大須は萌えているか?

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CANONのカメラレンズを落っことして破損させてしまったので、修理に出した話

前回の記事に続き、わりと最近のやらかしエピソード。

imp98.hateblo.jp

ブログには書きそびれていたんですが、しばらく前にずっと前から憧れていたカメラレンズを買ってしまっていたのです。CANONのRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMっていうやつなんですけど。

cweb.canon.jp

結構なお値段のするレンズなんですが、たまたまマップカメラのサイトを覗いていたら、中古品(美品)がなんか普段より2万円くらい下がった値段で売られていて、しかもレンズフィルターもオマケで付いてくる(前のオーナーが使っていたものっぽい?)というので思わずポチってしまっていたのでした。このレンズを買う前までは、RF100-400mm F5.6-8 IS USMっていう望遠レンズを使っていたんですが、これは売却して購入資金の足しにする格好で。

RF100-400mmに比べると重量がかなり重くなり、持ち運びという面でいうと明らかにマイナスなんですが、プラス100mm焦点距離が増えた(自分はR7を使っているので実質プラス160mm)のは大きいし、これを主に使うのがサーキットでの撮影なので、レンズが防塵防滴になったというのもちょっと心強いところ。写真自体の精細さなどは、RF100-400mmからそこまで大幅に良くなったとも思いませんが……(元々RF100-400mmも十分いい画質だったので)。

そんなワケで、鈴鹿サーキットにも持っていったりして楽しんでいたんですが、その後11月のラリージャパン開催時に豊田スタジアムへこのレンズを持っていった際、このレンズをカメラリュックから地面に落っことしてしまうという痛恨の事故が発生してしまったんですね。

なんでそんなコトが起きてしまったかというと、まず前提として自分が使っていたカメラリュックの構造があります。

pgytech-japan.com

このカメラリュック、構造的には背中の部分がガバっと開いてカメラやレンズを取り出す仕組みになっており、またこのとき私は望遠レンズをリュックの最上段に入れていました(カメラ本体には装着していなかった)。

んで、スタジアムの入場時には手荷物検査があったため、一度リュックを背中からガバっと開けて中を見せたんですね。そしてチェックが終わった後、またすぐに閉じて背負い直した、んですが……。

この時点でなんとなくオチが見えているかと思いますが、後ろにもかなりの人が居たのでちょっと急いでリュックを閉じたせいか、きちんと上までファスナーを上げきっていなかったようなんですね。そしてさらに、リュックの上の方に重量物である望遠レンズが入っていたことで、これがグラグラ揺れるような感じになってしまい、しばらく歩いているうちにファスナーが開いてしまった、というワケです。状況を再現すると、以下の写真のような感じ。

「あれ、リュックが開いてきてないか?」と気づいたときにはレンズが落ちてしまっておりました。カメラ本体が無事だったのは不幸中の幸いですが、望遠レンズの方はというとフィルターは完全に粉々に割れており、前玉にもかなり傷が入ってしまっている状態。とりあえずひと目見て「こりゃアカン」というのは明らかだったので、その日はもう一本持っていた別のレンズで写真を撮ってました。

家に帰ったあと、粉々になったフィルターのガラスなどを掃除してからカメラに装着して動くか試してみたんですが、オートフォーカスなどは正常に動作しており、モーターの音なども特に異常な感じは無し。前玉が傷だらけになっているのと、衝撃でレンズフィルターのフレームが歪んで取り外せなくなってしまっており、またレンズ側のフィルターリングも割れてしまってました。

オートフォーカスなどに異常がなさそうなのは不幸中の幸いであるにせよ、かなりの重症なのは間違いなさそう。かといって、このままにしておくワケにも行かないので、CANONさんに修理依頼をすることになりました。

レンズの修理依頼の流れはかなり分かりやすくて、CANONのサイトから簡単に申し込めます。

canon.jp

申し込みをする際、修理にかかる料金の目安が表示されるんですが、私の場合「衝撃ダメージ品」という括りになるものの、目安料金が「24,200~87,010円」とめちゃくちゃ幅のある料金が表示されたためあまり参考になりませんでした。まあ落っことして壊れた、というだけでもダメージの範囲には結構幅があるだろうしね……。

