大須は萌えているか?

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F1[23] ラスベガスGP 決勝

もしかしたら退屈なレースになるかも、と思っていたんですが、なんか思いの外順位の変動もあって盛り上がった感じですね。最初はボロクソに言っていたフェルスタッペンも、結果的にはご機嫌なコメントをしていたようなので、リバティ・メディアも一安心といったところでしょうか(?)。そんなわけで、F1ラスベガスGP決勝のお話。

ルクレール速いじゃん

予選で見事な速さを発揮したフェラーリですが、決勝ではまたいつものように沈んでいくのでは……と思いきや、ルクレールがかなりの奮闘。スタートでフェルスタッペンに押し出されたものの、そのあと抜き返す場面もあったりと、レッドブル相手に互角以上の戦いを演じて見せましたね。

最終的にはフェルスタッペンにトップの座を明け渡したものの、フェルスタッペンはセーフティカーのタイミングでピットストップを行ったことでタイムを稼いでおり、展開に助けられたところが大きかったようにも思います。それが無ければ、ルクレールは勝てていたんじゃないでしょうか。

優勝こそ逃したものの、終盤のペレスとのバトルは語り草になりそうな内容でしたね。最後の最後にペレスをオーバーテイクしたシーンは熱かった。ルクレールが1ストップだったことを考えるとなおさら。ペレスにしてみればちょっと格好悪い感じになっちゃいましたが、この3位フィニッシュでドライバーズランキング2位が確定したとのことなので、そういう意味では一安心でしょうか。

フェラーリがここまでレースペースを発揮できた理由としてなんとなく想像されるのは、低めの路面温度がフェラーリにマッチしていた、ということでしょうか。いつもだとタイヤを使いすぎてしまうフェラーリのマシン特性が、このコースでは上手いことハマったという。そういう意味では、このレースもかなり特殊なレースと言えそう。路面温度は最大でも19.3℃、そしてレースが進むに連れより冷えていく状況だったようですね。

しかしまあ、ルクレールとは対象的にサインツはいろいろ大変な週末になっちゃいましたね。スタート直後にアロンソサインツがスピンしてしまった原因について、ドライバーズパレードで発生したという車両のオイル漏れであると指摘しているみたいですね。

www.as-web.jp

路面が冷えていた影響もあるとは思うんですが、実際問題オイルの影響がどこまであったのかはようわからんですね。アロンソのコメントを見ている感じでは、オイルのことについては特に言及していないように見えますし。

全然ダメだったアルファタウリ

フェラーリがこのコンディションに上手く合っていた一方、アルファタウリは悲惨でしたね。ソフトスタートを選択した角田がスタートで大きくジャンプアップしておお、と思いましたが、良かったのはスタートだけでした。事前にいろんなドライバーがグレイニングが酷い、とコメントしてましたが、アルファタウリはこのグレイニング問題に一番悩まされていた感じでしょうか。

リカルドのほうも「数周走れば集団に戻っていけると思っていたが、ダメだった」みたいなコメントしてますね。

We thought we could get them working after a couple of laps and get back onto the pack, but we never really got there. It’s not an excuse, it’s just something we lacked and struggled with this weekend and something we’ll be looking into in our post-race analysis.

via: What the teams said - Race Day at the 2023 Las Vegas Grand Prix | Formula 1®

このコンディションにマシンをどこまで適合させられるか、そしてグレイニングの発生をいかに予防し、タイヤをケアできるかによって各車のペースに差が生じやすくなり、結果としてバトルが促進されたという側面はあったのかもしれません。この季節の、夜遅い時間に開催されたというのがレースを盛り上げた一番の要因だったのかも。おそらくF1側はそこまで意図していたワケではないでしょうけども。

あと、角田が最後マシントラブルでリタイヤしていたのはちょっと気になりましたね。最終戦に影響がないと良いんだけど。アルファタウリがここまでボロボロだったのはこのレース特有の要因だと思われるので、アブダビではまた良いレースを見せてくれることを期待。

そのほか

そういや、F1とは関係ないんですが、トヨタの宮田莉朋が来季にFIA F2にフル参戦することが発表されたみたいですね。

www.as-web.jp

平川のマクラーレンリザーブ就任も驚きでしたが、この宮田のF2参戦も前触れなく発表された感じだったので驚きでした。宮田はヨーロピアン・ル・マン・シリーズにも参戦しつつ、トヨタのWECリザーブドライバーも務めるようなので、完全にヨーロッパに軸足を移しての多忙なシーズンになりそうですね。

なんかここに来てトヨタが傘下のドライバーを相次いでF1に近いところに送り込んできたのはちょっと気になるというか、嬉しい動きですね。もうトヨタはF1には絶対近寄らないのかと思っていたので。WECやWRCで上々の戦績を残せるようになったので、再びなにか新たな動きを模索しているんでしょうか。

トヨタが再びF1への参戦を考え始めているというのなら歓迎したいところですが、しかし日本GPをまた鈴鹿から富士に移そうとか考えないでいただきたいとは思います(?)。