数週間前の話になりますが、名鉄の「まる乗り1DAYフリーきっぷ」を購入して、日がな一日鉄道に乗っていただけの話。なんでそんなことをしたかというと、少し前に始めた『駅メモ!』というスマホゲーの影響だったりします。
そもそもこのゲームが全国の鉄道駅にチェックインしてくゲームなので、どこか出掛けないことにはゲーム内のパラメーターが伸びていかないというのもありますし、効率よくパラメーターを伸ばしていこうと思った場合、過去にチェックインしたことの無い駅にどんどんチェックインしてくことが重要になるワケですね。私の場合、ゲームを始めて間もないこともあり、居住している愛知県内でもまだチェックインしていない駅がゴロゴロあるので、じゃあちょっと名鉄メインで愛知県内(ちょっと岐阜)をぐるぐるしてみよう、と。
以下、名鉄の路線名があれこれ出てきますが、名鉄の路線図については以下参照。
起点としたのは、名鉄常滑線の常滑駅。なんで常滑かといえば、路線のわりと端の方にあって、自宅からそこそこアクセスしすいからという理由だったりします。ほんとは常滑からさらに南に、空港線という名称で中部国際空港まで行く路線があるんですが、2駅だけなのでそこはゲーム内アイテムの「レーダー」を使ってアクセスしちゃいました(GPS上の最寄り駅から数駅の範囲の駅に遠隔アクセスできる)。
常滑から乗るのは、新鵜沼行きの特急ミュースカイ。名鉄の「まる乗り1DAYフリーきっぷ」の場合、10時から16時の間は特別車も乗り放題となっていますが、このときの時間は8時台だったのでふつうにミューチケット(特急券)買いました。
これで新鵜沼まで乗ることで常滑線と犬山線をコンプできることになりますが、途中でついでにレーダーを使って大江から東名古屋港駅にアクセスし、築港線もコンプ(1駅だけの路線なのです)。レーダーを使わずに物理的にちゃんと乗りつぶしていこうと思うとかなり難易度が上がりそうなので、使える範囲で使っちゃおうと思います。
新鵜沼の手前にある犬山駅からは、広見線と小牧線が分岐していますが、今回はこの2路線はパス。そのまま新鵜沼まで行き、各務原線に乗り換えて名鉄岐阜駅まで行きます。ちょっと前までは「犬山経由岐阜行き」というのもあった気がするんですが、今は無くなっちゃったんですね。
名鉄岐阜に着いたら、今度は名鉄本線の特急に乗り換えて一気に豊橋まで行く……んですが、乗り換え待ちの時間がしばしあったので、ちょっと改札の外に出てJR岐阜駅まで歩き、ついでにこちらもチェックインしておきました。金の信長像、久しぶりに見た。
そして今度はパノラマSUPERに乗車して名鉄本線を端から端まで乗車。途中、豊川線もレーダーでアクセスしてコンプ(豊川稲荷駅と稲荷口駅は以前飯田線に乗ったときに取れていたので、八幡と諏訪町のみで行けた)。
豊橋に着いたらいったん名鉄を離れ、豊橋鉄道の市内線に乗ります。市内を走る路面電車ですが、これもこういう時じゃないとまず乗らないですし……。ていうかこの車両、都電荒川線を走っていたやつ?
市内線は最後に赤岩口と運動公園前というニ方向に分岐するんですが、そんなに離れているわけではないので、豊橋から赤岩口まで乗ったあと、徒歩で運動公園前まで歩いてそこから豊橋に戻りました。帰りに乗った車両、これはこれで以前は名鉄を走っていたやつ?