近くにサービスセンターがあれば持ち込み修理も可能なようなんですが、残念ながら名古屋のサービスセンターはもう存在しないので、引取修理を依頼します。梱包資材は専用のものをCANONが手配して送付してくれるので安心。

梱包資材が届いたら自分でパッキングをしてクロネコヤマトさんに集荷依頼をし、CANONに発送する形。修理に関係の無い三脚座とレンズフードは外しておきましたが、レンズキャップは着けた状態で梱包。梱包資材にはクロネコヤマトさんの着払い伝票が付いているので、発送するときに料金は掛かりませんでした。まあこの料金は修理料金に含まれているので、後から支払う形にはなるんですが(ちなみに送付先は「キヤノン大分修理センター」だった)。

実際に修理費用がいくらになるかはCANONの方で見てもらわないとわからないワケですが、修理の申込時に必ず修理費用の見積もり連絡をもらう、あるいは目安料金の範囲内であれば不要、あるいは費用に関する連絡は不要、というのを選べるようになっています。

目安金額にもかなりの幅があるのでどうしようかと思ったんですが、しかしどのみち修理して貰わざるを得ないよなあ、と思い「目安料金までなら見積もり連絡不要」としておきました。(見積もり連絡が必要、とした場合、修理依頼者側が見積金額を承認するまで修理に着手できないため、修理の完了がその分遅れるとのこと)。

そしてレンズを発送してから4日後、修理センターからメールで連絡がありました。内容としては、

  • 修理センター側で確認した破損状況と交換予定の部品
  • 見積金額
  • 破損したレンズフィルターの取り扱い

の3点。

1点目については、前玉表面に多数の傷があるため一群レンズユニットを交換、フィルターリングの交換、レンズ鏡筒部に割れがあっため直進筒ユニットを交換する、とのことでした。鏡筒部にも割れがあったのは気づいて無かったなあ……。

そして見積金額は、68,431円。これに引き取り修理サービスの利用料金3,300円が上乗せされるとのこと。この3,300円にはおそらく送料も含まれていると思われ、仮に見積金額が高いからやっぱり修理はキャンセルしたい、という場合でもこの3,300円は必ず発生する模様。

3点目のレンズフィルターの件については、取り外した上で廃棄する予定なのでご了承ください、とのこと。そりゃガラスが割れてフレーム部分しか残っておらず、しかも歪んでしまっているフィルターなんて当然廃棄されると思っていたので、それをわざわざ連絡してくれるというのはちょっとびっくり。こういうのも一言断っておかないと、文句言う人とかいるんだろうか。

にしても、目安料金の範囲内に収まっているとはいえ、かなり高くついてしまったなあ……。元のレンズの値段が値段なので、それを買い直すことに比べればかなり安いとは言えるんですが。高い勉強代だと思って、今後レンズの持ち運びに十分注意するしか無さそうです。とにかくファスナーはちゃんと閉めろ、ということに尽きるかとは思いますが、そのファスナーの閉め方にも一工夫したほうが良いのかな、なんて思ったりもして。

その後、修理完了品が発送された、という連絡がSMSにありました(携帯番号を登録していない場合はどうなるんだろう)。WEBから修理状況の照会もできるようになっているようなので、経過が気になる場合はそちらから確認するのもアリですね。

結果的に手元に戻ってきたのが、家から発送して12日後のことでした。そしてこのとき注意が必要なのが、修理品を受け取るときに、修理料金を現金払いする必要がある、という点ですね。結構な料金なのでクレジットカードで払いたいところなんですが、予めCANONさんからの連絡で「お支払い方法は、現金代引きのみとなっております」と釘を差されておりました。最近は現金なんて必要最小限しか手元に置いてないので、この現金の用意が一番億劫だったりして。

戻ってきたレンズはカメラに取り付けて軽く動作確認をしてみましたが、まったく問題なし。結果的にレンズ代と修理代でかなりのコストが掛かってしまったので、これから長く使いたいものです。現状はサーキットでの使用を考えていますが、それ以外の用途もなんか考えたいところではあるかな……。

ちなみに、粉々になったレンズフィルターは新しいものをケンコー・トキナーのアウトレットショップで購入しました。アウトレット品なのでちょうどいい物があるかどうかは運次第なんですが、上手く行けば新品と変わらないような物がそれなりに安く手に入るので良いです。

ec1.kenko-web.jp