大須は萌えているか?

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新春関東乗り鉄初詣ツアーに行ってきた話 前編

三が日明けの4日から、二泊三日で小旅行に行ったりしてました。行動制限のない年末年始ではありますが、再びコロナ感染者の急増が懸念されており出かけるにもちょっと悩ましいところではあるんですが、今回年末年始の連休が無駄に長く、あと今のうちに行っておきたい場所もあったので、三が日明けなら一応世間的には平日扱いだったりするし、一人旅なので三密を避けた行動はしやすいだろう、というコトで出かけた次第。

んで、その行っておきたい場所というのは横浜で開催されている「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」であります。2020年の末頃から開催されている等身大の「動くガンダム」が展示されているこのイベントですが、まーコロナのパンデミックと重なっていたコトもあってなかなか足を運ぶ気になれず、それでもいつか見たいなと思っている間に今年の3月で展示終了となってしまうというコトで、もう今行くしか無いという状況になっておりました。

なので横浜に行くコトは確定として、横浜まで足を運ぶならせっかくなのでもうちょっとブラブラしたい、そんなら正月だし関東周辺の神社仏閣巡りでもするか……と考え、普通に新幹線で行ってもつまらない(?)し、昨年散財して貧乏なので青春18きっぷ買って普通列車の旅をしてみるのも面白いかもしれない……なんて思っちゃったりしたのでした。青春18きっぷって昔利用したコトがあったような気がしますが、正直何年ぶりに使うか分からないレベル。名前だけ聞くと若者しか使っちゃ駄目な切符に聞こえますが、私のようなおっさんが使っても咎められることはありません。

青春18きっぷは利用期間が定められており、冬季は12月10日から1月10日まで。ただ、きっぷの発売期間は少しずれていて12月1日から12月31日までとなっているので、年始に使いたい場合でも年が明ける前に予め購入しておく必要があります。また、1枚で5回分(1回分につき1人1日乗り放題、複数人で同時利用も可)となっておりバラで購入するコトはできません。今回の旅行は二泊三日でプランを考えたんですが、それでも全旅程のJR運賃を合計すると18きっぷ5回分の料金より高くなるコトが判明したため、損をするコトは無いです。

名古屋 〜 鎌倉

初日(1月4日)はまず名古屋駅6:00発の東海道本線浜松行きに乗車。まっすぐに関東方面を目指しますが、最初から横浜に行くワケではなく、まずは鎌倉を目指します。なんで鎌倉かというと、昨年大河ドラマを見ながら「そういえば鎌倉って子供の頃以来行った記憶が無いな」と思って、なんとなく行きたくなったからです。乗り継ぎを調べてみると、東海道本線はわりと上手く乗り継げるようにダイヤが組まれていたので助かりました。

浜松には8:03に到着し、そこから隣のホームに居た8:10発沼津行きに乗車。名古屋から浜松まではクロスシートの車両でしたが、ここからはロングシート。沼津までは2時間9分を要しますが、なんでクロスシート車両じゃないんでしょうか。ていうか、名古屋から浜松までですでに2時間かかっていることを考えると、如何に新幹線が化け物じみた乗り物なのかよく理解できます。ただ、富士川のあたりでは東海道本線のが新幹線より内陸のほうを走るので、より富士山が間近でキレイに見えるのはグッドです。この日は快晴で抜群の眺望だった……んですが、そういえば車窓の写真を全然撮っていない(ロングシート車両だと撮りづらいっていうのもありますが)。

沼津に10:19到着、5分後に発車する熱海行きに乗車。熱海までは20分弱と短い区間。このへんの道中は、乗り換える列車が皆乗り換え駅が始発駅になっているので、確実に座れるのもあって思っていたより楽でした。車窓眺めるの飽きたらスマホで動画見るなり読書するなりして時間潰せるし。熱海には10:42着、次に乗り換える列車が発車するまで20分ちょい間があるので、熱海駅の構内にある駅弁屋さんで昼飯を調達。買ったのは「熱海 駅弁」でググって最初に出てきたヤツですが、ちゃんと美味しかったので良し。