豊橋駅近くで昼食を済ませ、ここからは名鉄では無くJR東海道線に乗車。
なんでJRかというと、蒲郡まで行って名鉄 蒲郡線に乗り換えたかったからですね。蒲郡線ってずっと前から廃線が取り沙汰されているような路線ですが、ICカードには非対応、電車もワンマンという形でコスト削減が図られておりました。しかし、車両が昔懐かしい白線が引かれているカラーリングでちょっとテンション上がりましたが(ある程度の世代じゃないとわからないやつ)。
廃線が取り沙汰されている路線のわりには、そこそこお客さんが乗っていたようにも思いますが、しかし平日のほうがガラガラなのかもしれない。蒲郡から名古屋へ行くならJRのが圧倒的に便利ですしね。
吉良吉田で西尾線に乗り換えですが、吉良吉田到着前から結構雨が降ってきており、しかも吉良吉田駅ってホームの一部にしか屋根が無いもんだから結構濡れました。その他、中間改札があったりと吉良吉田という駅の構造もちょっと面白いんですが、蒲郡線の車両は昔の車両をワンマン改造して使いまわしているのに対し、西尾線のほうはちゃんと今どきの車両が投入されており、なんか格差が歴然としております。
実のところ西尾~吉良吉田間も廃線の議論の対象となっているようですが、このへんに住んでる人たちはほとんどクルマで事足りちゃうのかなあ。そういや以前は吉良吉田から碧南も三河線が結んでいたと思うんですが、これはすでに廃線になっちゃってますね。
西尾から新安城の区間については需要があるから新しい車両も投入されているってことなんでしょうけど、西尾から南の一色町や吉良町のあたりもそれなりには人口のあるエリアに見えますし、高齢化が進むと公共交通が無いときつくなってくると思うんですが。今バスの運転手も全然足らないって言いますし、こうした地方の住みづらさみたいなのがどんどんクローズアップされていきそうな。
乗った列車が弥富行きだったので、これに乗り続けて津島線に入り、津島駅で下車。津島から弥富の間はレーダーでアクセスしてしまいます。津島からは尾西線に乗って名鉄一宮まで。西尾線と尾西線って県外の人なんかから見ると混乱を招きそうな気がしますがどうなんでしょうか。
名鉄一宮からは岐阜方面の本線特急に乗り、笠松まで。ついでに、レーダーで尾西線の一宮~玉ノ井までアクセスしてしまいます。
そして笠松からは竹鼻線に乗り換え。この路線もふだん全く縁がない路線ですが、けっこうお客さん多いんですね。
ここで運行されている列車ってほとんどが新羽島行きとなっているので、新羽島までが竹鼻線なのかと思ったら、江吉良から新羽島の1駅分は羽島線という別路線扱いなんですね。知らんかった。
ググってみると、どうも竹鼻線はもともと江吉良から南に向かって大須(名古屋のではなく、羽島市内の)まで結んでいたようで、そこに後から江吉良から分岐して新羽島と結ぶ羽島線が追加され、そしてさらに江吉良から大須の区間は廃線となって今の形になっているようで。今はひとつの路線にしか見えないけど、以前はちゃんと分岐していた路線なんですね。
そして新羽島から乗り継げる唯一の路線が東海道新幹線……(岐阜羽島駅が隣接)。
竹鼻線で来た道を引き返すという手もあるんですが、せっかくなのでこだま号に乗って名古屋までもどりました。1駅だけであっという間に着いちゃうけど(駅での待ち時間のがはるかに長い)。
すっかり日も沈んでおりましたが、せっかくなので名鉄名古屋から今度は河和線に乗り、知多半島を南下して冨貴駅へ。
ここから知多新線に乗り換え、終点の内海まで行きます。河和線の冨貴から先の2駅(河和口・河和)はレーダーでアクセス。そして内海駅に到着後、一度改札の外に出てみたんですが、なんか真っ暗すぎてコワイ。
ここからはさすがに他の路線に乗り継ぎようがないので、また知多新線を引き返して帰路についたのでした。
ちなみに、名鉄って知多新線・羽島線・豊田線・空港線は「新線開業の設備投資に係るコストに充てるため」として、加算運賃が取られるようになっているんですよね。知多新線や豊田線なんて1970年代に開業している路線なので、「新線開業の設備投資」って言われるとすげー違和感がありますが、まだぜんぜん回収できていないようです。
加算運賃の現状について (PDF)
逆にいうと、フリー切符を使った乗り潰しをする場合、これらの路線は積極的に乗りに行ったほうが良いことになりますが、とりあえずこの4路線のうち3つはコンプできたのでまあ悪くない感じでしょうか。
あと名鉄で残っているのは三河線・豊田線・瀬戸線・小牧線・広見線といったところかと思うので、またどこかで乗りに行きたいと思います。
にしても、近場の鉄道をずっと乗っているだけでもそこはかとない旅行感がありますし、なんか意外と楽しい。あと駅にチェックインするために車窓や地図アプリを見ながら移動していると、普段縁のない地域の地理もちょっとわかったりしますね。あと問題は、愛知県の駅を一通りアクセスしてしまった場合、どんどん遠くまで行かなくてはいけなくなってしまうところですが……まあ、それはその時考えるとします。