大須は萌えているか?

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中国地方でひたすらローカル線に乗る話 前編

正月休みを利用して、また乗り鉄旅に出かけていました。3泊4日で。個人的には旅行は2泊くらいがちょうど良いかなーと思ったりもするんですが、青春18きっぷがあと4回分残っているのでそれを使い切るため、というのもあります。今回は主にJR西日本エリアのローカル線に乗ろう、というコンセプトで出かけました。

兵庫に行く

まず目指したのは兵庫県。なぜ兵庫かというと、『駅メモ!』の課金イベントで兵庫県内の駅を巡るものがあったので、それをついでにやってしまおうと思ったからなんですが。名古屋から兵庫県までは、在来線でも上手く乗り継げば米原で1回乗り換えるだけで行けてしまうのでステキ。

イベントのルートは2~3時間くらいで回れるものだったんですが、この中で神戸電鉄三田線有馬線)に初めて乗りました。

ついでに有馬温泉に寄るというのもアリなんですが、このあとの予定を考えるとちょっと厳しそうだったのでパス。イベントルートを回り終わったあと、ひとまず三宮に出て昼飯でも食べようかと思ったんですが、なんというか店の数がたくさんありすぎる&めぼしいお店はだいたい人が並んでいるという状態で、どうにも食べるものを決めきれなかったので、三宮を離脱して加古川でなにか食べることに。駅の近くにご当地グルメであるかつめしのお店があったので、そこで食べました。

なんで加古川かというと、ここから加古川線に乗りたかったからですね。本数がそんなに多くは無い(1時間に1本くらい)ので、時間調整という意味でも加古川で食事にしたほうが都合が良かった、というのもあります。本数が少ない路線なんだから空いてるんだろう、と思ったら、思いの外利用客が多いんですね。加古川に到着した車両から、大量の人が降りてきたのでビビりました。

加古川線の終点は谷川駅となりますが、全線を通して運行されている列車はなく、西脇市で乗り換えとなります。ここからは1両編成となり、ICカードも終点の谷川駅以外は利用できないという一気にローカル色の濃い路線に。でも電化はされているんですねえ。

谷川駅からは、福知山線に乗り換えて福知山まで行き、そこからさらに山陰本線和田山、そこから今度は播但線に乗り換えます。なお、この時点で完全に日は暮れております。そういや、和田山駅の隣は天空の城として有名になった竹田城の最寄り駅なんだよなあ……一度立ち寄ってみたいんですが。

播但線和田山から姫路を結んでいる路線となり、まあつまりこの日の宿は姫路に取っていたのでした。播但線も姫路まで一本で行く列車は存在せず、途中の寺前で乗り換えが必要になります。ていうか、播但線の場合和田山から寺前までは非電化区間、寺前から姫路は電化されているんですね。

ていうか、寺前からの乗り換え車両が昔懐かしい感じのやつで、まだこれ現役で走ってるんか、とびっくりしました。

ていうか、ググってみると加古川線加古川西脇市の間で運行されている車両も、この播但線と同じ103系という車両なんですね。顔が結構違うから気づかんかった。

ja.wikipedia.org

ディーゼルでのんびり走ってきた寺前までの区間とは打って変わって、電化されている区間103系のモーターが唸りを上げてなかなか速く感じました。そとが真っ暗なので、実際のスピードはよくわかりませんでしたが。

結局、加古川を出発したのが14時42分で、姫路に到着したのが20時10分くらい。ちなみにこの区間山陽本線の新快速に乗ると10分で着いてしまったりします。

広島に行く

姫路駅近くのホテルで一泊した翌日、今度は広島を目指します。もちろんここでも山陽本線を使うなんていうことはせずに、まずは姫新線に乗ります。まだ7時前なので、空がまだちょっと暗い。

ホントは姫路城見物もしたい(以前姫路城に行ったときは、ちょうど修復工事中だった)ところですが、この日のルートを考えると時間がありません。

姫新線は姫路から岡山県の新見までを結ぶ路線ですが、乗り継ぎを調べると新見までたどり着くのに3回の乗り継ぎが必要になっています。あと、それぞれの乗り継ぎ駅(播磨新宮・佐用・津山)でそれぞれ15~30分程度の乗り換え待ちが発生するため、地味に時間が掛かりますね。

全線非電化となっており、いかにもなローカル線という感じがしますが、播磨新宮までの間は利用客も結構多そうな感じしますね。単線だけど、それぞれの駅で行き違いもできるようになってるし。やっぱり姫路から離れていくに連れてローカル色が濃くなり、佐用から先は芸備線なんかでもお馴染みキハ120形が登場。