熱海からはJR東日本のテリトリー、乗車する列車は上野東京ラインの小金井行きというコトで、関東に来た感じがします。ていうか、熱海から普通列車一本で小金井まで行けるってスゴイな。JR東日本で長距離運行される普通列車にはグリーン車が存在していたりもしますが、今までこの普通のグリーン車って利用したコトが無かったので試しに乗ってみるコトにしました。青春18きっぷは特急列車は利用できないものの、普通のグリーン車は別途グリーン料金を払えば乗れるとのコトだったので。おまけに、グリーン券はモバイルSuicaからも購入するコトができ、乗車する前に予め購入しておけば検札もパスできるという便利仕様。

普通のグリーン車は指定席ではなく自由席で、モバイルSuicaでグリーン券を購入した場合は各座席の頭上にあるセンサーにモバイルSuicaを入れているデバイスをタッチすれば座席を確保したことになるという仕様。なにこれ面白い。私はApple WatchモバイルSuicaを入れているんですが、問題なく使えました。

普通のグリーン券は乗車する距離が50kmまでと51km以上で料金が分かれており、逆に言うと51km以上ならどこまで乗っても同じ料金ってコトになります。1枚のグリーン券で複数の列車を乗り継ぐことも可能となっているので、そんなら最初から最終目的地までのグリーン券を購入して、途中下車しながらまた別の列車のグリーン車に乗り換えていくのが最強では……?なんて思ったりもしたんですが、1枚のグリーン券を乗り継ぎ利用する場合「改札口を出ない」という条件があったりします。なので、観光するために駅の外に出ちゃった時点でアウト。青春18きっぷは自動改札を通れないので、逆にそれならバレないのでは……?なんて思ったりもしますが、立派なキセル行為に当たると思われるのでグリーン車の利用は熱海〜大船までとします。ていうか、このグリーン車東京方面に戻る人が多かったせいもあってか、すんげー混雑してました。ほぼ満員状態。

大船からは横須賀線に乗り換え、7分ほどで鎌倉に到着。横須賀線ではサザンオールスターズをBGMに車窓を眺めておりました。ここで初めて改札の外に出た格好ですが、名古屋からは約6時間半の道中。しかし、思っていたほど疲れませんでしたね。むしろ、鎌倉駅を降りてからの方が疲れました。なにせすんげえ人手だったので。まあある程度は混むだろうとは思っていましたが、想像以上でした。あと、やたらと若いカップルが多いのもビックリ。鎌倉ってこんな若者の街だったんだっけ……。ていうか、駅前から人の流れに沿って歩いていったら、小町通りっていう飲食店が多数並ぶ通りに入ってしまい、そこの混雑ぶりがやばかったです。

鶴岡八幡宮長谷寺鎌倉大仏

で、目指した先は当然ながら鶴岡八幡宮なんですが、まあやっぱり想像していた通りの混み方でした。これ1月4日の風景なんですが、三が日だとどういう混み方していたんでしょうか。

かなりの混雑のため、拝殿に登る人数に制限が掛けられており、段階的に人が流れていく感じでした。参拝までの所要時間はだいたい30分程度だったでしょうか。待っている間はずっとBGMとして『鎌倉殿の十三人』のメインテーマを聴いておりました。実朝暗殺の際、公暁が隠れていたという大銀杏はかつての姿ではないものの、現在再生させようとしているんですね。

鶴岡八幡宮参拝後、お守りを買うなどしたあとはとりあえず境内から離れます。人多すぎなので。このあとは横浜に向かう感じでしたが、まだ時間にちょっと余裕がありそうだったので、鎌倉駅から江ノ電に乗ります。いや、なんか江ノ電も長いこと乗った記憶が無かったので……。これは18きっぷは使えないので、モバイルSuicaで決済。

時間があるならこのまま江ノ島まで行くのも一興なんですが、そこまでの時間は無いので少しだけ乗って長谷で下車、そのまま長谷寺へ向かいます。参拝ツアーなので。

長谷寺奈良時代に創建されたとも言われる古刹ですが、ここの十一面観音立像はその威容に圧倒されますね。これ子供の頃に見たとは思うんですが、ほとんど記憶には残っていないので実質初めて見たようなものですが。あと、境内からの眺望が思いの外良いです。

