24年前か……。キヤノンのサイトでは「販売終了」とされており、後継としてEF28mm F2.8 IS USMが2012年にリリースされているようで。F値は暗くなっているけど、代わりに手ぶれ補正機能を付けたから大丈夫!というコトらしいです(キヤノンのレンズ名に「IS(Image Stabilizer)」と含まれているものは、レンズ内手ぶれ補正機能が付いている)。

キヤノン以外のレンズメーカーに目を向けると、シグマが出しているAPS-C用レンズ、30mm F1.4 DC HSMってのがエライ評判が良いようで。F1.4ってスゴいな。それでいて、価格も4万円程度。ただ、F1.4で使うとなるとピント合わせが大変そう&でも手ぶれ補正が無い、という懸念も。あとこのレンズ、重量が435gあって、キヤノン純正の単焦点と比べるとかなり重い。

加えて、90Dはまた何年も使うだろうし、そういう意味ではAPS-C用レンズでも問題は無いんですが、ただもし何年かあとにフルサイズを買い足したい欲が芽生えてしまったら……と想定すると、今後買うのはフルサイズ用にしといた方が無難な気もする。

EFマウントのレンズでF2.8よりもう一声明るくて、単焦点として程々の重量に収まっていて、APS-Cでもあまり望遠よりの画角にならなくて、手ぶれ補正もついてればなおヨシ……(ただしLレンズほど高く無いこと)と考えると、EF35mm F2 IS USMが候補に挙がってきます。APS-Cだと換算56mmとなり、風景写真を撮るにはちょっと狭い感じですが(iPhoneユーザーに伝わる言い方だと、iPhone Xの「望遠」レンズが換算52mm)、気になったものを強調して撮るにはちょうど良い感じかな、くらい。

広角も含めてアレコレ撮りたいときは従来通りEF-S 15-85mmを使えばいいし、室内で撮るときや撮りたいモノが明確なときはこっちを使う、という使い分けを前提にすれば、そこまで不自由しないかなー……。あるいは極端な話、こいつをカメラに装着しているときに広角で撮りたくなった場合はiPhoneに任せてしまえばいいかなー……というワケで、EF35mm F2 IS USMを購入したのでした。

90Dの発売延期で衝動買いしたような流れではありますが、実は結構アレコレ考えた末の買い物だったりもします。いやまー、せっかく60Dの倍近い画素数を持つカメラになるなら、もうちょっと一眼ぽさが楽しめるレンズも欲しいなーとは思っていたところでして……。

先日、ちょうど例によって(?)城址に行く機会があったので、このレンズを付けて写真を撮ってみました。やっぱり「ちょっと画角狭いかな」という感じではありますが、性能自体は良い感じですね。

F7.1で撮ってみると、石垣の下に生い茂ってる草なんかもかなり明瞭に映ってて、なるほどこれが単焦点かと。

最短撮影距離もけっこう短いレンズなので、室内でモノを撮るのにも良さそうですね。ねんどろいどぷちも、ここまで大きく撮れる(そしてF2.5で撮ったら、まほの右目だけピントが合う状態に……)。

次の週末には、90Dと組み合わせて写真撮れるだろうから、ちょっと楽しみです。あとは自分自身のスキルをもっと上達させねばならぬ……。