大須は萌えているか?

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ラリージャパンを見物しに行った話 2023年版 その1

しばらく前の話になりますが、11月に開催されたラリージャパンを見物した話。ラリージャパンは木曜日に開幕して日曜日まで開催されるスケジュールですが、木金と有給取ってしまいました。今年はなぜか豊田スタジアムの4日間通し券なんていうものを購入してしまってもので……。

そもそもなんでスタジアムの4日間通し券なんていうものを買ってしまったかというと、ラリーのSS区間って写真撮るハードルが高いなーと思ったというのがありました。走り出しが早いので夜明け前から出かけないとダメだし、通常のSSだと指定席とかあるワケでも無いので良い観戦ポイントはすぐに人で埋まってしまうし、サーキットみたいに周回するワケでも無いのでシャッターチャンス自体が非常に限られるし。

しかし、今年から設定されている豊田スタジアムのSSであれば、指定席があるので場所取りの心配をしなくて良いし、スタジアム内のコースであれば写真も取りやすいだろう、と。ただ、そこで4日間の通し券にしてしまったのはちょっとやりすぎでしたが。しかもコースから一番近いEXプレミアム席のチケットなので、値段もなかなかのものですし。EXプレミアム席のチケットを買うと大会のプログラムをもらえるんですが、4日間の通し券だと選手のサイン入りになってました。「#17」とあるのでセバスチャン・オジエのものかな?

初日は10時ちょっと前くらいにスタジアムに着くくらいのタイミングで出かけたんですが、すでに入場ゲート前には結構な行列が出来てました。開場直後は結構な人だかり。手荷物検査もありましたが、じっくりチェックしているような余裕が無いためザルな感じでしたね。

自分の買ったチケットは「引換券」という形になっており、入場前に4日分の入場券と引き換えてくれ、と書かれていたんですが、その引き換えがどこでできるのか案内が無かったので難儀しました。入場口のスタッフの人に聞いたら最初違う場所に案内されたし。ボランティアスタッフの人も多かったようなので致し方ない部分もありそうですが、それにしてもちょっとなあ、という感じはありました。

EXプレミアム席のチケットにはスタジアムSSのコースを歩ける「コースウォーク」に参加できる特典があるんですが、豊田スタジアムのゲートオープンが10時で、コースウォークの開始が10時15分からなのでまずはさっさとコースウォークの入場口へ。これもちょっと迷いましたが。

実際にスタジアムSSのコースを見てみた感想は「狭い」。

いやまあ、ふつうに運転するには十分な広さなんですけど、ここをタイムアタックするワケですよね?ワンミスで壁に当たっちゃうし、これはさすがに慎重に運転せざるを得ないのでは……なんて思ったんですが、今になってみるとすいません完全にラリードライバーをナメてました。

コースの仕切りの上にはいくつも赤ランプが設置されており、これなんに使うんだろう……と思っていたらコースに問題が発生したときに光らせるんですね。

そして特徴的な立体交差。近くで見るとなかなかの斜度なので、これオーバースピードで突っ込むと下りでフロントをグシャってやってしまうのでは……と心配になったりもしました。

そしてこの日は「サービスパークコアタイム」のチケットも持っていたので、コースをざっと歩いたあとはラリー1のサービスパーク方面へ。去年はラリー1のサービスパークってどの時間帯でも出入り自由だったんですが、今年は混雑緩和のためというコトで時間帯によって「コアタイム」が設けられ、その間は入場制限がかけられるようになったんですね。コアタイムの入場チケットも抽選で販売され、私は木曜と金曜の11時〜13時のコアタイム入場券が当たっていたのでした。

サービスパーク入場後はとりあえずトヨタの方へ向かったのですが、やっぱりすごい人だかり。

入場制限が掛けられているとはいえ、すぐ近くまで寄るのは困難でした。なので、しばしトヨタのサービスの反対側で入ってくる車を眺めていたんですが、そしたらゲストとして招かれていたソルベルグ親子がやってきてファンサービスをしてくれました。めっちゃ気さくな人ですねえ。