上の写真右手に写っているのは、鳥取方面へと進む智頭急行線かと思いますが、これは今回乗車しなかったのでまた乗りに来ないとなあ……(JRの特急列車が乗り入れているので、そういう意味ではまだ来やすいのかもしれない)。

佐用からは1時間程度で津山着。乗り換え待ちで30分ほど時間があったので、一度駅の外に出てみたらB'zの看板があったのはさすが(稲葉浩志は津山出身)。

津山ってけっこう立派な車両基地があったりもしますが、

駅のすぐ近くに鉄道博物館的なものがあるのも気になるんですよね。さすがに30分の間に行って帰ってくるのは難しそうなので立ち寄りませんでしたが、ここもまた来てみたいスポット……。

www.tsuyamakan.jp

津山から新見までが一番所要時間が長くて、1時間40分くらい掛かります。なので、朝7時前には姫路を出たはずなんですが、新見に到着した時点でもう完全に昼飯時でした。とりあえず何か飯でも……と思って駅から出てみたら、駅前に昭和感バリバリの食堂があったのでそこでそば定食を頂きました。玉ねぎ・にんじん・鶏肉なんかが具になってた。

新見駅で1時間ほど時間があったので、駅から少し離れたコンビニまで歩いて行ってコーヒー飲んだりして時間を潰し、そして今度はいよいよローカル線の王者といっても過言ではない(?)芸備線に乗ります。以前も一度乗っているんですが、『駅メモ!』始めてからはまだ乗ってなかったので。

芸備線の新見からしばらく乗っていった先の区間、東城~備後落合の区間は全国でもダントツの赤字区間として知られており、いつ廃線になってもおかしくない路線とされていますね。

www.nhk.or.jp

裏を返すと、こうした地域住民がほとんど乗らないマニアックな路線は乗り鉄の好物となるようで、青春18きっぷシーズンは過疎区間ほどむしろ混み合うという奇妙な状態になります。ていうかこの日も立ち席が出るくらいの乗車率でした。

一度、18きっぷシーズンでは無い普通の平日に乗ってみたい路線でもありますが、さすがになかなかそれは難しい……。木次線と連絡する備後落合駅芸備線も乗り換えとなるんですが、この待ち時間で多くの人が駅や列車の写真を撮りまくっていて、さながら備後落合は18キッパーの聖地のようです(?)。

前回備後落合に来たときはここから木次線に乗り換えたんですが、今回は引き続き芸備線に乗っていきます。再び乗車率高めのキハ120形に揺られて1時間ちょい、三好駅に到着。さらにもう一回芸備線を乗り継げば終点広島、芸備線も完乗……となるのですが、ここで敢えて芸備線には乗り継がず、福塩線に乗り換えます。

福塩線は三次のちょっと手前の塩町から福山までを結ぶ路線で、塩町で芸備線から乗り換えることも可能ではあるんですが、福塩線のすべての列車が三次発となっており、かつ乗り換えの時間にも十分に余裕があり(50分くらい)、そして塩町駅で降りてしまうと周辺にまったく何も無さそう(Google Mapで見る限り)だったので三次で乗り換えることにしました。

まあ、三次駅も少し歩かないとコンビニが無かったりしたんですが……(以前は駅構内にセブンイレブンがあったみたいなんだが無くなっていた)。

広島へ向かう芸備線はやっぱりそこそこ混んでいたんですが、福塩線は余裕ある感じでしたね。やっぱり芸備線乗り通す人のが多いんだな。ただ福塩線もなかなか乗るのが難しい路線で、平日ダイヤの三次駅の時刻表を確認すると、福山まで乗り継いで行ける列車は6時ちょうど発の次が14時40分、その次が16時52分というかなりの少なさ。

福塩線播但線みたく途中の府中駅からは電化されており、駅の数も増えて本数も一気に増えます。ただ、この三次~府中間がどうにも問題で。当初、私も芸備線を乗り継いで広島まで行き、翌日福山まで行って福塩線に乗れないか……と思ったんですが、本数が少なすぎてどうにも乗り継げないため、50分待ちという比較的現実的な(?)待ち時間で乗り継げるこのルートを選択したのでした。

その結果、福山ですぐさま山陽本線に乗り継いでも広島に着くのが21時半というスケジュールになってしまったんですが……。なので、三次でコンビニに寄って食料を調達し、福塩線の中で晩飯は済ませてしまいました。ローカル線に乗ること自体が目的の旅行とはいえ、この日はなんかやってることが修行めいてましたね。

ちょっと長くなってきたので記事を分けます。