そしてせっかく長谷まで来たのなら、というコトでもうちょい足を伸ばして鎌倉大仏へ。鎌倉のシンボル的な大仏ですが、地味にアクセスが不便なところにあるっていう。

この大仏があるのは高徳院というお寺になっているんですが、現在は仁王門とお堂がひとつあるものの、あとは大仏がドンとあるだけという感じになっています。大仏もかつては東大寺のように大仏殿の中にあったようですが、中世に大仏殿が倒壊して以降は今の状態になっている模様。極めてシンプルな構成ですが、拝観料はしっかりかかるっていう。

GUNDAM FACTORY YOKOHAMA

鎌倉大仏を見物したあとは、鎌倉駅に戻って再びJRに乗り込み横浜を目指します。鎌倉から横浜までは30分程度ですが、お目当てのガンダムを見物するには横浜駅からさらにみなとみらい線に乗り継いで元町・中華街駅まで行く必要があるとのコト。みなとみらい線18きっぷ使えないのでモバイルSuicaで決済。道中はBGMに初代ガンダムのサントラを聴きながら気分を高めていったんですが、実際に現地に着いてみるとすげえデカいのが居る。

オープンからもう丸2年くらい経過しているコトもあってか、そこまで混み合っておらず一安心。外国人観光客の姿がちらほら目に付きましたが、海外でも結構話題になっているんだろうかコレ。それにしてもこの大きさ、もはや現代の大仏といっても過言ではありません(?)。

しばらく眺めているとガンダムが動き始めたんですが、これだけの大きさのものが動くとさすがに迫力ありますねえ。お台場ガンダムとは違い、手の指の一本一本までそれぞれちゃんと動いているし。

予め入場券と一緒に、ガンダムをより間近に見られるというGUNDAM-DOCKTOWERの観覧チケットも購入していたんですが、タワーに登る頃には日も沈んで暗くなっていました。コレはコレでアリ。

このときは『水星の魔女』のOPテーマが流れる演出だったんですが、このRX–78(正確にはRX–78F00という型式で、一年戦争で用いられた機体とは別モノという設定のようですが)とエアリアルでは印象がぜんぜん違うよなあ……あ、ただ前の演出でこのRX–78にもAIが搭載されている(さらに、そのAIに人の意識が宿っている)ようなストーリーが展開されていたので、そういう意味ではエアリアルとリンクする部分もあるんでしょうか。

タワー内は転落防止用のガラスパネルで囲まれており、加えて事故防止のためカメラやスマホを頭上に持ち上げての撮影はしないでくださいと事前に注意喚起されていたので、写真を撮るにはちょっと難儀な環境ですね。あと、観覧車は複数のグループに分けられた上で、係員さんの指示に従って場所を移動していく必要があるのでちょっとせわしない感じ。まあ、良いアングルで見られるポジションが限定されている関係で、人が密集したり、早いもの勝ちでいいポジションを独占する人が居ないようにするにはやむを得ない措置かな、とも思いますけどね。

タワーからだとガンダムの裏側もよく見えるので、正面から見ると自立しているようにも見えるガンダムが、後ろからガッチリ支えられているのがわかりますね。

会場内には「動くガンダム」を実現するための設計・開発プロセスを解説しているコーナーもあり、専門的になりすぎない程度に噛み砕いた説明がされていたのは良かったです。出口付近に掲示されていた富野由悠季監督の挨拶も併せて読むと、この施設を通して富野監督が伝えたいメッセージが見えてくる感じ。

なんとか会期終了前に来られて良かったな、と思います。横浜みなとみらいの夜景ともども堪能できました。

このあと、晩飯を食べる場所を探して中華街の方まで行ってみたんですが、なんかすげえ人がたくさん居たので結局駅近くのサイゼリヤ(こちらは空いてた)で済ませ、横浜まで戻ったあとJRでこの日の宿をとっていた千葉へ。なんで千葉かといえば翌日の行動を考慮してのコトだったんですが、そういえば千葉駅って利用したコト無いから行ってみよう、的なノリだったりもします。しかし、千葉駅自体は立派なターミナル駅なんですが、ホテルがあった北口のほうは妙に寂れた感じがしたのはなんででしょうか。ていうか、中央改札から降りたらそもそも北口に出られなくて困ったりもしました。千葉のブービートラップにしてやられた格好です。

……長くなってきたので、2日目以降は記事を改めて。