その後もう少しトヨタの前にいたら、ドライバーが勢ぞろいしてなにやら記念撮影的なことをしたりもしてました。

若き世界王者・ロバンペラはなにやらSNS向けの動画かなにかの撮影もしてましたね。走行が始まる前から何かと忙しそう。

そのあと、Mスポーツ・フォードとヒョンデのサービスも覗いてみましたが、ドライバーの姿は見つけられず。

サービスパークを一通り見たあとは自分の指定席へと向かったのですが、ちょうどヒストリックカーが走行しておりました。

しかしこのEXプレミアム席、コースからめちゃ近いのは良いんですが、とても近いので写真を撮るとどうしても手すりなどが映り込んでしまうので、撮影には不向きという説が……。

クルマが間近を走るので迫力は間違いなくありますし、なんならタイヤの焦げた匂いもしてくるくらいなのでとても良い席なのですが、写真撮ることメインで考えるのならば避けたほうが良いかもしれません。私は通し券を買ってしまった都合上、木金土と同じ席で過ごすことになってしまったのですが……(日曜日はSSが開催されないこともあって、全席自由席となる)。

コースが近い分コースの全体を俯瞰してみることも出来ないので、上の方の席と比較して一長一短という感じもします。そういう意味では、豊田スタジアムに連日通うのであれば、日によって席を変えたほうが楽しめる気が。あ、ただ他の席はわからないんですが、EXプレミアム席のエリアはシートヒーターまで備わっていたので、夜は結構暖かくて良いです。

ヒストリックラリーカーを眺めたあとは、ちょっと時間がありそうだったのでイベントエリアのステージで開催されていたトークショーを見物。先程遭遇したソルベルグ親子と、ユハ・カンクネンのお三方。

実直なフィンランド人、という印象のカンクネンに対して、ペター・ソルベルグは笑顔を絶やさない感じでとにかくフレンドリーな印象。オリバーは礼儀正しい好青年。三者三様な感じが良いですね。

トークショーを見物したあとはラリー2車両などが利用している方のサービスパークもざざっと見物。あとでデモ走行も行うことになる、グループA時代のランエボⅢも居ました。

サービスパーク見物後は出店で簡単な食事を取り、再びスタジアムの席へ。オープニングセレモニーは愛知県警の音楽隊の演奏から始まったんですが、やっぱりこの世界選手権なのに妙にローカルな感じがするのがWRCの特徴でしょうか(?)。

そして全体的に光の演出がとにかく派手。去年と比べても今年は演出面でかなり気合を入れてきた感じがします。

各ドライバーがコースに姿を見せたあと、勝田貴元のまわりにはすごい人だかり。わかりやすい。

勝田の後ろにいたタナックは暇を持て余し気味。

インタビューが終わった後は勝田とタナックがずっと話し込んでいる姿も見られ、この二人ほんとに仲良いんだな、と。

そして初日のSSがスタート、最初は新井敏弘 vs 勝田範彦という対決でしたが、WRXあまり速くなかった……。

にしても、この狭いコースを皆かなりな勢いで走るもんだからビックリです。コースが近いせいもあるのかもしれませんが、中継映像よりも段違いの迫力でした。こればかりはコースから近い特権ですね。コバライネンとかめっちゃカウンター当てながら立ち上がってくるし。

しかし、迫力という点ではやはりラリー1車両が別格でした。音もすごいし、スタート前のウォームアップの段階からマシンの振り回しっぷりがすごい。短い時間でタイヤとブレーキに熱を入れるためなんでしょうけど、ウォームアップの時点ではスタジアム内の照明が暗くなっている(ライトの演出をしている関係上)ので、その暗い中あの狭いコースをマシンを揺さぶりながら走っているというのはそれだけで驚かされます。自分なら壁にぶつける自信があります(?)。

ただアレですね、地元トヨタ勢はスタジアムSSはちょっとマシンがあっていなかったのか、タイムが伸び悩んでいた感じではありました。

このスタジアムSS、連日通うかどうかはさておき、一度は見ておいて損はないですね。

長くなってきたので続く。