大須は萌えているか?

gooブログからこっちに移動しました

夏の飯田線にぼけーっと乗る

盆休みのお出かけシリーズ第二弾。

せっかく夏なんだから、なんか日帰りでも良いから夏っぽいところに行きたいなあ、などと考えまして、JRの新快速に乗って豊橋までやって来たのでした。

なぜ豊橋かって、飯田線に乗るためです。なんで飯田線が夏っぽいかって、そりゃまあ……。直近にKindleで『究極超人あ~る』を読んだコトとは関係ありません。たぶん。

究極超人あ~る(10) (少年サンデーBOOKS)
リエーター情報なし
小学館

時刻表を調べてみると、新城より向こうまで直通で行ってくれる列車が思いの外ありませんで、10時42分に豊橋発の岡谷行き普通列車に乗ったのでした。それより前の10時8分には飯田行きのワイドビューがあるんですが、まあそこはそれ。夏休みといえば18きっぷシーズンなので、なんとなく嫌な予感がして発車30分くらい前からホームでスタンバっていたんですが、案の定20分前くらいにはわらわらと列が出来はじめ、列車が到着しドアが開くやいなや、席はすべて埋まってしまい、多数の立ち席が出る有様となっておりました。

私は早めに並んでおいたおかげでボックスシートの窓際席を確保できたんですが、なんか天気だけ妙に胡散臭い……。

飯田線に乗るのは、2012年に「秘境駅号」に乗った(⇒ 飯田線秘境駅号に乗ってきた その1 豊橋~大嵐~小和田)時以来実に6年ぶり。……って、あれからもう6年経っちゃったのか……。

今回は特に秘境駅を巡ろうとかそういうワケでは無く、純粋に飯田線に乗ってボヘーッとしようというコンセプト。電車に揺られながらKindleで本読んだり、iPhoneでダラダラWEB眺めたり、時折車窓を眺めてはちょっとした非日常感を味わおうというワケです。もちろん、一応目的地は決めていたんですが。

豊橋では混雑していた車内も、東栄中部天竜水窪と過ぎて行くころにはそこそこ空席も出来てきました。私の座っていたボックスシートも、最初は4人が座っていたんですが、水窪あたりではもう私一人に。快適。ずっと座りっぱなしだからケツが痛いけど。

飯田線の凄まじいのは、山間をウネウネゆっくり進むのもさることながら、その駅数の多さ。岡谷まで乗っていこうと思うと、途中駅の数はなんと90を超えます。所要時間は6時間49分、なんかもう意味がわからないレベル。さすがにそこまで飯田線に付き合おうと思うと日帰りというレベルを軽く超越してしまいますので、途中で降りるコトにしますが。

列車にはトイレがありますので、その点は安心。ただ、当然ながら車内販売なんてモノは無いし、途中駅のホームにキオスクがあったりもしないので、飲み物や食べ物は予め買い込んでおく必要があります。

水窪を過ぎると、小和田や田本、金野・千代といった秘境駅号で下車した駅が次々と。懐かしい。

そして秘境駅号の終点だった天竜峡の駅を過ぎ、

目指すはそのもうちょっと先にある下山村駅

……なんで下山村かって、そりゃOVA版『あ~る』でやってた、かの「下山ダッシュ」を追体験してみたいからに決まってるじゃないですか(⇒ 下山ダッシュ (しもやまだっしゅ)とは【ピクシブ百科事典】)。要は、鉄道路線が大きく湾曲している区間を最短距離で走り抜ければ、一度降りた電車に再び追いついてまた乗れる、というエクストリームな競技ですね。

下山村駅を降りて、最短ルートで2.1km離れた場所にある伊那上郷駅を目指すワケですが、Google先生によれば徒歩で29分の距離。上り坂が多いようで、74mの高低差があるみたいです。

飯田線下山村伊那上郷の所要時間は車両によってバラツキがあるようで、自分が乗っていた列車だと21分。頑張ればなんとかなりそうな気がしないでもない、絶妙な時間です。さすがに若くもなければ運動も得意では無いので、上りもある2kmをダッシュで走り通せるワケはありません。基本早足、時折ちょっと駆け足でなんとかならないかなー、と思っていたんですよね。

しかしまさか、下山村で降りたら土砂降りの雨が降っているとは……。

いやまあ、雲行きが怪しいなー、とは思っていましたけどね、天竜峡あたりまではなんとか天気もっていたんですよ。なんでここまで来て降っちゃうかな。さすがにこの雨の中を行くのは躊躇われたので、駅の待合所でしばし雨宿り。この時点で、勝機は完全に失われました。

数分ののち、雨が若干小降りになったので、せっかくだし伊那上郷まで歩いてみるコトに。さすがにもう走るのはやめて、早足でどれくらい掛かるか確かめてみようかと。ルートは、Google Mapの最短ルートに従いました。途中、最低2カ所は信号交差点を渡らないといけないので、ここでのタイムロスを如何に少なく出来るかがポイントになりそうですね。

橋を渡って少し進むと交通量はあまり多くなくなるので、信号の無い横断歩道を活用するのがポイントになるかと。

にしてもGoogle先生、案内する道が結構マニアック。この手前くらいに結構な斜度の坂道があり、息切れ起こしてました。

伊那上郷までの最後の直線。ここも緩い上りです。

そして伊那上郷駅に到着。

歩いている最中、AppleWatchのアクティビティで時間を計ってましたが、22分41秒という結果でした。距離にして2.43km、上昇した高度74m。

小雨が降ってる中、折りたたみ傘差して、ちょっと早足で歩いて23分……ほんなら、晴れてるときにちょっと小走り含めて行けば十分イケそうやね?さすがに、15分くらいで伊那上郷まで来ちゃう列車には勝てそうに無いけど……。

伊那上郷で帰りの電車を待っているのも退屈なので、飯田駅まで再び歩くコトにしました。相変わらずGoogle先生は案内する道がマニアックやね?

しかしこういう、線路の真下を人がなんとか潜れるような橋桁、そそるものがありますね。

線路脇のガードレールに思い切り物干し竿が括り付けられてたりとかね。いいのかコレ。

そして飯田駅に到着……ってなんか工事中だった。

帰りはさすがに普通ではなく、ワイドビューに乗りました。停車駅は少ないんだけど、それでも豊橋まで2時間半ちょい掛かるよ!(往路の豊橋下山村は約4時間でした)

豊橋駅に着いたあとは、久しぶりに豊橋カレーうどんを食べたのでした。美味いしボリューム満点。これは偉大な地域グルメだと思います。

伊那上郷のさらに先にある田切駅まで行くと、『あ~る』の記念碑があるらしいけど……さすがにそこまで行こうと思うと、泊まりを想定する必要があるな……(あるいは岡谷まで出て、塩尻経由して特急に乗り継げれば名古屋まで戻れるのかもしれないけど)。